2022年1月22日 取材・文/とり
グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第36回は、来栖うさこをピックアップ! 来栖うさこの競泳水着グラビアは、“グラドルの熱い気持ち”が生んだ本気のクリエイティブ!
「競泳水着のその先(ビヨンド)に行ってみないか!」
とり ツイッターで「#競泳水着写真集を出せるまで毎日競泳水着写真をツイートし続けます」のハッシュタグをつけ、文字通り競泳水着写真の投稿を続けていた来栖うさこさん。昨年、夢の第一歩である競泳水着に特化したデジタル写真集『競泳水着ビヨンド』が週プレ グラジャパ!からリリースされましたね!
金髪 私は、週プレ酒場時代から来栖さんと面識があって。来栖さんの方から、わざわざ私の個人的なイベントに足を運んでくださったこともあったし、私も、昨年のスポーツ号(2021年7月19日発売『週刊プレイボーイ31&32合併号』)でグラドルさん113人に自撮りをお願いする時とか、何かよさげな企画があったら、なるべく声をかけるようにしていたんですよね。そんな間柄だったから、こうしてデジタル写真集として形になって、本当に嬉しかったです。
とり 金髪さんは、この『競泳水着ビヨンド』の撮影にも編集スタッフとして参加されていましたもんね。
金髪 参加させてもらったものの、私はほとんど何も(笑)。来栖さんの熱い気持ちと、スタッフさんの技量に感動しっぱなしでした。まず来栖さんは、最初の打ち合わせのときから一貫して「オール競泳水着の写真集にしたい」と強く言われていたんです。「来栖うさこ=競泳水着のイメージにしたい」とも。でも競泳水着だけのグラビアって、見せ方が難しいよねって話にもなって。
とり オール競泳水着とは、すなわち競泳水着縛りでもあるわけです。5~6Pの誌面をそれだけでとなると、かなり工夫が必要そうですよね。
金髪 そうそう。それでも、やっぱり競泳水着には強いこだわりがあるようで。「もともとグラビアを見るのが大好きだったけど、スレンダーな体型で、男の子っぽいねと言われることの多い自分は、グラビア向きじゃないのかもしれない……」。そう思ったときに、競泳水着と出会って、「コレだ!」と自信がついたらしいんですよ。
とり 競泳水着は、いわゆる普通のワンピース水着に比べて、強くカッコいいイメージがあります。その雰囲気が、来栖さんに合っていたということなんですかね?
金髪 そうなんだと思うよ。自前の競泳水着コレクションも、好きなデザインのものだけを集めたいがために、60着強でとどまっているらしいですから。相当、こだわっていますよね。
とり おぉ……! ただ量を集めるだけじゃないってところに、造詣の深さを感じますね(笑)。まるで、未だ見ぬ競泳水着写真集が実現するその日に向けて、着々と準備を進めているかのようです。
金髪 何度かお話させていただくなかで感じるのは、来栖さんって「絶対に叶えたい!」って夢に一途に向き合い続けられる人なんですよね。そんな方だからこそ、今回も、最終的にスタッフみんなを巻き込んで、オール競泳水着グラビアを実現させられたんだと思います。
そして、みんなで話し合った結果、シンプルに競泳水着を見せるよりも、せっかくなら競泳水着のその先(ビヨンド)に行ってみないかってことになって、この『競泳水着ビヨンド』が生まれたんですよね。
とり 自分の夢に周囲をうまく巻き込んでしまうなんて、来栖さん、タイフーンガールですね。“競泳水着のその先”っていうのが、なかなか謎ではありますが(笑)。
金髪 そこはもう、完全にプロたちのクリエイティブですね。例えば、このバニーガール風の競泳水着。来栖さんも、全く同じ水着を持っているそうなんですが、実はこれ長袖タイプの競泳水着で、この撮影のためだけに、スタイリストさんが袖の部分を裁断して、ウサ耳とガーターを作ってくれたんですよ。
とり す、スゴい。こういう競泳水着が売っているわけではないんですね!
金髪 それと、この競泳水着は来栖さんの私物で。ガンメタ素材にオイルを塗って、鏡ばりで、と話だけ聞いても全然絵が浮かんでこなかったのに、こんなにもカッコいい写真があがってきたときは驚きましたよ。カメラマンのLUCKMANさんも、特殊な撮影にもかかわらず、切り取り方がどれも完璧で。全部がハイクオリティでした。
とり 来栖さんの「競泳水着写真集を作りたい」という要望を、プロのみなさんがさらにいい方向にブラッシュアップしてできた力作というわけですね。来栖さんの熱量が、それだけ人の心をつき動かしたと思うと、より本気のクリエイティブだったことが伝わってきます。
金髪 競泳水着とひと口に言っても、表現方法を変えるだけで、180度見え方が変わるんだから面白いよね。時間も労力もかかる撮影ではありましたが、それだけ本気で作り上げたいとみんなが思えたのは、来栖さんの誠実でまっすぐな人柄があってこそ。私も、夢の第一歩のお手伝いをさせていただけて、とても光栄でした!!
妥協せずに振り切った競泳水着愛
とり 私、正直、競泳水着の魅力があまり分かっていなくて。何というか、競泳水着には“競泳水着の世界観”があるじゃないですか。個人的には、衣装だけじゃなく、女の子の表情や周りに写り込んでいるものから、どう想像力を働かせるかにグラビアの面白さがあると思っているんですけど、競泳水着を着ているだけで、競泳水着に全部が引っ張られて、グラビアそのものが“競泳水着のグラビア”になっちゃう気がしていて……。
金髪 確かに、特殊だよね。この『競泳水着ビヨンド』も、ちょっとコスプレに近い感じがするし。
とり でも、このグラビアに関しては「蝶ネクタイ×カフス×網タイツでバニーが令和にレボリューション」といったコピーが書かれた誌面構成がテーマパークのようで、見ていてものすごく楽しかったんですよね。
私のような競泳水着の魅力をちゃんと分かっていないような人にでも「別に好きにならなくていいから、面白いのが出来たから見ていってよ!」くらいの気持ちで、オープンに接してくれている感じがして(笑)。妥協せずに振り切った来栖さんの競泳水着愛にもグッときましたし、こういうグラビアもアリなんだなって、改めて気づかされました。ちなみに金髪さんは、競泳水着の魅力、分かる派ですか?
金髪 分かりますよ。特に、今回のグラビアにも登場しているコスチュームブランドの競泳水着が好きで。恐らく、配色や色の面積によって体のラインが細く見えるよう計算されているんですよね。
今回の写真集だと、ガンメタ素材の水着やスケスケの水着がそのブランドなんですけど、デザインもおしゃれだし、コスチュームとしてのクオリティがとにかく高いんですよ。
とり このスケスケ競泳水着、衝撃でしたよ。「え、見えちゃわない!?」って(笑)。
金髪 マジでスケスケの水着なんですよ。撮影会では、みんな下に普通の水着を着たうえで、このスケスケ競泳水着を合わせていますから。水着の下に水着を着るってのも斬新だし、全部見えちゃっている水着を作ろうって発想も面白いですよね(笑)。
とり 今回の衣装のなかだと、金髪さんは、特にこのスケスケが好きなんじゃないですか?
金髪 うーん、スケスケかバニーかなぁ。何でそう思ったの?
とり 「この際どいのがいいんだよ!」って言いそうだなって(笑)。見えそうで見えない感じ、お好きじゃないですか?
金髪 そうなのかな?
とり 「普通だったら見せてくれない“こんな姿”を見せてくれているのがいい!」と、よく言っているイメージがあります(笑)。
金髪 そう言われると、そうかもしれない(笑)。この衣装のいいところは、スケスケなのもさることながら、濡れ具合で透け方が変わるところ。デジタル写真集のカットをよく見てもらうと分かる通り、水着のなかの気泡も浮かんでくるんですよね。
とり 本当だ! 気泡が見えますね。ひとつの衣装のなかでも動きがあって面白いなぁ。
金髪 とりさんは、どの競泳水着がお気に入り?
とり 私はこれです。全身タイツに見えて、よくよく見るとハイレグのラインが入っていて、そのさりげなさがおしゃれだなぁと。何より、体のラインがもろ分かりのこの水着を、カッコよく着こなしている来栖さんがスゴすぎる!
金髪 SNSでの反応を見ていると、この衣装がいちばん人気な印象でした。最初、表紙で着ている競泳水着のカットとバニー衣装のカットをアップしていたんですけど、それ以上に、この水着のアザーカットをあげたときは反応が良かったし、インスタグラムのメイキングも、この水着の動画だけ13万回再生を超えました。ほかは3万回前後なのに……! みんなピチッとしているのが好きなのかな?
とり 衝撃度の高さもあるんじゃないですか?「え、これはどんなグラビアなの?」っていう(笑)。
金髪 まぁ、グラビアと言っておきながら、全身赤色のスーツを着ている人が出てきたらビックリするよね。来栖さん曰く、競泳水着グラビアは海外での評判がすこぶるいいらしいし、この動画も海外ウケが良かったのかも(笑)?
とり その可能性は大アリですね。競泳水着のその先へ。次は、海外進出だったりして……(笑)?
(構成/とり)
【デジタル限定】来栖うさこ写真集『競泳水着ビヨンド』撮影/LUCKMAN 価格/880円(税込)
全6種類の競泳水着が登場する、オール競泳水着のデジタル写真集です! バニーから、透け透け、裂け裂けまで!? 競泳水着の概念を打ち壊すほど、バラエティに富んだ衣装の数々は、まさに“競泳水着ビヨンド”です。競泳水着を愛し、競泳水着に愛された来栖さんのこだわりが詰まった、いまだかつてないグラビア。表情や衣装の見せ方から、来栖さんの熱量が伝わってきます。競泳水着写真集、叶うといいなぁ!