『初グラビア物語~My First Gravure Story~』第54回後編 永遠のグラビアアイドル・篠崎愛が語る初グラビアの記憶「やっぱり普通に生きていくには胸が大きすぎるし(笑)」

『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る本シリーズ。今回は永遠のグラビアアイドル・篠崎愛さんが登場。

 

篠崎さんは2006年、14歳でグラビアデビュー。ファースト写真集『START DUSH!』とDVD『Skip 篠崎愛』(ともに彩文館出版)をリリースすると、たちまち大ヒットとなり、以降、雑誌、DVD、写真集ほかさまざま分野で活躍。


『週刊プレイボーイ』では2007年44号に初登場し、現在までに24回にわたって登場。11月2日(木)には週プレから特大A3判カレンダーブック(2024年版)の発売も予定されている。


今回はインタビューの後編。週刊プレイボーイのグラビアやグラビアへの想いなどを聞きました。


 

『週刊プレイボーイ』2022年5号(撮影/三瓶康友)より


ーー篠崎さんは2010年に事務所を移籍、アイドルグループ「AeLL.」のメンバーとして新たに活動を開始しますね。


篠崎 はい。新しくグループが結成されるということで声をかけていただきました。前回も言いましたけど、小さい頃は「モーニング娘。になりたい」と思っていたし、歌も好きだったのでやってみたいと思いました。


――AeLL.として活動した直後はしばらくグラビアが見られませんでしよね。案じるファンもいたと思います。


篠崎 この時、グラビアはやらなくていいよと言われていたので、なんとなく遠ざかっていたんです。でもグラビアのオファーがたくさんきていたので、「やっぱりやろう!」ってことになりました。またAeLL.の中で、当時、芸能活動をしていた人が私だけだったので、それならグループを知ってもらうためにも積極的に取り組んでいこうと思いました。


ーーそうだったんですね。それまで無邪気にやっていた時期から考えると、ここからは“グラビア第二章”というか。週プレでも2012年以降に改めて登場。年齢的に20歳を超えた時期から、どれも大人っぽく洗練されてきています。


篠崎 久々に登場するからには「変わった!」「キレイになった!」と思われたくて、ダイエットに励みました。10キロほどやせたかな(笑)。あとメイクも変わりましたね。10代の頃は大人っぽく見られたくて、つけまつげをつけたり、メイクを濃くしてもらったりして、せっかくの童顔を活かせてなかった気がします。やっとその良さに気づいて、どんどんナチュラルになっていった感じですかね。


ーーその“第二章”の中で好きなグラビアはありますか?


篠崎 どれも気に入ってるかも。中でも『大人の休日』ってグラビア(2014年42号・10月16日発売掲載 撮影/西田幸樹)は特に反響がありました。他誌からこんな風に撮りたいと依頼されたこともありました。


ーーホテルの一室で撮影されたものですね。OL風にシャツを着こなすカットがあったり、ベッドでのセクシーなカットがあったり。この『大人の休日』は、現在もデジタル写真集で見られますので、書影を掲載しておきます。


 

デジタル写真集『大人の休日』(撮影/西田幸樹)


篠崎 あーなるほど。懐かしい〜。(中面を見ながらしみじみと)このグラビアは好きでしたね。


ーーそれにしてもきっかけが自分のアイドルグループのためにとは言え、わざわざダイエットに励むなど、グラビアに対して徐々に前向きになっていったように思われます。


篠崎 そうですね。だんだんグラビアが大事なものだとわかってきたんです。やっぱり普通に生きていくには胸が大きすぎるし(笑)、たとえばアイドルをやるにしても、自分のように胸が大きいと似合わない衣装はあって。でもグラビアは胸が大きいほうが水着が映えるし、スタイルだって良く見えるわけだから。


ーーその後、篠崎さんはAeLL.からソロシンガーへ転向し、活動の幅をさらに広げていきます。グラビア活動は断続的に継続しますが、2017年を境に休止。「今度こそ引退か!」とファンは案じますが、約4年ぶりに復活し、写真集『IDEA』(講談社)を発表します。


篠崎 自分では一度も「休止」と言ったことはないので、別に復活ってわけじゃないんですけど(笑)。ただ2017年に写真集『結晶』(講談社)を出した後、燃え尽きちゃって。それで自然と遠ざかってしまったという感じです。



ーーその4年間はグラビア以外の活動をしようと動いていたとか?


篠崎 いろいろと考えたんですけど、自分が何をやりたいのか結局、よくわからなくなっていました(笑)。


ーーそれこそ大好きな歌の活動にまた力を注いでみようとか。


篠崎 確かに歌は大好きです。でも仕事となると気持ちの上で違ってくるんですよね。で、そんな風に悩んでいる間にも「グラビアやらないんですか?」「見たいです」って声がたくさんあって、写真集のお話までいただくんです。やりたいことが思い浮かばないんだったら、求められていることをやったほうがいいのでは?という結論にたどり着きました。それこそ天職なのかなと思うようになりました。


ーーそこまで! 篠崎さんの“グラビア第三章”開始というか。そして『週刊プレイボーイ』でも2022年5号(1月17日発売)に約5年半ぶりに、表紙巻頭に登場。グラビアのタイトルは『冬肌』(撮影/三瓶康友)。温泉宿を舞台にした撮り下ろしで、艶っぽさに温かさが加わり、大人の穏やかな魅力に満ちています。


  

『週刊プレイボーイ』2022年5号(撮影/三瓶康友)より


篠崎 ものすごく自然な雰囲気で撮っていただきました。光の感じもキレイだったし、こちらもすごく気に入っています。


ーー4〜5年が経ったということで、意識の上で変わったことはありますか?


篠崎 やっぱり食事かな。以前は撮影前も気の向くままにたくさん食べていましたけど(笑)、いまは何を食べるかから食べる時間まで考えます。あと以前より作品の意識が高まった気がします。動きもそうだし、写真のセレクトにも携わるようになりました。それこそ、11月2日に出る「2024カレンダーブック」もしっかり頑張りました!


ーー昨年の「2023カレンダーブック」に続いての話題作ですね。今回は「バラエティHコスプレ」をテーマに季節のイベントや色を意識して12の衣装を披露しています。


篠崎 ナチュラルなものからちょっと作り込んだものまで幅広く披露しているので、より楽しんでもらえると思います。


  

『篠崎愛 2024 カレンダーブック』(撮影/ND CHOW)より


ーー改めて伺いますが、篠崎さんが考える、グラビアの面白さは?


篠崎 面白さかぁ〜。ちょっとわからないけど、いろんな所へ行けるし、その土地土地の美味しいものを食べられるし、可愛い衣装を着られるとか(笑)? あとはやっぱりファンの方の声。私のグラビアを見て、「元気もらったよ」とか「明日も頑張れる」とか、人の力になれているんだって思えるところかな。


ーー考えてみればこれまでグラビアをやってきたのは、ファンのためでしたよね。


篠崎 そうかもしれないですね。私のファンって本当に優しい人ばかりなんですよ。私、コンプレックスが本当に多くて。胸が大きいこともそうだし、腰のお肉も脂肪吸引しようかと思うくらい気にしています(苦笑)。でもファンの方は「それがいいんだよ」って温かく言ってくれる。あと昔からそうなんですけど、私、可愛くしゃべったりとかできないんですよ。


ーーなるほど。最近あざといのがよいみたいな雰囲気がありますけど、確かに篠崎さんにそういうあざとさは見受けられないですね。


篠崎 やりたくてもできないんですよね(笑)。インタビュー動画とか見ると自分でもびっくりしちゃう。グラビアアイドルなんだから、もっと可愛くしたほうがいいのに!って思うんだけど、できないんですよね。でもファンの方はそれもまた「いいじゃん」って。本当に優しすぎる!


ーー素の篠崎さんを受け入れてくれるってお父さんみたいですね。


篠崎 本当にそう。ずっと温かく見守ってくれます!


ーーこれはみんなに聞いてるんですけど、篠崎さんは昔のグラビアを見ますか? あ、いや、見ないですかね(笑)。


篠崎 ほぼ見ないですね。実家に帰った時、たまにパラパラ見ることはあるけど、すぐしまっちゃう。恥ずかしいから(笑)。


ーーこの先のビジョンは?


篠崎 その質問、昔からよく聞かれるんですけど、いつも困るんです。私、先のことはあまり考えないタイプなんですよ。その時楽しくやれていれば、自然といい方向にいくだろうなと思っている。グラビアもいつまでやれるかはわからないし、たとえしばらくやらなかったとしても、またやるかもしれないし(笑)。いまの私をたくさんみてもらえれば。ただそれだけなんですよ。



篠崎 愛(しのざき・あい)

1992年2月26日生まれ、東京都出身

身長 160cm B87 W60 H88

14歳でグラビアアイドルとしてデビュー。以後、10年以上にわたりシーンのトップに君臨してきた"グラビア界のレジェンド"。国内のみならずアジア各国でも絶大な人気を誇り、"アジア最高の女神"と称される。

『サテライトオフィス』CM キャラクターとしての知名度も高く、7 月に放送された『FNS27 時間テレビ』内の人気コーナー「さんまのラブメイト 10」では、「サテライトオフィス CM の女性」として明石家さんま氏からの熱いラブコールを受けた。

10月には『TAKURO OHNO Favorite Showa J-Pop Live ~with a smile vol.2~』にゲスト出演、音楽活動を再開。今後の活動に期待がかかる。

公式X(旧Twitter)【@shinozakiai_226】

公式Instagram【@shinopp._.ai】


 

『篠崎愛 2024 カレンダーブック』

発売日/2023年11月2日(木)

撮影/ND CHOW

予価/2,445 円+税


 

【デジタル限定】篠崎愛写真集「冬肌」

撮影:三瓶康友

価格:¥1,100(税込)

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