『初グラビア物語~My First Gravure Story~』第35回後編 元・戦隊ヒロイン女優の大久保桜子が語る初グラビアの記憶「グラビアをやって本当によかった」

 「週刊プレイボーイ」に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズが『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。


 今回は『宇宙戦隊キュウレンジャー』でカメレオングリーン/ハミィ役を演じた女優・大久保桜子さんの前編。大久保さんは2017年、『宇宙戦隊キュウレンジャー』でドラマデビュー。一躍注目を集め、以降女優としてドラマや舞台を中心に活動中です。


2019年7月20日、二十歳の記念で制作されたファースト写真集『SAKURAKO』(ワニブックス)で初水着グラビアを披露し、週刊プレイボーイは2019年48号に初登場。以降、その美貌と抜群のスタイルで各雑誌の表紙や誌面など賑わせています。


今回は週刊プレイボーイのグラビア、そしてグラビアへの想いについて聞きました。


「週刊プレイボーイ」2019年51号(撮影/細居幸次郎)より


ーーファースト写真集が発売された時(2019年7月20日)は、どんなお気持ちでした?


大久保 当日、握手会があったんですけど、すごく不安でした。


ーー握手会がすごく不安、というと?


大久保 事前にお客さん用に写真集にサインを入れることになったんですけど、テーブルに置かれた写真集の山がものすごくて。それを見ながら「こんなに大勢の方が来るはずがない! 絶対無駄になっちゃう!」って思っちゃって。そうしたらたくさんの方が来てくださって。嬉しいと言うより、なんだか信じられなかったです。


ーー実感がわかなかったんですね。その後「ヤングマガジン」2019年49号の表紙・巻頭で、雑誌としては初となるグラビアを披露し、「週刊プレイボーイ」51号に登場……と続きます。


大久保 そんなにすぐ撮り下ろしのお話をいただけると思っていなかったんですよ。しかも2誌も。写真集の反響があったんだ、よかった!って。そこからだんだん実感がわいてきましたね。


ーー週プレ初登場グラビア「恋人視点」はタイトル通り、親密なムードのカットが並んだ6ページでした。撮影で印象に残ったことは?


「週刊プレイボーイ」2019年51号(撮影/細居幸次郎)より


大久保 やはりすぐに打ち解けられなかったことですね(笑)。カメラマンの細居(幸次郎)さんがたくさん話しかけてくれるんですけど、その都度、愛想笑いみたいになっちゃって。


撮影の半ばを過ぎてやっと普通にお話ができるようになりました。あれはいま思うと申し訳なかったなぁ(しみじみ)。


ーーその徐々に距離を縮めていく感じが……まさに「恋人視点」って感じがしますね。好きなカットは?


大久保 カーテンを背中に微笑んでいるのがお気に入りです。窓越しに射した光が濡れた髪をドラマチックに見せてくれていて。最初に見た時はすごくかっこいいなって感激しました。


ーー雑誌のグラビアは写真集と違いますか?


大久保 やはり違いますね。雑誌だと出来上がったページに文字が入ってくるじゃないですか。私はそれを見るのが好きで。自分はこんな風に見えているんだとか、毎回、おみくじを見るようにワクワクしてページを開きますね。


あと雑誌はコンビニに置かれているのも嬉しいです。毎日、自分が立ち寄る場所に自分が出ている雑誌が並ぶと、それはすごく嬉しいですね。週プレさんに限らず、雑誌に載る時は、必ず発売日にコンビニに行って買います。



ーー大久保さんは週刊プレイボーイに過去、9回ほど(2022年12月時点)登場しています。特に印象的な撮影は?


大久保 「Milk&Honey」(2021年51号)ですね。この時は週プレさんに1年4ヶ月ぶりに出させていただいたんですけど、ベストの自分をお見せできた気がします。


「週刊プレイボーイ」2021年51号(撮影/YOROKOBI)より


ーー確かにそれまで比べてすごく穏やかな雰囲気ですよね。笑顔もすごく明るい。何かあったんですか?


大久保 じつはセカンド写真集『sol』(ワニブックス)の直後に撮影があったんです。それが大きいですね。


ーーというと?


大久保 ファースト写真集を出してから、ありがたいことにたくさんの雑誌からグラビアのお話をいただいたので、セカンドでは成長した姿をお見せしようと思ったんです。


それで表情やポージングなど見返し、準備して撮影に臨んだところ、自分がイメージした通りのカットがあがってきたんですね。それが自信に繋がりました。


ーーその自信が「Milk&Honey」の撮影でも反映されたと。


大久保 はい。それまで以上にリラックスして臨めました。カメラマンさんやスタッフの皆さんともすぐ打ち解けられました(笑)。


ーー「Milk&Honey」ではショートヘアが印象的です。長かった髪をバッサリと切ったのはなぜ?


大久保 それまではずっと顔をジッと見られるのが得意じゃなかったので、ずっとロングヘアのままでいたんです。ポニーテイルやオールバックも苦手でした。


でも『sol』も含め、たくさんグラビアを撮っていただくことでやっぱり自信がついて。思い切って切りました。マネージャーさんに事前に言わなかったので、怒られちゃいましたけど(笑)。


ーーロングの時より大人っぽくなりましたよね。好きなカットは?


大久保 全部好きなんですよね。選べないなー。強いて言えば紺色のレオタード姿ですね。カッコよくないですか。


「週刊プレイボーイ」2021年51号(撮影/YOROKOBI)より


ーー確かにシックな雰囲気で、スタイルの良さも際立ちますね。


大久保 ありがとうございます。この撮影をした頃はそれまで以上にジムに通って体作りに励んでいたんです。特にお尻は20キロの負荷をかけてスクワットするなど、頑張りました。


それが表れているのがいいですよね。……でもくどいけどそれ以外のカットも本当に好きで。本誌のアザーカットがいっぱい載っているデジタル写真集も是非みて欲しいです。


ーーある媒体のインタビューで「グラビアを通じて、自分を好きになった」とおっしゃっていましたけど、お話を伺ってるとまさにそんな感じですね(笑)。


大久保 素敵に撮って頂いているので「自分はこんなに可愛くなれるんだな」って思うようになりました。自分で言うのも変ですけどね(笑)。


ーー『sol』の撮影前に表情やポーズを研究したとおっしゃっていましたけど、いまも撮影の度にそうしているそうですね。


大久保 はい。ソファーとかベッドとか、グラビアは似たシチュエーションが多いじゃないですか。なので、家では鏡に向かって、この角度だとスタイル良く見えるなとか、こうすれば足が長く見えるなとか毎回、同じにならないよう表現の引き出しを増やしています。


自分が意識したポージングをカメラマンさんから褒めていただけると嬉しいですし、誌面に使われるとそれもまたやり甲斐になる。これからも続けていきたいです。



ーーそうしたグラビア表現の成長が女優業では生きていますか?


大久保 表情が柔らかくなったと思いますね。グラビアでもお芝居でも随時、ナチュラルな自分を出さないといけない。グラビアってほぼ、「初めまして」が多い現場なので、そこですぐに柔らかい表情ができるよう鍛えられた気がします。……なんて、以前の私に言いたかったりするんですけど(笑)。


ーーいやいや、それだけ成長したってことで(笑)。


大久保 以前まではありがたいことに現場のスタッフさんやカメラマンさん発信で良い雰囲気作りをしてくださっていて、でもある時から、自分から話したり、空気管を作るように心がけるようになりました。


ーーこれは皆さんに聞いていますが、大久保さんは初グラビアを含め、昔のカットって見返したりします?


大久保 しますね。特に撮影の前日は絶対に見ます。以前のグラビアを2冊並べて、これはこの時より成長している。今回は絶対それ以上に成長しようって。毎回、自分を更新していきたいんですよね。あと表紙になった誌面を出して「私ってすごいじゃん、頑張ってるじゃん!」って自分を奮い立たせたり。それにしてもこんなに自分を褒めてあげられるなんて、引っ込み思案だった頃の自分からしたら信じられないです。グラビアをやって本当によかったなと思います。




●大久保桜子(おおくぼ・さくらこ)

1998年7月20日生まれ 神奈川県出身 身長153cm

○『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日)のハミィ/カメレオングリーン役で連続テレビドラマデビュー。『大久保桜子2023年カレンダー』(わくわく製作所)が発売中。

公式Twitter【@sakurako_offi】

公式Instagram【@sakurako.official】

公式YouTubeチャンネル『大久保桜子ちゃんねる』



【デジタル限定】大久保桜子写真集「恋人視点」撮影/細居幸次郎 価格/550円(税込)


【デジタル限定】大久保桜子写真集「Milk&Honey」撮影/YOROKOBI 価格/880円(税込)

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