『初グラビア物語~My First Gravure Story~』第54回前編 永遠のグラビアアイドル・篠崎愛が語る初グラビアの記憶「ロケ中、撮影が本当にイヤになっちゃって『撮るよ~!』とか呼ばれてるのに寝たふりとかしていました(笑)」

『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る本シリーズ。今回は永遠のグラビアアイドル・篠崎愛さんの前編。

 

篠崎さんは2006年、14歳でグラビアデビュー。ファースト写真集『START DUSH!』とDVD『Skip 篠崎愛』(ともに彩文館出版)をリリースするとたちまち大ヒットとなる。2007年には『週刊ヤングジャンプ』の制コレGPで準グランプリを獲得し、以降、雑誌、DVD、写真集ほかさまざまな分野で活躍する。 


『週刊プレイボーイ』では2007年44号に初登場し大反響! 現在までに登場回数は24回を重ね、11月2日(木)には特大A3判カレンダーブック(2024年版)の発売も決定している。


今回は篠崎さんに芸能界に入った経緯から、初グラビア、週プレのグラビアに関するエピソードなどを聞きました。 


 

『週刊プレイボーイ』2009年19&20号より(撮影/倉繁利)


ーー篠崎さんは14歳の時にスカウトされたのがデビューのきっかけだそうですけど、もともと芸能の仕事に興味があったんですか?


篠崎 芸能の仕事に興味があるというより、小学校の頃から「モーニング娘。になりたい!」と思っていました。モーニング娘。の出る番組は必ず録画して熱心に見ていたし、当時人気だったトレカとか必死に集めてたし。オーディションも受けたことあります(笑)。 


ーー「ハロー!プロジェクト・キッズオーディション」(モーニング娘。が所属するハロー!プロジェクトの小学生対象オーディション。合格者により「Berryz工房」や「°C-ute」が結成された)ですね。


篠崎 そうです。クラスの女子全員で受けて、全員で落ちるみたいな(笑)。私はモーニング娘。の「I WISH」を歌いました。


ーー超夢中だったと。そして、2006年にスカウトされたんですね。


篠崎 はい。原宿ラフォーレの前でした。すごく怪しかったので最初は断ったんですけど、一緒にいた友達が「電話番号を教えなよ」っていうからなんとなく教えちゃって。そうしたら本当に電話がかかってきて。まぁ話だけでもと母と友だちと一緒に事務所に行ったんです。そうしたらグラビアの写真集がいっぱいあって、仕事で海外に行けるよって話になり、そのまま入所を決めました(笑)。


ーー海外に行ける仕事ってグラビアですよね。当時はジュニアアイドルがブームで、ローティーンの水着グラビアが人気でしたけど、篠崎さんもグラビアを見たことはあったんですか?


篠崎 なかったです。中学生ですし。どんな仕事かわかってなかったけど、海外のキレイな海に惹かれたんですよね。で、入って二日後くらいに、出版社に水着持参で顔見せにいったら、「胸も大きいじゃん!グラビアできるじゃん!」みたいな感じで、写真集とDVDの仕事が決まっちゃいました。 


ーー事務所に入って、二日後とはすごい! 当時から胸は大きかったんですか?


篠崎 大きかったと思います。当時Eカップで、その後もどんどん大きくなって、高校に入った頃はGカップになってました。 


 


ーー最初の撮影はどこで?


篠崎 フィリピンのセブ島です。確か1週間弱滞在したのかな。


ーーいきなりの海外ロケ! やっぱりテンション上がりました?


篠崎 最初はそうですね。でもすぐに帰りたくなっちゃった。完全にホームシック。それに写真をまともに撮られたことないまま写真集って、いま考えたらかなり酷ですよね(笑)。 


ーーつい数日前まで普通の中学生だったんですもんね。いくらなんでも気持ちに整理がついてないというか。


篠崎 ロケ中、撮影が本当にイヤになっちゃって「撮るよ~!」って呼ばれてるのに寝たふりとかしていました(笑)。でもやらないと帰れないから、結局、撮るはめになるんですけどね。 


ーー例えばポージングなんてできたんですか?


篠崎 全然できない! 何もわからないから、カメラマンさんの言われるがままでした。表情も全然ダメでした。自分では笑っているつもりだったけど、後で見たら全然笑えてなかった。当時のことで覚えていることと言えば、スタイリストの女性が優しい方だったこと、あと現地には日本風のラーメン屋さんがあって、そこで毎晩ご飯を食べるのが楽しみだったとかそれくらいかな。日本に帰国した時はすごく嬉しかったですね。 


ーーその時が篠崎さんにとっての初グラビア。ファースト写真集『START DUSH!』(6月26日発売/彩文館出版)とDVD『Skip 篠崎愛』(8月25日発売/彩文館出版)がリリースされました。どちらも手にした時の印象は?


篠崎 「あ、本当に出たんだって」って感じだった気がします。 


ーーあっけない(苦笑)。当時、リリイベはあったんですか?


篠崎 ありましたね。お客さんがたくさんいて、驚いた記憶があります。「え? こんなに私のこと知ってるの?」って。


ーーファンからプレゼントをもらいました?


篠崎 ぬいぐるみとかお菓子とか。嬉しかったです。すごい笑顔で、いっぱいしゃべったつもりだったけど、実際は無表情で全然しゃべってなかったみたいです。後々、ファンの方に言われました。「あの時、めっちゃ塩対応だったよね」って(笑)。


 


ーーデビュー時からのファンがずっといるんですね。すごい! その後、すぐ人気となって、雑誌、DVD、写真集で大活躍しました!


篠崎 正直言うと、ずっと辞めたいって思っていました。やっぱり遊びたいじゃないですか。学生の時って。でも休日はすべて撮影。友達に誘われても断らないといけないし、夏休みも冬休みもロケが入っちゃうから遊べない。今思えば頑張ってよかったけど、その頃は辛かったですね。


ーーそして『週刊プレイボーイ』には2007年44号(10月15日発売)で初登場します。当時のことは覚えています?


篠崎 すみません。本当に覚えていないです(きっぱり)。


ーーここに資料がありまして……(バックナンバーのコピーを見せる)。初登場のタイトルは「power.」。「はちきれそうなボディー 強く澄み切った瞳。『愛』のパワーが今、炸裂する!」ってリード文とともに、ビーチで白やネイビーなどのビキニを着て、あどけない笑顔を浮かべています。


篠崎 わわわ! それ、ヤバいです! 見ないで欲しい(動揺してコピーを奪い取る)。全然、パワーじゃないです。え〜(中身を見て)こんなのを応援していてくれた人がいたんですね〜(笑)。 


ーー「こんなの」って篠崎さん自身じゃないですか。可愛いです!


篠崎 いやいや(汗)。恥ずかしいから、載せないでくださいね!


ーー他にもバックナンバーのコピーを持ってきたんですけど、初期の篠崎さんのグラビアを何枚か紹介させてください!


篠崎 え~、いやですよ! 本当に見せたくないもん!


ーーそこをなんとかお願いします!!


篠崎 え~。(渋々と選んでくれる。優しいです)。じゃあこれ。


 

『週刊プレイボーイ』2008年17号より(撮影/倉繁利)


ーーこれは週プレ二回目の登場のグラビアですね(2008年17号/4月14日発売)。ちょうど高校2年生になった頃で少し大人っぽい雰囲気があります。このグラビアの思い出は?


篠崎 やっぱり記憶にないです。そういえばこのグラビアの話ではないけど、この頃かな。写真集の撮影前に突然髪を切りたくなって、自分でスキバサミで切ったら、顔の横の毛が半分くらいなくなって、事務所の社長に怒られました(笑)。 


ーー思い立ったらやっちゃうタイプだと。もう一枚、お願いします!


篠崎 え~。じゃあこれで……(さらに渋々と)。


ーーありがとうございます! これは第6回目のグラビア(2009年19&20合併号/4月27日発売 本コラムのトップに上がっているカットです)。こちらの記憶も……


篠崎 ないです(きっぱり)。でも2回目の時から1年後かぁ。髪が伸びましたよね。


ーー週プレだけでも約一年間で5回登場するなど篠崎さんの人気は絶大で、それはより過熱していきます。先ほど本当はすぐ辞めたかったとおっしゃってましたけど、それでもグラビアを続けようと思ったのはどんな理由があったんですか?


篠崎 自分が辞めたくても次々と仕事が入ってきて、やっぱり決まってしまったからにはしっかりやらないとダメじゃないですか。こう見えてちゃんと責任感があるので(笑)。あと写真集やDVDを出す度にイベントがあるんですけど、応援してくださるファンの方がたくさん来てくれるんです。それが一番、大きかったですね。こんなに応援してくれる人がいるなら、もっと頑張らなきゃ。辞めたらかわいそう!って(笑)。いつもそんなふうに考えていましたね。 


篠崎 愛(しのざき・あい)

1992年2月26 日生まれ、東京都出身

身長 160cm B87 W60 H88

14歳でグラビアアイドルとしてデビュー。以後、10年以上にわたりシーンのトップに君臨してきた"グラビア界のレジェンド"。国内のみならずアジア各国でも絶大な人気を誇り、"アジア最高の女神"と称される。

今夏は『世にも奇妙な物語'23 夏の特別編』におけるオムニバスの一作品でヒロイン役を好演し、役者としても注目を浴びた。

『サテライトオフィス』CM キャラクターとしての知名度も高く、7 月に放送された『FNS27 時間テレビ』内の人気コーナー「さんまのラブメイト 10」では、「サテライトオフィス CM の女性」として明石家さんま氏からの熱いラブコールを受けた。

公式X(旧Twitter)【@shinozakiai_226】

公式Instagram【@shinopp._.ai】

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