『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第8回 葉月つばさは猫だった!? グラビアに見る“或るアイドルの生き様”

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。今回第8回は、葉月つばささんに注目! 葉月つばさは猫だった!? グラビアに見る“或るアイドルの生き様”とは?

 

金髪 カメラマン・栗山秀作さんとの作品撮りから生まれた葉月つばささんのデジタル写真集『つばさキャット 黒編(以下『黒編』)』と『つばさキャット 白編(以下『白編』)』。葉月さん扮する野良猫の”つばさキャット”が飼い猫になって、次第に飼い主に懐いていくというストーリーが描かれた面白い作品でしたよね。

 

とり 構成がしっかりとしていて、とても読み応えがありました。でも、ただのほのぼのストーリーとは思えなくて、もっと深いメッセージが隠されている気がするんですよね。私なりに勝手に考えた裏ストーリーがあるので、ちょっとお話してみてもいいですか?

 

金髪 裏ストーリー? 何だろう。ぜひ、お願いします!

 

人生は「野良猫」か? それとも「飼い猫」か?


デジタル写真集『つばさキャット/黒編』(栗山秀作)より

 

とり まず『黒編』は、まだ人に懐いていない野良猫の”つばさキャット”が歩道橋を歩くシーンから始まりますが、私はそこに、高校卒業後に青森から上京してきたばかりの葉月さんの姿を重ねてみました。

はじめての東京は街全体がキラキラして見えて、テレビで耳にしたことのある駅を通過するだけで東京を感じられるから、いろんな場所を練り歩きたくなりますよね。このシーンは、見渡しのいい歩道橋の上から東京らしい街並みを感じている瞬間なのかなって。でも、ときにしつこいキャッチセールスに絡まれることもあって、夢が集う場所である反面「疑わしい街だなぁ」とも思うわけで。そんな東京でどう生きていこうか。ひとり彷徨っているところ、ひとつの出会いがあって……。

 

金髪 設定上は飼い主との出会いですね。

 

とり そうですね。そこを私は”自分の居場所”との出会いだと解釈してみました。具体的に言うと、葉月さんはスカウトをきっかけにグラビアデビューしたコなので、スカウトに出会い、グラビアという”自分の居場所”を見つけたって感じですかね。

高校を卒業したばかりの頃って、自分が何者なのか、何をして生きていきたい人間なのか、ハッキリと定まっていないものじゃないですか。そんななかで、人や物との出会いをきっかけに「こんなことをして生きていきたい」と”自分の居場所”を見つける人生模様を描いているように感じたんです。

 

金髪 『黒編』は屋外ロケがメインになっていますが、所々に屋内でベッドに横たわっている写真も挟まれています。そこでの葉月さんの表情の変化を見ていると、ラストにかけて徐々に警戒心が解けていってるのが分かりますね。それはやはり、飼い主にしろ、スカウトにしろ、”自分の居場所”を見つけた安心感からなんですかね。

 

とり そう読めてきますよね。後半、東京都庁をバックに撮られた彩度の低い印象的な写真がありますけど、1枚目に紹介したカットに比べて黒のワンピースがより大人っぽいものに変わっていますし、この都庁での写真を境にベッド上の写真が増えていることから、警戒心が解け、東京に染まった(”自分の居場所”に心を許した)決定的な瞬間があったことが読み取れる気がします。

 

金髪 なるほど。だんだん裏ストーリーに入り込めてきました。続く『白編』は、それこそベッドの上でゴロゴロくつろぐ姿が印象的ですが、どんな展開を見せるんでしょうか?

 

デジタル写真集『つばさキャット/白編』(栗山秀作)より

 

とり 『白編』では、『黒編』からは想像もできないくらい伸びやかな表情を見せていることから、何だかんだで人は所属感を求めていて、”自分の居場所”があると精神的に落ち着くんだという社会哲学的なものを感じました。とはいえ、ひとつの居場所に所属する以上は、そこに敷かれたルールに従わなくちゃいけない。『白編』には制服を着て路地を散歩するシーンがありますが、この制服が「所属の証」と「ルールによる縛り」を意味しているんですよね。

そして、居場所の存在がだんだん窮屈になり、自由だった野良の頃に戻りたくなって、『白編』の最後は制服どころか下着すら取っ払い、『黒編』のときと同じような鋭い目つきになっているという。結局は、安定した居場所よりも自由を求めてしまったという結末です。

 

金髪 めっちゃ深読みしましたね(笑)。

 

とり 学校や職場などの社会で生きていると、誰しもが所属感による安心と窮屈さを実感すると思うんですよ。どちらを強く感じるかは人それぞれですが、葉月さんは後者なんじゃないかと。全部、勝手な妄想ですけどね(笑)。

 

金髪 でもその裏ストーリー、あながち間違っていないかもしれませんよ。葉月さんは実際に、好きなことで生きていくために事務所を離れて、現在フリーランスで活動していますから。

私は、週プレ酒場時代にまだデビューしたばかりの葉月さんにお会いしたとき、ほんわかしたコだったから「悪い大人に騙されているのでは!?」って勝手に心配していました。グラビアでも、かなり布面積の小さい水着を着ていたしね(笑)。でも、じっくりお話するとちゃんと将来のことを考えていて、とてもしっかりしているコでした。何にも縛られず、自由に自己表現をしたいタイプなんだろうなって。

 

とり そう言われると、独立に向けた意思表示のようにも見えてきますね。グラビアは若いうちしかできない仕事ってイメージがあるし、その次として女優やタレントを目指すのはごく自然な流れ。でも葉月さんは、そういった王道の波には乗らず、自分の足で道を切り拓いています。

 

金髪 今の時代、テレビや雑誌に出ることが全てじゃないですからね。むしろ、SNSやYouTubeで人気を集める方が若者には支持されやすいですし、「売れる」の基準もあってないようなもの。きっとこの先も、年齢に囚われることなく、やりたい気持ちがある限りグラビアを続けているんじゃないかな。

 

とり 自ら楽しんでやっているからこそ、グラビアの新しい到達点を見せてくれる予感がしますね。葉月さん、ロックでカッコいいなぁ。

 

グラビアからしたたるエロ漫画愛!

 

金髪 そして葉月さんは、知る人ぞ知るエロ漫画愛好家。キャラ作りではなく本気でエロ漫画が大好きで、自分でもイラストを描いているから、グラビアにおけるポージングの引き出しにも活きているんですよね。

 

とり エロ漫画のイラストは、生身のグラビアと違って、各パーツを理想的に描けるのがポイント。現実では難しい体勢も自在に表現できるわけですから、より夢と理想が詰まっていますよね。

 

デジタル写真集『つばさキャット/黒編』(栗山秀作)より

 

金髪 そんな理想的なポージングをリアルに再現しようとしているのが、葉月さんのグラビアの特徴です。グラビアでは定番のM字開脚も、葉月さんの場合はどこか漫画っぽい。綺麗にパンチラしつつ、太ももの裏がちゃんと見えるよう、相当角度にこだわっていると思いますよ。

 

とり この足のあげ方、実際にやってみると結構キツそうです。自分でもやりすぎじゃないかってくらい足をあげないと、ここまでしっかり太ももの裏は見せられないですよね。エロ漫画のイラストへの愛やリスペクトを感じます。

 

金髪 さらに凄いことに、エロ漫画チックなポージングが様になっているのは、葉月さんの二次元的なルックスも大きく影響していると思うんです。なんというか、桂正和先生の漫画『I"s』に出てくる女のコみたいなかわいさじゃないですか?それゆえに、生々しいグラビアや過激なポージングでも、イラストっぽくキャッチーに仕上がっているんですよ。

 

とり 分かります。本作はレタッチが控えめで肌の質感がありありと伝わってくるのに、どのカットも漫画のひとコマみたいですよね。しっかり三次元なのに、二次元っぽくもあって。


デジタル写真集『つばさキャット/白編』(栗山秀作)より


金髪 そうそう。パンチラしているシーンもたくさんあるけど、スカートのめくれ方やシチュエーションがどれも漫画っぽいですよね。

また、本作のテーマである”猫”も葉月さんにぴったりハマっています。葉月さんは実際に猫を飼っているから、普段どんな姿で、どんな表情でくつろいでいるのかを知り尽くしているんだろうなぁ。ただ猫のコスプレをするのではなく、細かい仕草から気まぐれな性格まで、リアルな猫になり切っていますよね。特に『白編』の部屋のなかでのびのびしているシーンは、本物の猫そっくり。

 

とり エロ漫画と飼い猫からのインスピレーションを取り入れたグラビア。これは葉月さんにしかできない表現方法ですね。私の考えた裏ストーリーに所属感と自由の話もありましたけど、葉月さんはフリーランスとして、最近よく聞く「好きなことで自由に生きていく」をまさに実現されている。本作は独立前に撮影された作品だし、これから独自の表現で、自由にグラビア活動を行っていくというメッセージが込められているように見えてきました。

 

金髪 自分をどう見せるかを今まで以上にこだわったデジタル写真集と言えそうですね。今や葉月さん自身が、グラビアアイドル「葉月つばさ」をマネジメントする社長みたいなものですし。この前お会いしたときは、これからもっといろんな人に会って、自分の可能性を広げていきたいって話していましたよ。

 

とり もうれっきとした若社長じゃないですか!週プレで連載されている『ホリエモンのグラドル相談室』に出てもらって、堀江貴文さんと対談したら実りある話が聞けるんじゃないですか?

 

金髪 確かに! ちょっと提案してみようかな(笑)。

 

(構成/とり)

 

葉月つばさ写真集「つばさキャット/黒編」

撮影/栗山秀作 価格/1100円(税込)

カメラマン・栗山秀作さんとの作品撮りから生まれた不思議なストーリー『つばさキャット』。『黒編』では、曇天の下、寂れた歩道橋をふらふらと歩く”つばさキャット”との出会いを描いています。次第に懐きはじめ、鋭い目から柔らかい表情に変化していく様子に注目!

 

葉月つばさ写真集「つばさキャット/白編」

撮影/栗山秀作 価格/1100円(税込)

布団の上でのんびりゴロゴロくつろいだり、まるで本物の猫のように大きなあくびをしたり、セーラー服を着て路地を散歩したり……。完全に懐いている”つばさキャット”との穏やかな日常を描いた一冊。猫の設定を忘れて、葉月さんと同棲している気分にもなれます(笑)。

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