『初グラビア物語～My First Gravure Story～』第40回後編 櫻井音乃が語るグラビア観の変化「コンプレックスだった胸も『自由に見てください！』なんて思ったり」
2023年3月8日 取材・文／大野智己 撮影／山上徳幸
『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズが『初グラビア物語～My First Gravure Story～』。
今回は週プレで年間最多５度の登場を果たし、「週プレ グラジャパ！2021」で最優秀新人賞を受賞した櫻井音乃さんの後編。
櫻井さんは「Miss World Japan 2019京都大会」ファイナリスト、ミス・介護＆福祉賞、「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト、モデルプレス賞など輝かしいキャリアを経て、『週刊プレイボーイ』２０２１年１５号でグラビアデビュー。
その美貌と抜群のスタイルは大反響を呼び、たちまち大活躍。2022年11月に発売した待望のファースト写真集『Fanfale』はヒットを記録しました。
今回はそんな櫻井さんに、週刊プレイボーイでの「初グラビア」に関するエピソードから、グラビア観までを聞きました。
『週刊プレイボーイ』２０２１年１５号（撮影／LUCKMAN）より
ーースタジオでのテストシュートの後、正式にグラビアの撮り下ろしとなりました。
櫻井 千葉にロケに行きました。前日に静岡から東京に着いて、一泊した翌朝、集合場所へ行って。確か６時半集合かな。「こんな早いの！？」ってびっくりしました。
でも緊張しすぎて、ほとんど眠れなかったから遅刻はしませんでしたけど。ロケバスは嬉しかったです。モデルの頃も乗ったことはあったんですけど、自分だけのためじゃないですか。今でもロケバスが到着すると嬉しいですもん。
ーー現場にではお菓子とか食べ物がありますよね。
櫻井 いやーもう緊張しすぎて何があったか覚えてないです。何も食べてない気がします。
最初に白水着に白シャツを着るシーンから撮り始めたんですけど、言われたようにするだけで精一杯でした。ただあまりにも恥ずかしいから、ちょっぴり抵抗して、中には言われてもやらないポーズもあったけど（苦笑）。
『週刊プレイボーイ』２０２１年１５号（撮影／LUCKMAN）より
ーーテストシュートがあったとはいえ、やっぱり水着ですもんね。
櫻井 スタイルを良く見せるためもあって、とにかく水着が小さいんです。テストの時も思ったけど「これ、サイズ合ってる？ 大丈夫？」って（笑）。ポロリが心配だから、スタイリストさんに「見ててくださいね」ってお願いもして。でも途中で写真を見せてもらったら、全身がすごくキレイに映っていたんで感激しました。
ーーお気に入りのカットは？
櫻井 花柄の水着に緑のニットを着ているカットです。色合いがいいし、あと水着とニットって組み合わせ、おしゃれじゃないですか。その後も水着とニットのコーデは度々ありますけど、毎回嬉しくなりますね。
ーーこの時は緊張のせいか、笑顔のカットは控えめですね。
櫻井 そうですね。あと「笑って」って言われるとかえって笑えないんです（笑）。たまに笑顔になる瞬間に、「今だ！」と思うんですけど、そういう時に限ってカメラがまわってなかったりして。
ーー撮影中に「いいね」とか「かわいい」とか言われるでしょ？ それで気分が上がったりしません？
櫻井 むしろ恥ずかしくなりました。あと言われ慣れてないから「本当にそう思ってる？」なんて（笑）。でもやはり写真を見て、「なるほど、きっとこういう表情を言うんだな」って納得しました。
ーー緊張しながらも冷静ですね。そういえば撮影前にはダイエットに励んだとか。
櫻井 高校からの帰り道に一時期、友達とよく買い食いしてたんですよ。そうしたら驚くほど太っちゃって。さすがにこれはマズいと思って10kgくらい痩せました。それでもこのグラビアの時はまだムチムチなんですけど。
ーーいやいや、10kgはすごいです。グラビアは『週刊プレイボーイ』２０２1年１５号に掲載されました。掲載誌は買いました？
櫻井 もちろん。ママと一緒に発売日の深夜１２時にコンビニに行きました。でもまだ棚には並んでいなくて深夜２時にもう一度、行って手に入れました。で、家に帰って二人で「いいじゃん！」って大騒ぎして。
グラビアの扉ページに「令和、最大の衝撃デビュー」って書いてあったんですけど、それも嬉しかったです。興奮して、眠れなかったです（笑）。
ーー周囲の反応は？
櫻井 めちゃくちゃ好評でした。友達からは「見たよ」って連絡がくるし、インスタのフォロワーも一気に５千人増えました。それまでは何をやっても伸びないどころか、むしろ減ることの方が多かったのに。「グラビアすごいな」って本気で思いました。
ーー櫻井さんは、２０２３年３月現在までに、週プレには７回ほど登場いただいています。ご自身の中で、特にお気に入りは？
櫻井 ４回目の撮り下ろし「Ｏｎｅ ｓｔｅｐ Ｆｏｒｗａｒｄ」ですね（２０２１年５０号掲載）。これは沖縄ロケなんですけど、自然がいっぱいで、すべてがキレイなんです。ワンカットワンカット感動しながら撮った覚えがあります。
あと、この撮影前は、改めてダイエットに励んで納得いくスタイルに仕上げたんです。どこから見ても大満足です。金髪ヘアなのもオシャレで気に入っています。
『週刊プレイボーイ』２０２１年５０号（撮影／細居幸次郎）より
ーー好きなカットはあります？
櫻井 洞窟の中で撮った黒い水着のカットです。暗い中、少しだけ光が差しているんです。ミステリアスな雰囲気があって好きですね。
『週刊プレイボーイ』２０２１年５０号（撮影／細居幸次郎）より
ーー初グラビアからまだ半年余りですよね。それにしてはすごく堂々として、風格すら感じます。
櫻井 ありがとうございます。この時はもうグラビアへの不安もすっかりなくなって、「次はどんなカットを撮るのかな」みたいな余裕が出てきてました。
不思議なものですよね。グラビアをやる前は自分への自信なんてまるでなかったのに、「自分ってイケてるんじゃない？」とか、コンプレックスだった胸も「さぁ、どうぞ！ 自由に見てください！」なんて思うようにもなりました（笑）。人って変わるものですよね（しみじみ）。
ーー櫻井さんにとって、グラビアの面白さは？
櫻井 できあがった写真を見た瞬間が好きですね。「うわ～、こんなに綺麗に撮ってくださるんだ！」って毎回必ずと言っていいほど感動しますから。
あとは現場の雰囲気が大好きです。一体感”があって、とにかく明るいんです。週プレさんの付録ＤＶＤとか、あとメイキング動画とかあるじゃないですか。グラビアもいいですけどそれだけでなく、そちらも一緒に見て、現場が作り出す雰囲気ごと楽しんでいただきたいです。
あ！ あとグラビアの面白さといえばなんと言っても衣装です！
ーー水着とか？
櫻井 そう。撮影前から「今日はどんな水着を着るのかな」みたいにワクワクしちゃう。普段着ない服も含めてたくさん試着ができる、それが楽しい！ 写真集の時なんて５０着くらい用意していただきました。それを一つ一つ着替えるのが、最高に幸せでした！
ーー普段、撮影はどんな意識で臨んでいるんですか？
櫻井 カメラマンさんの指示とかロケーションによってイメージを膨らませたりしますけど、一番は衣装ですね。着ているものに合わせて、表情やポーズなどイメージを膨らませていくことが多いです。私にとってグラビアは衣装がすごく大事です。
ーーちなみに２０２１年末には、グラジャパアワード２０２１新人賞を獲得しました。
櫻井 嬉しすぎましたよ。まさか賞をいただけるなんて思ってもいなかったから。その時のトロフィーはいまも自分の部屋の一番目立つ、テレビの横に飾っています。
でも昨年は別の賞を獲れなかったのが悔しかったですね。今年、２０２３年は2つ目の賞を獲れるように頑張りたいです。
ーー皆さんに聞いていますが、初グラビアを見返したりします？
櫻井 もちろんしますよ。特別な撮影ですから。たまに見返してその時から自分がちゃんと成長しているか確認します。
とは言え、粗ばかり目についちゃって。「ここはもっとカッコいい座り方があったんじゃないか」とか「このニット、もう少し上で着たほうがよくない？」とか気になっちゃう。
「変わらないね」と言われるのも嬉しいけど、自分としては常に「変わったね」と言われたくて。いまがベストな人であり続けたいと思っています。
ーー最後にグラビアをやってよかったですか？
櫻井 もちろん。グラビアは、自分の魅力を出せる場所のような気がします。いまはグラビアをたくさんやりたい気持ちでいっぱいです。元気な姿をお見せして、現場の人たちだけとではなく、ファンの皆さんとも一体感を感じられたらいいなと思っていますね。
■櫻井音乃（Otono SAKURAI）
2002年8月17日生まれ 静岡県出身
○「Miss World Japan 2019京都大会」ファイナリスト、ミス・介護＆福祉賞。「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト、モデルプレス賞。昨年、週プレに年間最多5度の登場、「週プレ グラジャパ！2021」最優秀新人賞を受賞。
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