『声優トモ写！』【千春・直田姫奈】第１回「声をかけてナンパをしたのがきっかけです」

2022年10月27日　取材・文／鈴木大貴　ヘアメイク／（AICON）

仲良しの声優2人がお互いを撮り合うデジタルフォトブック「声優トモ写！」（週プレグラジャパ！で配信中）。このコラムでは、2人の関係性に迫ったインタビューから撮影のアイディア出しまで、フォトブックの制作過程をお送りします!!

今回は、学生時代からの友人で、揃って声優の夢を叶えた運命的な2人である千春さん、直田姫奈さんが登場！まずは衝撃の出会いのエピソードから、好きなジャンプ作品の話まで、幅広くお話をお聞きしました！

――まず自己紹介を兼ねてお二人の関係性を聞かせてください。学生時代からの付き合いだそうですね。

千春　お互い保育士を目指していて、そこの短大に通っていて出会ったんですけど、私が遠目から姫奈ちゃんを見ていて「可愛い子がいるぞ」と思っていたわけです。それで、SNSを駆使して……。

――なんか雲行きが怪しくなってきましたね。

千春　直田姫奈のSNSを見つけて、過去まで遡って「すごくアニメが好き」っていうツイートを見つけたんです。私も元々アニメが好きなので、話しかけられるきっかけだと思って、ネットストーカーをさせていただきました。

直田　（笑）。

千春　短大から電車に乗って、みんなが乗り換える駅があるんですけど、その駅でエスカレーターに乗って降りようとする姫奈ちゃんを追いかけて、後ろから「ねぇ！姫奈ちゃんだよね！」みたいな感じで声かけて「同じ学校の千春です！声優さんとか好きなんだよね？」って。

直田　いきなりですよ！（笑）。

千春　声をかけてナンパをしたのがきっかけです。

直田　こちらから言わせていただくと。

千春　あ、はい。

直田　そのアニメ好きってツイートも、普通に公にツイートしてるというか、友達への返信に画像を貼りつけたりしたのを発見されてしまって……。まだ大学に入学して1ヶ月も満たない時だったので、“オタク”を隠しながら、それを出しても大丈夫な人たちなのか様子を伺っていたのに、1発目でそれを言われて…しかもエスカレーターで降りる時だったので落ちそうになりました（笑）。懐かしいです。鮮明に覚えてます。

千春　そうですね。友達の返信まで掘って、メディア欄とか見たのかもしれない。姫奈が友達と写ってるプリクラみたいなのを見て「可愛いわー」って、その流れでメディア欄を見て見つけたんだと思います。

――学生時代に仲良くなった話はお聞きしてたんですけど、ここまでハードなやつと思わなかったです（笑）。

直田　衝撃的な出会いでしたねー。

千春　ねー。

――そこからすんなり仲良くなれたんですか？

千春　なりましたね。

直田　アニメが好きっていう共通の趣味で、しかも同じようなアニメが好きだったから、遊びに行って1回でグッと距離が近づきましたね。

千春　1回目に行ったのががアニメイトだもんね。

直田　あー、行った！

千春　一番くじ引いて。

直田　引いた！しかも、その一番くじが結構良い賞で、大きいクッション2個ぐらい抱えて帰りましたね。

千春　クッション持ってプリクラ撮って。駅に出てる期間限定の広告と写真撮って。それもアニメのやつだった。

直田　そうそう。全部アニメ尽くしだったね。

※直田さん撮影

――さっきも好きそうだったので、こっそりジャンプ編集部の前を通ってきましたけど、好きなジャンプ作品とかありますか？

直田　ジャンプは特に私がめちゃくちゃ好きで。『銀魂』『BLEACH』が2強で、あとは『黒バス（黒子のバスケ）』。

千春　黒バスは共通の好きな作品ですね。

直田　大学の時が、それこそ一番熱いタイミングだったね。

千春　すごかった。

直田　めちゃめちゃ好きで。めっちゃ好きで!!! 私の中のジャンプ作品でそれがトップ3であって、その中でも銀魂が殿堂入りレベルで好きです。今日は集英社に来られるっていうのを入り口で初めて知ったんです。

千春　本当は事前にちゃんと「集英社」って書いてあったんですけどね。

直田　ポワポワしてたからちゃんと見てませんでした（笑）。住所で駅だけ把握していて。その後はマネージャーさんと一緒に行くから道が分からなくても大丈夫かなと。入り口に着いたらなんだかとても見覚えのあるパネルが置いてあって。（※当日は『ウィッチウォッチ』のパネルが飾ってありました）「何だこれ？」って心の中で思っているうちに、

マネージャーさんがそこに入ろうとするから、「ここに入るんですか!?」って（笑）。まさかの聖地だったという…もう祈りを捧げます。

千春　祈りを捧げます（笑）。

直田　まさかの嬉しいサプライズプレゼントでした。今でも大好き、ジャンプ。私の人生を彩ってくれましたね。

千春　私は自分で初めてちゃんと集めた少年マンガは、ジャンプの『D.Gray-man』でしたね。

直田　Dグレもね～！わかるよ。私はラビが好きだった。

千春　カッコよかった。私は神田が好きだ。いや、ティキ・ミック！

直田　あー、そうなんだ？

千春　そう、ティキが本当に好きで!!!　ティキに恋をしていました。

直田　そうだったんだ。

千春　2人の仲をこうやって深めたのは、『黒子のバスケ』がかなり大きいですね。だからこうやって集英社さんとお仕事できるのは巡り合わせ。

直田　ずっと好きって言ってて良かったなって思いました（笑）。

※千春さん撮影

――今回2人が写真を撮り合うっていう企画ですけど、この話を聞いた時の感想をいただけますか？

直田　元々ずっと2人で何かしら仕事が出来たらいいねっていうのは、お互いにデビューした時から言っていたので、そういう機会を頂けて、2人で舞い上がりました。「嬉しい！やりたいやりたい！」ってなって。どういう企画なのかなと思ってトモ写のことを調べて、過去の方達のインタビューとかも読んだりしていたら……「めっちゃめっちゃ写真集じゃない？」という印象がすごく大きかったです（笑）。2人ともカメラに対して得意っていう気持ちはそこまでないから、「大丈夫かな？」って心配していたんですけど、10年来の友達でもあるし、プライベートでは変な写真を撮り合っている仲なので、安心できるなっていう風に話していましたね。

千春　きっと、お友達にしか見れない表情を撮れるのではないかと思います。コンセプトの話とかもこれから多分していくと思うんですけど、こういうことやったら面白そうとか、2人でも話し合いをして来たので、すごく楽しみです。

――ちなみにこの企画以外にも、「OPENREC.tv」さんで『ひなとちはるのおうち時間』という番組を揃ってやられていますけど、そちらはどういう番組なんですか？

直田　2人でまるで家にいるかのような、まったり時間をお届けして、「たまには夢…妄想も語っちゃおうかな？」みたいな番組です（笑）。

千春　お互い妄想が大好きで。初めて遊んだ日も、1回目の遊びだとは思えない「フードコートで一生妄想を語り合う」っていう遊びをしてた私たちなので、そこが番組の大きな軸になってます。なってないか（笑）。

直田　この番組では最終目標として、「妄想を詰め込んだ乙女ゲームを作る」ということを目標に掲げているんです。

千春　私たちの理想の乙女ゲーム。

直田　それをやっていく中で、ゲームとかやってワチャワチャとしながら考えていこうかなという、私たちの夢と妄想が詰まった番組になります。

千春　好きなことをさせていただいてます。

――乙女ゲームを作るって、どういう風に作っていくんですか？

直田　実は、構想は元々考えていて。我々は元保育士という事もあるので、保育園を舞台にした乙女ゲームを作りたいと考えていて。

千春　そうなんですよ。保育園と言うと、どこが攻略対象かっていう話ですけど（笑）。

直田　もちろん子供じゃないので！違うんですよ。先生が攻略対象で、そこに年の離れた弟を預けてる女の子が主人公。育児ってすごく大変なので、そこを先生が支えていくのが仕事なんですけど、そこの中で生まれるラブみたいな。