『グラビア美女画報～女子のためのグラビア講座』第3回 日本一のコスプレイヤー、えなこが作り出す、コスプレとグラビアの圧倒的世界観
2021年4月17日 構成／とり
グラビアライター・とりとグラジャパ！スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。今回、紹介するのは日本一のコスプレイヤー・えなこさん。彼女が作り出す、コスプレとグラビアの圧倒的な世界観についてを語り合う！
とり 今やグラビアに欠かせない存在となったコスプレイヤー。その筆頭とも言えるえなこさんは、昨年、週プレの公式ECサイト『週プレ グラジャパ！』で発売されたデジタル写真集『365DAYS』が年間ダウンロード数1位を記録し、「グラジャパ！アワード2020」グランプリを獲得されました。
金髪 モデルプレス主催の「全日本グラビア大賞2020」でもグランプリに選ばれていましたし、昨年は週プレに限らず、いろんな雑誌でお見かけしました。さらにコスプレイヤーとして、内閣府からクールジャパン・アンバサダーに任命もされています。グラビアやコスプレの垣根を超えた新しい存在ですね。
とり えなこさんが週プレに初登場したのは『週刊プレイボーイ グラビアスペシャル増刊 NEW YEAR 2019』（2018年12月26日発売）の表紙・巻頭グラビア。カウガールやブラジリアンダンサーなど、世界5ヵ国のプリンセスに扮したグラビアを披露していて、改めて何でも似合う方なんだと実感しました。
金髪 デジタル写真集『ワールド・プリンセス』にアザーカットが収録されていますが、どのコスプレもお似合いですよね。二次元の女の子っぽさがあるから、露出の多い衣装でも下品にならず、キャッチーなグラビアに仕上がります。まるで、イラストの世界から飛び出してきたみたい……。
『ワールド・プリンセス』 撮影／LUCKMAN
とり 『ONE PIECE』連載1000話記念号の『週刊プレイボーイ10号』（2021年2月22日発売）は、いろんな人がコスプレに挑戦していましたが、やはりえなこさんは圧倒的な世界観でしたね。この「しらほし」は、身長が1187cmもある巨大なキャラクターなんですが、そう言われて見ると確かに巨大に見えませんか？頭のボリュームやウロコの迫力、手に持っているルフィの麦わら帽子との対比。細かいところまで、しっかり考えられていますよね。
『PRINCESS』 撮影／LUCKMAN
金髪 背景も作り込まれていますよね。えなこさんのグラビアには、ほぼ毎回、空間をデザインするプロップスタイリストさんがついていますし、見せ方にはとてもこだわっているんじゃないかな。これだけハイクオリティの空間デザインは、なかなかグラビアでは見られないので、えなこさんのグラビアは見ていて楽しいです。
とり アニメや漫画のコスプレは、原作のファンが多いからこそ、作品へのリスペクトがないと成立しない。その点えなこさんは、細かいところまで抜かりなく再現されていて、作品とコスプレに深い愛があるのが伝わってきます。それを続けてきたからこそ、今いろんな媒体に呼ばれているんだと思いますし、「好き」が原動力になっているのは強いですよね。
金髪 最近、パーソナルカラー診断って流行っているじゃないですか。イエベ（イエローベース）やブルベ（ブルーベース）など、メイクにおいて地肌に合う色を診断するものですが、えなこさんはそれに左右されず、どんな色でも馴染むように研究されていると思うんですよ。例えば、ピンク髪だったら肌のベースは青白い感じにするとか。だから、どんなコスプレでもモノにしてしまうんだろうな。地道な研究と努力の賜物ですよ。
とり でも私は素に近い、えなこさんのグラビアが大好きで、特にデジタル写真集『365DAYS』がお気に入り。初めてコスプレなしで挑んだグラビアが収録されているんですが、カラフルなウィッグやカラコン、ボリュームのある衣装、作り込まれた空間に存在しているのが当たり前だったえなこさんが、何でもないビーチで素の笑顔を見せてくれていて。「ふとした瞬間もかわいいなぁ」って、キュンとしちゃいました。
『365DAYS』 撮影／LUCKMAN
金髪 確かこのとき発売された『えなこカレンダーブック 2020.4~2021.3』でコスプレなしのグラビアを初披露してくれたんですよね。昨年と今年と、2年連続コスプレなしのカレンダーブックを出してくれているけど、えなこさんにとっても挑戦だったんじゃないかな？
とり アイデンティティをとっぱらうわけですから、勇気がいりますよね。コスプレしているときがいちばんえなこさんらしい気もするけど、週プレで素顔のグラビアが見られたおかげで、人となりに迫れた気がしたのが嬉しかったです。
金髪 今年発売の『えなこカレンダーブック 2021.4~2022.3』のアザーカットで構成されたデジタル写真集『Calendar Girl』では、えなこさんとの距離がさらに縮まった感じがありました。昨年に比べて髪の毛が伸びているのが妙にリアルだし、この布団が積まれたカットでは、フラッシュで瞳が赤く光っているんですよ。「自分が撮った写真なんじゃないか」って思えてきません？ コスプレグラビアだとまず見られない、リアリティな一枚ですよ。
『Calendar Girl』 撮影／LUCKMAN
とり プライベートアルバムにしまっていそうな写真ですね。ただコスプレイヤーのイメージが強い分、まだまだ人となりに迫りきれていない気がしています。グラビアはこのような偶然性がよかったりするけど、それでも表情が完璧にかわいいから……。そのプロフェッショナルこそ、えなこさんらしさかなとも思うんですけど。
金髪 隙がないですよね。撮られるキャリアも長いですし、表情が完成されきっています。Twitterを見ていると、アニメやゲームに関するつぶやきも多くて、好きの軸がずっとブレていないんですよね。好きなこと、やりたいことを極め続けている人。これが全てなんじゃないかなぁ。
とり そうなのかもしれないですね。まだグラビア誌に出られる前、バラエティ番組で「コミックマーケットで1日1000万円稼いで、次のコスプレに費やす」といったお金の話をされていたし、最近も『情熱大陸』でコスプレの裏側を見せてくれていましたが、堅実で、真面目で、仕事の関係者やファンから厚い信頼を得ているんだと感じました。
金髪 ひと昔前は趣味の範疇だったコスプレだけど、今はえなこさん以外にもコスプレイヤーとして活躍しているコがたくさんいる。この状況は、お金の話含め裏側をさらけ出すことで、大変だけどそれ以上に夢のある仕事なんだと、えなこさんが伝えてくれたことが大きい気がします。引き続き「好き」を極め続けることで、コスプレ、グラビアという日本らしい文化を、ワールドプリンセスとしてより広い世界に伝播させていってほしいですね！
（構成／とり）
【えなこの絶対、見るべきデジタル写真集】
撮影／LUCKMAN 価格／550円（税込）
週プレ初登場のグラビアをまとめたデジタル写真集。カウガールやチャイナなど、５ヵ国のプリンセスに変身！ どんなスタイルでも違和感なく似合ってしまうのは、日本一のコスプレイヤーと呼ばれるゆえん。プリンセスによって幼さを感じたり、挑発的だったり、コスプレイヤーだからこそできる”なりきる”表情にも注目です（金髪）
撮影／LUCKMAN 価格／550円（税込）
”日本一忙しいコスプレイヤー”と謳われるえなこさんが、コスプレを脱ぎ捨てグアム旅行へ！海やプールではしゃいだり、ホテルでのんびり過ごしたり。コスプレでは見られない不意の表情に注目です。素顔もえなこさんも、やっぱりかわいい！（とり）
撮影／LUCKMAN 価格／550円（税込）
『ONE PIECE』連載1000話記念で実現したコスプレグラビア。女性キャラクターのなかでも人気の高い ”しらほし” と ”ペローナ” を完全再現しています。細部までこだわった世界観は、原作ファンはもちろん、キャラクターを知らない人も感動するはず！（とり）
撮影／LUCKMAN 価格／880円（税込）
コスプレをしていない"ありのままのえなこ"第二弾！ 沖縄ロケに加え、えなこさん自身初めてだという温泉グラビアを収録。見ているとまるで一緒に旅行をしているような気分に。おさげにポニーテール、お団子姿……いろいろな髪型のえなこさんを楽しめるのもポイント。このデジタル写真集でしか見られない貴重なバスタオル姿も必見です！（金髪）
