『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第44回 女子が髪を切る理由とは? ショートカット美女のデジタル写真集にグラビア好き女子が見たもの

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第44回は、女子が髪を切る理由とは? ショートカット美女のデジタル写真集にグラビア好き女子が見たもの。


ショートカット女子への憧れ


金髪 3月14日発売の本誌(週プレNo.13)は、「グラビア丸ごと一冊憧れのショートカット号」です! ショートカットの女のコたち、かわいいなぁ。今は、私がロングヘアでとりさんがミディアムくらいの長さですけど、これまでショートカットにしたことってありますか?


とり 小学校低学年の頃に一度だけ。本当は切りたくなかったんですけど「短い方が楽だから」って、うまく言いくるめられちゃったんですよね。妥協点として、こうなれるんだったらと、セーラーマーキュリー(『美少女戦士セーラームーン』に登場するキャラクター)のイラストが描かれたカードを美容師さんに見せたはいいものの、全然マーキュリーになれなくて落ち込みました(笑)。


金髪 私も中学生の頃、ショートカットにしたことがありました。全然似合わなくて、「顔が整っている人の特権なんだなぁ」と、そっと悟りましたよ……。でも、絶対ショートカットの方が楽そうでいいよね。長いとやっぱり鬱陶しいし。そう思ってたまに切りっぱなしのボブ(毛先が揃っていてボブらしい丸みのないヘアスタイル)にしては、毎回似たような髪型に落ち着いちゃっています。本当はもっといろいろ試したいのになぁ。


とり 髪の悩み、多しですねぇ。


RaMu『無人島サバイバル』(撮影/藤木裕之)


金髪 自分じゃなかなかできないからか、最近、ショートカットの女のコが気になって仕方ないんですよ。例えば、YouTuberのRaMuさん(デジタル写真集『無人島サバイバル』)。見てくださいよ、このキリッとした表情を。センター分けの前髪とベリーショートも相まって、堪らなくカッコいいですよね!


とり RaMuさんは、もともと野球とソフトボールをされていたスポーツ少女なんですよね。Vine時代(YouTubeに動画投稿する前にRaMuさんが使用していた動画配信サービス)の体を張った動画から活発なイメージがありましたけど、そこに大人っぽさも加わってきて、最近ますます魅力的になっていますよね。


金髪 胸以外は華奢だから、普通に服を着ていると“ボーイッシュな明るい女のコ”って印象にとどまるのに、脱ぐと胸がグラマラスというギャップがいいですよね。とはいえ、もともとボーイッシュな雰囲気を持つ女のコに対する興味は、それほどなかったんですよ。RaMuさんがきっかけで目覚めた気がする。人の好みは変わっていくんだなぁと思いましたよ(しみじみ)。


とり ほかにも、イチ推しショートカット美女が?


竹内詩乃『ショートカット革命!』(撮影/青山裕企)


金髪 もうひとり挙げるとするならば、竹内詩乃さんかな。高校卒業前に撮られたデジタル写真集『ショートカット革命!』は、ショートカット写真集の最高傑作ですよ。何か賞状をあげたいくらい!


とり おぉ。大絶賛ですね!


金髪 キラキラ光るプール。制服やスクール水着がとにかく似合う竹内さん。まるで青春アニメに出てきそうな世界観じゃないですか?清潔感やエモーショナルな雰囲気もあって、これぞ、大衆受けするグラビアだと思いましたよ。


とり カメラマンの青山裕企さんは、制服姿の女のコをひたすら撮り続けた写真集『SCHOOLGIRL COMPLEX』シリーズや、ショートカットの女の子を撮り続けた連載作『髪は短し 恋せよ乙女』がありますし、制服×ショートカットの組み合わせは得意分野のはず。竹内さんの(当時)現役女子高生らしい無垢な表情との相性もバッチリですよね。


岡田紗佳『とってもやわら牌』(撮影/オノツトム)


金髪 あと、モデル兼プロ雀士・岡田紗佳さんの『とってもやわら牌』も紹介したいです。ショートカットが似合うのはもちろんのこと、よく見ると、サイドに赤のインナーカラーが入っているんですよ。おしゃれですよね。


とり インナーカラーかぁ。いいですよね。パッと見では目立たないものの、ふとしたときにチラッと差し色が見えるだけで雰囲気も違って見えてきて。


金髪 「派手髪」すぎるグラビアは、男性読者から嫌がられるだろうけど、このインナーカラーは、男性から見ても派手すぎないし、女性から見てもおしゃれだと感じられるちょうどいいところを突いている気がします。


とり 元『non-no』モデルの岡田さんは、女性ファンも多いはず。モデル時代から変わらぬスタイルをキープしているのもさることながら、さりげないおしゃれを取り入れているのは、さすがですよね。


金髪 そうだよねぇ。はぁ、たくさんショートカットのグラビアを見ていたら、髪切りたくなっちゃった。やっぱりショートカットの女のコ、憧れるなぁ。


到達点はショートカット


とり 私は、単にショートカットのグラビアというよりは、髪を切るまでの物語にグッとくるタイプでして。それでいうと「ショートカット号」の表紙を飾っていた奥山かずささんなんて、まさに、活動のなかでロングからショートになった方です。物語を感じますよねぇ。


金髪 物語って?


奥山かずさ『葛藤。』(撮影/中村昇)


とり 奥山さんのグラビアについては、一度このコラムでお話ししたことがありましたよね。中村昇さん(『葛藤。』)、田口まきさん(『癒し系ボディに仕上げました』)と、連続してタイプの違うカメラマンさんに撮られながら、あらゆる見せ方に挑戦されていることに着目し、25歳で特撮ドラマに出演した遅咲き女優として、“演技力への挑戦”と“魅力の模索”をしているんじゃないかと。


金髪 週プレのグラビアだけでも、いろんなカメラマンさんと幅広い表現に取り組まれているから、次のグラビアがどんな風になるか楽しみだって話もしていましたよね。


とり はい。結果は、ショートカットと来ましたね。これは予想外でした(笑)。


金髪 本誌のインタビューでは「ようやくゴーサインが出たから」と髪を切った理由を明かしていましたけど、とりさんが感じた物語っていうのは?


とり 奥山さんがバッサリ髪を切ったのは、昨年10月に3rd写真集『月刊 奧山かずさ・想』(小学館)が発売されたあとなんですよね。この写真集の撮影は、誰もいない公民館に15分間放置されたり、起き抜けにいきなりすっぴんカットを撮られたりと、変わった撮影だったそうで。奥山さんにとっても、“演技力”とは真逆の部分を引き出された貴重な経験になったと思うんですよね。それを経て、約60cmも髪を切ったというのは、“演技力”の前にある“自分自身”をより強く自覚できるようになったからじゃないかと想像していて。


金髪 60cmも切ったんだ!? 数字にして聞くと相当だね。


とり 私だったら、ロングからショートにするにしても、二回に分けて切ると思いますよ(笑)。ミディアムを挟んで、ひと呼吸置いてからバッサリ……みたいな。


金髪 30cm切るだけで、印象も頭の重さもだいぶ変わりますもんね。思い切りがスゴいなぁ。


とり 学生時代はソフトボールをやっていて、ずっとショートカットだったそうですよ。だから思い切ったというよりは、より自分らしい姿に戻れたって感覚の方が近いのかもしれませんね。そして、そのゴーサインが出たのは、奥山さんがグラビアを続けた先に、ひとつの到達点に辿り着いたと、『月刊〜』を見た誰もが思えたから。演じて見せるのもグラビアであり、自分自身をありありと解放するのもグラビアであると、奥山さんが身をもって実感されたからじゃないかなぁ。


金髪 それは『月刊〜』を見たときに感じたこと?


奥山かずさ『I LOVE SHORT CUT』(撮影/笠井爾示)


とり 『月刊〜』で、ちょうど到達点に立ったという感じですかね。そして、その裏付けとなったのが、発売されたばかりのショートカット初グラビア『I LOVE SHORT CUT』。髪が短くなったこともあって、今まで以上に表情が軽やかに見えたんです。改めて、過去のデジタル写真集を見返してみても、瞳の柔らかさが格段に違っていますしね。週プレ グラジャパ!から出ているデジタル写真集だけで計6冊。グラビアを続けたことで、本格的に新しい扉が開いたんだと確信しました。勝負や表現と身構えることなく、もっとリラックスした気持ちで写っていいんだ。ショートカットにしたから身軽になれたんじゃなく、奥山さんが自分の力で掴んだ境地の表れなんですよね。


金髪 なるほどねぇ。髪を切ったから変わったんじゃなく、変われたから髪を切ったっていうのは、いい捉え方かもしれないね。


とり 私なりの解釈ですがね。ちなみに金髪さんは、どういうときに髪を切りたくなります?


金髪 うーん、完全に気まぐれですね(笑)。タレントさんが髪を切るのに比べて、一般の女のコが髪を切るのに大した理由なんてないですよ。例えば、ロングヘアだった女のコがバッサリ髪を切ったら「失恋した」「男が変わった」と過敏に反応する男性がいるけど、実際は、そのときの気分次第で切るのがほとんど。「別に理由なんかないから!」って、声を大にして言いたいです(笑)。


とり でも、金髪さん。今のロングヘアになるまで、どれくらい伸ばしました?


金髪 2年くらいかなぁ。


とり その2年分の髪を短くするのはたったの1秒ですよ。切った髪は当分戻ってこないし……。バッサリいくの、勇気がいりません?


金髪 勇気はいるけど、ひょんなきっかけでその1秒のタイミングは来るんですよ。昨日まで「髪を伸ばしたい」と言っていたコだって、インスタグラムでショートカットの写真を見て「いいな」と思ったら、翌日には美容院を予約して、バッサリ切っているんだから。女のコが髪を切る感覚なんて、そんなものですよ。


とり (次に、金髪さんが2年も伸ばしたバッサリ髪を切るのは、何かしらの心の変化があるときだと思うんだけどなぁ……)。


(構成/とり)


【デジタル限定】RaMu写真集「無人島サバイバル」撮影/藤木裕之 価格/880円(税込)

かわいくてカッコいい! アクティブ感のあるショートカットがお似合いすぎるRaMuさん。こちらのデジタル写真集では、木を切って、火を焚いて、ドラム缶風呂に入って……と、活発なサバイバル姿が見られます! そういえば、一度「『ドラゴンボール』に出てくるトランクス(の髪型&髪色)にしてください」とオーダーしたことがあるのだとか。それで似合っちゃうんだからスゴいですよねぇ。


【デジタル限定】竹内詩乃写真集「ショートカット革命!」』撮影/青山裕企 価格/880円(税込)

「第8回日本制服アワード」で女子グランプリを獲得した爽やかショートカットの竹内詩乃さん。校舎やプールで収められた女子高生最後の瞬間。真冬のロケにもかかわらず、キラキラ眩い太陽を味方につけて、制服姿でプールにザブン! この一瞬の感覚は一生の思い出だ。誰もがときめく青春感。いつでも18歳に戻れます。


【デジタル限定】岡田紗佳写真集「とってもやわら牌」撮影/オノツトム 価格/880円(税込)

見えたり、見えにくかったり。さりげなくチラリする赤色インナーカラーがおしゃれすぎる! ファッションモデル兼プロ雀士として活動中の岡田紗佳さんの“とってもやわら牌(ぱい)”ふんわりボディに癒されまくるデジタル写真集です! モデルでも雀士でもない、岡田さんの素顔にも注目です!


【デジタル限定】奥山かずさ写真集「葛藤。」撮影/中村昇 価格/550円(税込)

約2年前に発売されたデジタル写真集。台湾の空気と混じり合う色気。無作為に揺れる長い髪が当時の奥山さんの“葛藤”を表しているかのようです。このときは、60cmもバッサリ髪を切るなんて、誰も想像していなかったことでしょう。「髪を切りたい」衝動の一瞬で、人の印象は大きく変わる。奥山さんのショートカットグラビアを楽しむ際は、ぜひロング時代のデジタル写真集もご一緒に!


【デジタル限定】奥山かずさ写真集「I LOVE SHORT CUT」撮影/笠井爾示 価格/1100円(税込)

大学生までずっとショートカットだったという奥山さん。「ようやく本来の自分に戻れたような感覚で気持ちも晴れやかです」とインタビューで語っている通り、髪だけでなく、表情までもが軽やかになった印象を受けます。女のコは、髪型ひとつでコンディションも変わるもの。より“奥山さんらしさ”が解放されたグラビア。かずさファンは必見だ!

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