2022年12月17日 構成/とり
グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。第70回は、2022年下半期の週刊プレイボーイとグラビア界を女子二人がグラビアと週プレの表紙で語り尽くす!
■下半期、一緒に夢を追いかけたアイドル
金髪 もうすぐ2022年も終わりですね! ということで、週プレのグラビアを見ながら1年を振り返ってみましょうか。 6月の美女画報でも、上半期の振り返りをしましたよね。確か、ゼロイチ(ゼロイチファミリア)の勢いがスゴいねって話をした気がするけど……。
とり そうでした! 昨年までは、引退された川崎あやさんや桃月なしこさんらを筆頭に、週プレでも何度かゼロイチジャック号(全グラビアをゼロイチ所属タレントがジャック)をやっていて。ただ今年の上半期は、まるぴさんやアイドルグループ「#よーよーよー」の由良ゆらさんなど、新しい面々が続々と表紙に登場されるようになったって話でしたよね。
金髪 それでいうと、下半期はゼロイチ所属のアイドルグループ「#ババババンビ」がスゴかったんじゃない? 8月の「TIFアイドル総選挙」では、TIF初登場にして優勝を獲得。10月31日発売の週プレでは、メンバーの岸みゆちゃんが念願の初表紙&巻頭を飾ると同時に、「#ババババンビ」としても掲載。メンバー全員分のデジタル写真集がリリースされましたよね。
2022年10月31日発売『週刊プレイボーイ46号』より(撮影/Takeo Dec.、大藪達也)
とり 確かに! 7月には小鳥遊るいさん、近藤沙瑛子さん、水湊みおさんが、8月には宇咲さん、池田メルダさんが単独で本誌に登場。9月には、ヤングジャンプでも「#ババババンビ」の集合グラビアがありました。単独表紙を飾った岸みゆちゃんだけでなく、グループとして人気が高まっているのを感じる下半期でしたね。
金髪 ワンマンライブで中野サンプラザを埋めたくらいですからね。冷静にスゴくない!? 今どき、中野を満員にできるアイドルなんてそうそういないはず。デビューから2年ちょっとにして、かなりの大躍進ですよ。
とり 個人的に、特にグッときたのは岸みゆちゃんの熱いハート。「週プレの表紙を飾りたい」と何度も公言し、表紙が決まった際には、自身のSNSで発売までのカウントダウン動画を更新。発売月間の11月は、ほぼ毎日のように週プレに関するツイートを呟き、さらには、定期的にSHOWROOM配信を行うなど、夢が叶った喜びを積極的にファンの方たちに伝えていました。このカットを見てくださいよ。145cmと小さな体で、大きな車体に、自身の夢とファンの想いを乗せここまでやってきたんだと言わんばかりの佇まいです。くぅ~、カッコいい!
岸みゆ『SURPRISE!!』(撮影/前康輔)
金髪 岸みゆちゃんの一所懸命さには惚れ惚れとするよね。この前なんて、私の何気ない「岸みゆちゃん、かわいい」ツイートに対して、「りささんのタイムラインに岸みゆがいるの嬉しいです」ってリプをくれたんですよ。言い回しがかわいすぎるでしょ。そんな風に言われたら、ますます好きになっちゃうよねぇ~。
とり 「#ババババンビ」は、最年少・19歳の宇咲ちゃんも人気ですよね。ヤンジャンから、トリマーや古着屋バイト、沖縄武者修行といった個性的な設定がタイトルになったデジタル写真集が続々とリリースされていますけど。
宇咲『銭湯のひとり娘は、トリマー修行中。』(撮影/HIROKAZU)※立ち読み
金髪 いいですよね、こういう不思議なシチュエーションのグラビア。どうして銭湯でトリマーなのかって。そこに深い理由がないからこそ、お気楽に見ていられるというか。私は大好きですよ。
とり 2022年の下半期、とにかくグラビアに出まくっていた「#ババババンビ」。結局のところ、人気の理由は何だと思います?
金髪 やっぱりチーム力じゃない? これはゼロイチ所属のタレントさん全員に言えることだけど、誰かが仕事の告知をすれば、自分は関係なくても、みんながSNSで反応するんですよ。しかも、瞬く間に情報が拡散されるだけでなく、それを見た人たちが一緒に盛り上がりたくなるような文面を考えてツイートされているから、着々とファンが増えていくんです。
とり 確かに、誰かひとりでもゼロイチのコをフォローしていると、いろんな女のコのツイートが自然と流れてきますよね。Twitter上でのやり取りも仲が良さそうだし。みんなで励ましあいながら、日々のお仕事を頑張っているのが伝わってきますよね。
金髪 そうそう。中でも「#ババババンビ」は、当初のデビュー予定日にコロナでライブが延期になり、1年越しにようやく本格デビューを果たすという物語のあるグループ。一度ダメでも、諦めなければ夢は叶うと。メンバーとファンが一体になって、泣いて笑って、それぞれの夢を追いかけたくなる。そんなアイドルグループなんです。
■世の中を明るく照らしてくれる表紙
金髪 2022年の週プレ振り返り後半戦は、本誌の表紙を見ていきましょうか。とりさん、そもそもにして、どんなふうに毎週号の表紙が決まっているか知っています?
とり えーっと、表紙は言わば雑誌の顔じゃないですか。世の中的に注目度の高い女のコだったり、前回登場時に大きな売り上げを記録したコだったり。みなさん、表紙に選ばれるだけの理由があって抜擢されているんじゃないんですか?
金髪 それはそうなんだけど、基本的に表紙の人選は編集会議で決まるんですよね。そして、各担当編集がいくつか表紙候補カットを選び、最終的にはその中から編集長が決定する。写真が決まったら、次は文字周りです。誌面に載っているどの特集タイトルを前に持ってくるか。女のコの顔と文字のバランスを見つつ、読者が手に取りたくなるような表紙を、毎号考えていらっしゃるわけです。
とり 確かに、週プレに限らずですけど、ジャケ買いしちゃう表紙ってありますよね。普段は購読していないのに、たまたまコンビニで見つけて思わず買ってしまった雑誌とか、家に山ほどありますよ(笑)。
金髪 えっ、雑誌をジャケ買いするの!? 私は、特定の好きなコが表紙じゃない限り、買わずに手に取るくらいだよ(笑)。モノを買う感覚の違いかな。ちなみに、とりさん的に、思わずジャケ買いしちゃう週プレの表紙というと?
とり 真っ先に思い浮かんだのは、昨年の号ですけど、工藤美桜さんのラーメン号の表紙かな。ラーメンをすすっている美女の横顔のドアップです。こんな表情、ラーメン屋のカウンターに置かれてある置物の視点でしか見られないですよね? 背景が見えるわけでもないのに、表情だけでラーメンの香りとコクが伝わってくるし……。
2021年10月18日発売『週刊プレイボーイ44号』表紙(撮影/岡本武志)
金髪 私も好きな表紙だけど、さすがに妄想が働きすぎじゃない!?
とり シンプルなレイアウトに浮かびあがる工藤さんの絶妙な表情、そして「ご褒美ラーメン」の文字。妄想が捗らないわけがないじゃないですか! ジャケ買いってのは、パッと見のイメージからいかに妄想が膨らむかが大事なんですよ。と、金髪さんは、もしジャケ買いするならどの表紙を選びますか?
金髪 うーん。そもそもジャケ買いはしないんだけど(笑)、選ぶとしたら今年のGWに発売されたグラドル104人号の表紙かな。たくさんの女のコが見られそうでワクワクするし、友達同士「どのコが好き~?」なんて話で盛り上がれそうな気がして。
2022年5月2日発売『週刊プレイボーイ20・21号』表紙
とり グラドル大集合系の元気な表紙は、週プレらしいパワーが感じられて良いですよね。“コロナ禍にたまった思いを叫ぶ”がコンセプトになっているから、みんなが叫び顔を披露しているのも斬新だし。私が最初に「週プレ好きだなぁ」と思ったのは、暗く感じていた世の中を明るく照らしてくれる表紙に惹かれたからでもあったのを思い出しましたよ。
金髪 明るい表紙が良いのは分かるけど、世の中を暗く感じていたの?
とり ここ2~3年、ずっとコロナで閉塞的な空気があったじゃないですか。マスクで人の表情が見えないし、いろんな意味で距離感ができちゃたなぁと思うこともしばしばあって。そんな中、マスクなしで笑っている女のコが見られるグラビアは、最高の癒しでしたよ。
金髪 なるほどね。
とり ちなみに、今年の表紙を見て気が付いたのは、8月発売の号全ての背景が海だったということ。少しずつコロナが明けてきた2022年ならではの開放感がありますよね。私も、今年はなぜか、人生で初めてと言っていいくらい「夏が好きだなぁ」と思えた年だったんです。自分の記憶と重ねあわせても、妙に納得のいく夏の週プレでした。
2022年8月22日発売『週刊プレイボーイ36号』表紙(撮影/岡本武志)
2022年8月29日発売『週刊プレイボーイ37号』表紙(撮影/熊谷貫)
金髪 海が背景の表紙はやっぱり良いですよね! グラビアって感じがします。
とり それから、週プレのトピックでいうと年に何度かある企画号。おなじみになりつつある戦隊ヒロイン号(14号)、仮面ライダー号(42・43合併号)に加わり、今年は初めてウルトラマン号(34・35合併号)が実現。三大特撮の特集号がついに揃いました。特撮ヒロインの笑顔は、不思議と強いパワーを感じるんだよなぁ。
2022年3月19日発売『週刊プレイボーイ14号』表紙(撮影/青山裕企)
2022年8月8日発売『週刊プレイボーイ34・35合併号』表紙(撮影/YOROKOBI)
2022年10月3日発売『週刊プレイボーイ42・43合併号』表紙(撮影/熊谷貫)
金髪 特撮号は、特撮ファンからも大好評なんですよね。ほかにも、ショートカット号やアイドルだらけの水着グラビア号など、ひとつのコンセプトに寄せたグラビアだけを掲載する特集号もありました。来年はどんな特集号が生まれるのか、楽しみだね。
とり カレー好きとしては、ラーメン号に続くカレー号を希望……。
金髪 それはぜひ、提案してみてください!
とり でも、こうして振り返ると今年は、やっぱり抜け感のある明るい表紙が多かったように思いますね。ストレートに胸を写した表紙も目立ちますし。世の中的にも、旅行やライブでの声出しが解禁されたり、できることも増えてきてた一年。不安もたくさんあるけど、気持ちだけでも前向きでいようと、明るい笑顔を求めていたところはある気がします。今年の初めにあった新庄剛志さんの表紙とか、前向きさしか感じませんからね(笑)。
2022年1月31日発売『週刊プレイボーイ7号』表紙(撮影/飯岡拓也)
金髪 めちゃくちゃポジティブな方だからね(笑)。
とり お仕事や学校が憂鬱になりがちな月曜日。週プレの明るい表紙がコンビニに並ぶことで、少しでも誰かの心を照らせていたら嬉しいなぁ。なんてね。
【デジタル限定】岸みゆ写真集「SURPRISE!!」撮影/前康輔 価格/1100円(税込)
念願の週プレ初表紙が叶った #ババババンビ 岸みゆちゃんの“初めて尽くしの初沖縄ロケ”をまとめた一冊です。意外にもビーチでの撮影も初めてだったとか? 壮大な海をバックに145cmの小さな体で大ジャンプ! 常時かわいく、時に凛々しく。事務所の後輩に先を越され、悔し涙を流すこともあったけど、この瞬間だけは自分がいちばん。夢が叶った喜びを噛みしめるかのように自然豊かな景観を満喫する姿に、胸を打たれるグラビアです。
【デジタル限定 YJ PHOTO BOOK】宇咲(#ババババンビ)写真集「銭湯のひとり娘は、トリマー修行中。」撮影/HIROKAZU 価格/880円(税込)
“実家の銭湯を継がなければならないのに、トリマーを目指しちゃう女子高生”がテーマとなったグラビア!? 番台に立ちながらコッソリ(?)ワンちゃんの毛先をトリミング。お家のことも大事だけど、やっぱり夢は捨てられない……!必勝ハチマキを巻いて猛勉強。制服のまま湯船にだって入っちゃいます。個性的な衣装もかわいく着こなしちゃう #ババババンビ 宇咲ちゃんに注目の一冊!