『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第17回 登場する度にイメージを更新していく。女優・奥山かずさが全力で魅せるグラビア。

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第17回は、奥山かずささんに注目! 登場する度にイメージを更新していく。女優・奥山かずさが全力で魅せるグラビア。


女のコは雪上グラビアが好き?


とり 先日、これまで週プレ グラジャパ!から出ている奥山かずささんのデジタル写真集を一冊にまとめた『WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~』がリリースされました。4冊のデジタル写真集が一気に見られるので、かなりお得ですよね。


デジタル写真集『WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~/マイナス8度の吐息。』(撮影/岡本武志)より


金髪 そうですね。特に私は、この特装合本版に収録されているデジタル写真集だと『マイナス8度の吐息。』がいちばん好き。奥山さんの地元である青森県の雪原で撮られたカットが印象的で、白い雪と赤い水着のコントラストの美しさに魅了されました。


とり 私も雪上グラビアが好きなので、すごく分かります。冬のグラビアでたびたび見かける定番シチュエーションのひとつでもありますが、なぜか雪の中だと女のコの姿がより綺麗に写る気がするんですよねぇ。白い雪が自然とレフ板になっていて、肌の透明感が増しているように見えるからかなぁ。


金髪 雪の中で水着を着るって結構酷な撮影ですけど、とりさんが言ったように肌が綺麗に見えるからか、「雪上グラビアやってみたい」っていうグラビアアイドルは意外と多いんですよね。インタビューなんかで「今後やってみたいグラビアは?」の問いに対して、そう答えているのをよくお見かけします。読者視点からすると「寒そうだし、やめてあげなよ……」って思っちゃうけどね(笑)。


とり 実際にこの撮影も、奥山さん自身の希望で実現したらしいですからね。でも、グラビアアイドルのコたちから人気なの、分かる気がするなぁ。上品な美しさを表現するにはうってつけのシチュエーションだと思うし、やろうと思っても雪の中で水着になるって商業的な撮影じゃないと難しい気がします。だって、雪の中で水着になっている人がいたら、それだけで心配になっちゃうじゃないですか(笑)。海や部屋の中での水着撮影はプライベートでも全然できてしまうけど、雪上はどうしてもハードルが高い。だからこそ、グラビアの撮影で一度はやってみたいって思うのかもなぁって。


デジタル写真集『WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~/マイナス8度の吐息。』(撮影/岡本武志)より


金髪 確かに、なかなか個人でやろうと思ってできる撮影ではないですよね。それから『マイナス8度の吐息。』のもうひとつの推しポイントは、ガッツリ冬の寒さが感じられるところ。グラビアだと冬に屋外で撮影したとしても、あえて寒さを感じさせないように撮ることが多いのに、このグラビアでは衣装でアームウォーマーを付けていたり、ニットのカーディガンを着てストーブの前で暖をとっていたりと、冬ならではのカットがたくさん収録されています。


とり そうですよね。水着にニットを合わせているの、アンバランスさは否めないけどかわいいなって思いました(笑)。


金髪 奥山さんは、実際にこれほど雪が降り積もる場所で生まれ育ったわけじゃないですか。そう思うと、例えば学校から帰ってきたあと、こんなふうに体を温めて過ごしていたんじゃないかなって、雪国ならではの生活スタイルが垣間見える感じがしてほっこりするんですよね。


とり 逆に、雪のなかで動き回ったりポージングをとったりしているのも、雪国育ちで雪慣れしているからこそですよね。さすがに、雪の上を水着で寝そべるなんてグラビアでしかやらないだろうけど……。でも、雪慣れしていない私たちの場合、例え服を着ていたとしても一瞬で表情が凍ってしまう気がします(笑)。


金髪 うん、すぐにアウトだろうね(笑)。それにしても、やっぱり女のコの地元で撮られたグラビアはいつも以上に表情が自然体だし、リアルにどんなふうに過ごしていたかを想像してしまいますね。雪景色も綺麗だし、雪上グラビアでのおすすめを聞かれたら、間違いなくこの一冊を推薦しますよ。おまけに、グラジャパ!限定カットには本編に収録されていない衣装で、雰囲気も全然違うカットが収録されています。だから、あえての単品購入もおすすめですよ!


女優として勝負するグラビア


とり 特装合本版のなかで、私が特にお気に入りのデジタル写真集は『葛藤。』です。台湾で撮られたグラビアなんですけど、これを見たときなぜか自分のなかで、これまでの奥山さんの印象がガラッと変わったんですよね


金髪 と、言いますと?


とり ずっと綺麗で真面目な方という印象が強くて、ハッキリとした性格だと勝手に思い込んでいたんですよ。でも『葛藤。』で見る奥山さんは、とても繊細な方のように見えたんですよね。


金髪 私も、どちらかというとサバサバしたイメージを持っていたなぁ。とりさんは、例えばどんなところで繊細さを感じたんですか?


とり まず、このグラビアを撮影したのは、ちょうど奥山さんが注目されるきっかけとなった特撮ドラマ『ルパパト』(2018年放送『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)放送終了から約1年経ったタイミングでした。この『ルパパト』に抜擢されたとき既に25歳だったことから、奥山さんはしばしば”遅咲き女優”と言われていましたよね。


金髪 そうですねぇ。全然”遅咲き”じゃないと思っていたけど、25歳で特撮ドラマって、言われてみれば遅い方なのか……。


とり 『ルパパト』以降もコンスタントにドラマ出演されていたものの、どんどん次に繋げていくためには、女優としてさらなる結果を残さなければならない。この当時の奥山さんの状況から推察するに、きっと「今が勝負のときだ」と考えられていたんじゃないでしょうか。


金髪 なるほど。そうかもしれないですね。


デジタル写真集『WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~/葛藤。』(撮影/中村昇)より


とり その背景を想像してこのグラビアを見てみると、奥山さんなりの覚悟が感じられると思います。例えばこのカット。背中を見せた露出や白黒写真が印象的です。先に紹介した『マイナス8度の吐息。』の温度感とは正反対なくらい印象が違いますよね。このように新しい表現に挑戦することで、自分のなかに眠っている未だ見ぬ魅力や可能性を引き出そうとしているような気がしました。


金髪 とりさんの推察通り、未だ見ぬ魅力を引き出そうとしているのであれば成功じゃないですか?実際に、とりさんが抱いていた印象がガラッと変わったわけですし。


とり そうなんですよね。で、最初にお話していた繊細さというのは、別の言葉でいうと”演技力”のことなんです。今までの印象からガラッと変わったにもかかわらず、また違ったキャラクターがしっくりとくる感じ。一枚の写真だけでスッと没入できる世界観を演出できる感じ。グラビアは動きがないですし、女優としての演技力を披露するのは難しい場所だとも思うのですが、そのなかでキャラクターを演じ分けられたり、世界観を作れたりするのは、言葉では言い表せない感覚を表情やポージングで見せることのできる繊細な感性があるからだと感じたんですよね。


金髪 グラビアは役を演じるのではなく自分自身として写るものではあるものの、グラビアごとにあるコンセプトをうまく表現するためには、女優に通ずる演技力が必要なのではないか、ということですね。


デジタル写真集『WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~/癒し系ボディに仕上げました』(撮影/田口まき)より


とり そして『葛藤。』の次にリリースされたのが『癒やし系ボディに仕上げました。』というデジタル写真集です。このとき奥山さんは、あえて体を絞らずふくよかな状態で撮影に挑まれたみたいなんですよ。結構、勇気のいることですよね。


金髪 見る分には「ふくよかなスタイルもかわいいな」って思えるけど、実際に自分がふくよかなまま水着になって写真を撮られると考えると、やっぱり少しでも痩せた状態で写りたいって思っちゃいますね。


とり ですよね。しかも『葛藤。』からのギャップが凄くないですか?。白黒写真でカッコいい感じのグラビアの次の撮り下ろしで、色鮮やかでかわいらしいグラビアを披露されているんですよ。そんなところからも、女優として次なる結果を出すことに向き合っている感じがするんですよね。


金髪 そうだね。女優さんは役柄に合わせて体重を増やしたり減らしたりすることがあると聞きますし、スタイルをあからさまに変えてグラビアを撮ってみたっていうのが、未だ見ぬ魅力や可能性への挑戦だとストレートに捉えられる気がします。


とり それに『葛藤。』は中村昇さん、『癒やし系ボディに仕上げました。』は田口まきさんがそれぞれカメラマンを担当されています。私のイメージ的に、昇さんはリアリティで渋みのあるグラビアを、まきさんは幻想的で柔らかいグラビアを撮られている印象があって。言ってしまえば、連続してイメージが正反対のカメラマンさんに撮ってもらっているわけです。グラビアも演技も、相性を意識しつつ誰かと対面しながら作り上げていくもの。「この人に撮ってもらったら、自分はどう写るんだろう?」。そこでもまた、可能な限りパターンを試して、自分の魅力を模索しているように感じられました。


金髪 そう思うと、次にどんなグラビアを見せてくれるのかがまた楽しみになってきますね。


とり そうですよね。奥山さんは周りの女優さんに比べると遅めのスタートだったのかもしれない。でも、スタートを切ったからには全力で駆け抜けたいと思っているはずです。特にこの2冊は、そんな奥山さんの気概の伝わるグラビアでした。それに先に紹介した『マイナス8度の吐息。』、特装合本版に収録されているもう一冊のデジタル写真集『平成最後のニューヒロイン!奥山かずさの魅力に迫る。』もまた違った印象のグラビアが収録されています。私は、特装合本版でこれら4冊をまとめて見ることで、さらに奥山さんの魅力に気づかされました。それほど読み応えのある合本だと思います。


次回は、8月21日(土)配信予定です


(構成/とり)


WPB 奥山かずさデジタル写真集~特装合本版~¥3190円(税込)


【デジタル限定】奥山かずさ写真集「マイナス8度の吐息。」 撮影/岡本武志 価格/1320円(税込)

奥山さんの地元・青森県の雪原で撮影された冬らしいグラビアです。寒そうな雪景色のなか、水着になって目一杯自分を表現する奥山さんの姿がとても美しく、ウットリします。また、冷えた体を温める温泉シーンも必見!見ているだけで体の芯からポカポカしてくるはずです。冬にこそ見ていただきたいデジタル写真集です!


【デジタル限定】奥山かずさ写真集「葛藤。」 撮影/中村昇 価格/550円(税込)

舞台は台湾。白黒写真や大きく背中を写したカットが印象的なデジタル写真集です。奥山さんが抱える葛藤とは?奥山さんが目指したい表現とは?何とも言えない表情から、あなたは何を感じるでしょうか。”女優・奥山かずさ”が残したリアリティのあるグラビア。きっと奥山さんの覚悟が見えてくるはずです。


【デジタル限定】奥山かずさ写真集「癒やし系ボディに仕上げました。」 撮影/田口まき 価格/880円

あえてボディメイクをせず、大自然のなか、ナチュラル体型で挑んだグラビア。今まで最も豊満な奥山さんが見られます。『葛藤。』からのギャップも見どころ。奥山さんの表現力の幅を実感します。そして、いつもよりふっくらした奥山さんから感じる包容力にめちゃくちゃ癒されます♡

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