『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第21回 グラビア好き女子を魅了するエロのエンターテイナー、くりえみの妖艶世界

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第21回は、くりえみをピックアップ! グラビア好き女子を魅了するエロのエンターテイナー、くりえみの妖艶世界。


くりえみは”エロのエンターテイナー”!?


とり 先日リリースされたくりえみさんのデジタル写真集『タイムスリップ くりえみ史上、最高に乱れる。』がすごくよかったので、語らせてください!


金髪 タイトル通り、安永4年の遊郭と昭和45年のラブホテルが舞台となったタイムスリップもののグラビアですね(笑)。とりさん的には、どういうところがよかったんですか?


とり 艶々の黒髪に、ふんわりとした白い肌、凛々しい眉……。くりえみさんって、どこか古風な、日本人らしいかわいらしさがある方じゃないですか。それが今回のような花魁(おいらん)や昭和の世界観にピタリとハマっていると感じて。それに、単純にレトロなシチュエーションにタイムスリップするっていうコンセプトも面白くて、めちゃくちゃ現実逃避を楽しませてもらいました(笑)。


金髪 確かに。花魁姿のくりえみさん、めちゃくちゃかわいかったなぁ。


とり ですよねぇ。でも意外と、タイムスリップものというか、花魁をモチーフにしたグラビアって今までなかったですよね。映画だと花魁役で濡れ場を演じたってよく話題になるし、わりと定番だと思っていたんですけど、なんでグラビアではあまりやらないんですかね?


金髪 うーん。どちらかというと、花魁って女性らしい発想なんじゃないかな? お色気を描くのに適したモチーフではあるものの、男性読者からすれば、遊郭なんてあまり親しみがないし、だったら浴衣の方がシチュエーションを想像しやすいじゃないですか。それに対して、花魁姿に憧れる女性って結構多い気がしていて。私も一度、京都で花魁姿の写真を撮ってもらったことがあるし、くりえみさんの担当編集も女性の方だし、この華やかさに魅力を感じるのは女性ならではの感性だと思うなぁ。


とり なるほど。男性的には、もっと身近な雰囲気の方が楽しみやすいってことですね。


金髪 そうだと思います。


とり もうひとつ語りたいことがあって。最初に「くりえみさんの古風なかわいらしさが遊郭と昭和の世界観に合っている」って話をしましたけど、それは外見だけのことではなくて、内面的にも適役だと思ったんですよね。というのも、花魁って、言ってしまえば男性に尽くす職業じゃないですか。時代的にもお侍さんの立場が圧倒的で、家のなかでの女性の立場も低かったと言われています。そんな時代に、男性に尽くすことを生業としながらも、華々しく見繕いをしていた花魁は、女性としてのプライドを強く持って生きていた人たちだってイメージがあるんですよね。って、時代ものの映画の見過ぎですかね(笑)。


金髪 うんうん。私もそんなイメージがありますよ。花魁のなかにも序列があっただろうし、そのなかでトップになるには、きっと相当な自分磨きをして、自分をよく魅せるための努力をする必要があったと思うから。プライドがないとやっていけない厳しい世界ですよね。


とり そうですよね。で、”華やかな外見と、女性としてのプライドを持った内面”という部分で見てみると、”SNSのフェチ天使”として自発的に、積極的にグラビア活動を行っているくりえみさんも、まさしくその両面を持った人だと思うんですよね。自身のYouTubeチャンネルでセクシーなサムネイルをあげてBANされても、自分らしい表現を曲げないところや、SNSでの発信なんかを見ていると、常に自分の活動について考えながら、誇りを持って取り組まれているのが伝わってきて。それが、江戸時代を生きた花魁の強さと重なる気がしたんです。


金髪 現代に当時の花魁の人が生きていたら、くりえみさんみたいに自己表現をして生きていたかもしれないね。


デジタル写真集『タイムスリップ くりえみ史上、最高に乱れる。』(撮影/小塚毅之)より


とり 特にグッときたのがこのカット。接客を終えたあと、キセルをふかしながら自分自身に浸っている花魁の裏の顔って感じのアンニュイさがたまらないですよね。花魁にしろ、グラビアアイドルにしろ、表向きの印象が華々しいほど裏側の倦怠感も凄まじいはずで。そんなアンニュイさから精神的な強さが感じられるところが、最高に生々しくて、色っぽくて……。


金髪 ほかの人がやったら過激に写りすぎてしまう生々しさも、ビジュアルがフィギュアっぽくて、つるんとした印象のあるくりえみさんだと、いやらしすぎない感じで見られるのがいいですよね。「生々しすぎるのはちょっと……」って思う女性でも安心して楽しめるのが、くりえみさんが持っているエロさだと思うな。過激さもキャッチーに見えるようデフォルメしてくれる存在というか。そう思うと、くりえみさんって、”エロのエンターテイナー”ですよね(笑)。


とり あと、これはちょっと余談なんですけど、私、週プレグラジャパ!でリリースされたデジタル写真集にレコメンドを寄稿していて、このくりえみさんの作品に対して「時空を越えても色気は色気」って書いたんですよね(笑)。


金髪 面白いですね(笑)。


とり 今回、改めて写真集を見返してみて、我ながらその通りだなぁとしみじみ感じて。江戸時代にグラビアの文化はなかっただろうけど、遊郭はあったし、グラビアの代わりと言っちゃあ何ですが、春画もありました。先ほど、くりえみさんのことを”エロのエンターテイナー”と称されていましたが、エロというものが人間の三大欲求として大昔からあると思うと、そこに不変の人類学みたいなものも感じられる気がして。”エロのエンターテイナー”の偉大さを感じたというか……。私が歴史や文化を辿るのが好きだからかもしれないですけど、そんな風に楽しめるデジタル写真集でもありました(笑)。


金髪 言ってることは分かるけど、ちょっとぶっ飛びすぎじゃない(笑)!?


ネコ目線ならではの変態シチュエーション


金髪 くりえみさんのデジタル写真集のなかだと、私は『ネコ目線』がいちばん好き。くりえみさんの体に異様に寄りまくっていたり、くりえみさんがあまりに無防備すぎる体勢で写っていたり、とにかく変態性の高いグラビアで(笑)。でも、タイトル通りネコの目線で撮られているって考えると、全部腑に落ちるものばかりなんですよね。そこが面白くてお気に入りです。


とり これは本当に衝撃作でした(笑)。しかも、くりえみさんはこのグラビアで週プレに初登場したんですよね。本誌で初めてくりえみさんのことを知った人からすれば、強烈な第一印象になっただろうなぁ。


金髪 変なコが出てきた〜!って思うよね(笑)。


デジタル写真集『ネコ目線』(撮影/小塚毅之)より(以下、同)


とり インパクトありありですよね。このカットとか、カメラマンさんがネコになりきって寝転がって撮ってるのかと思うと、めちゃくちゃシュールです(笑)。


金髪 その裏側はあまり想像しない方がいいかもしれない(笑)。まぁ、男性からしたら夢のような撮影ですよねぇ。



とり このカットも斬新ですよね。リモートワーク中のくりえみさんを、恐らくキャットタワー的なところに登って見下ろしているネコの目線だと思うんですけど。


金髪 どんな格好で仕事してんねん!って感じですけどね(笑)。


とり いやぁ、私、わりと分かるんですよね。家で服着ないで生活する感じ……。


金髪 え、裸族なんですか?


とり 裸族ってわけではないんですけど、ひとり暮らしをはじめてから、あまりそういうのが気にならなくなってしまって。家にいるのに、わざわざ服を選ぶのって面倒じゃないですか。同世代の女のコと話していても、ひとり暮らしをきっかけに部屋のなかで服を着なくなったって人、意外と多いんですよ。


金髪 嘘〜! 考えられないなぁ。全然かわいくない格好だけど、ちゃんとTシャツとかは着るよ、私は(笑)。


とり さすがに仕事中は服を着るべきかもしれないですね(笑)。でも、こういう下着姿で部屋をウロチョロしている様子っていうのも、ネコ目線だから見られる光景じゃないですか? 仮に彼氏と同棲している設定だったら、それなりにかわいい部屋着を着ているはず。ひとり暮らしの女のコの部屋に住むネコだからこそ、少しズボラな姿も見られるってところが、この『ネコ目線』のミソですよね。


金髪 そうそう。本当にその通りで、飼いネコしか見られないであろう女のコの日常を自然と覗けるのが『ネコ目線』の好きなところなんだよね。このカットが何の設定もない写真集のなかにある一枚だとしたら「どんな状況やねん」ってツッコミたくなっちゃうけど、ネコ目線だったら納得がいくじゃないですか。ほかにも、くりえみさんの胸を至近距離で眺めていたり、スカートの中を覗き込んでいたりするカットがあるけど、全部ネコの目線だって言われると「そういうことか」って思えるし。


とり とんでもない変態ネコですけどね(笑)。じゃあ金髪さんは、この『ネコ目線』や最初にお話しした『タイムスリップ くりえみ史上、最高に乱れる。』みたいに、ちゃんと設定があるグラビアの方がお好きだったりします?


金髪 そうですね。作風にもよるんだけど、特に『ネコ目線』は、一緒に住んでいる人の視点で撮られているようなカットが多いですよね。そういうグラビアの場合「何で同じ部屋にいるのかな?」「どういう目線で見ればいいのかな?」って考えちゃうから、何か設定がある方が見やすいですね。男性は、いかにかわいい女のコを見られるかが重要だろうし、こうやって理由付けを考えるのも女性ならではだと思うんだけど、とりさんはあまり気にしない?


とり もちろん設定があれば、そこに則って楽しみますけど、違和感のあるシチュエーションも自由に感じて楽しむタイプですね。どちらかというと、なぜそういう風に撮ったのか、そこにどんな意図があるのかってことを勝手に読み解くのが好きなので。


金髪 なるほど。ドキュメンタリーの視点ですね(笑)。


とり そこに何も意図がなかったとしても、自分なりに解釈するのが楽しいんですよね。とはいえ、グラビアや写真集のコンセプトでよく「彼女感」というワードを耳にしますし、何の説明もないグラビアもまた、基本的には対彼女の視点で見てしまいがちじゃないですか。そういう意味では、コンセプトをはっきり提示することで、読者の方が、また違った視点でグラビアを楽しむきっかけになるといいなぁって思いますね。


金髪 そうだね。花魁もネコ目線も発想そのものは変態チックなのに、くりえみさんが”エロのエンターテイナー”としてノリノリに振り切ってくれるから、楽しく見られるグラビアになっていますよね。それがくりえみさんの独自性。いやらしいポージングだとしても、純粋に「かわいいな」って思える仕上がりになっているので、女子グラから、女性にこそ見てもらいたいグラビアアイドルとして推薦させていただきます! また週プレで、企画ものの面白いグラビアを見せてほしいですね!!


*次回は、10月2日(土)配信予定です


(構成/とり)


【デジタル限定】くりえみ写真集「タイムスリップ くりえみ史上、最高に乱れる。」

撮影/小塚毅之 価格/880円(税込)

安永4年、江戸時代の遊郭でキセルをふかす色っぽい花魁。昭和45年、レトロなラブホテルで乱れるひとりの女性……。今はなき時代のエロスを、くりえみさんが生々しくもキャッチーに再現したタイムスリップグラビア!  独特な世界観にどっぷり浸って、自由な妄想を楽しんじゃいましょう。現実逃避したい夜におすすめです。


【デジタル限定】くりえみ写真集「ネコ目線」

撮影/小塚毅之 価格/1320円(税込)

もしあなたがくりえみさんの家に住むネコになったら……?  ネコ目線で、くりえみさんが眠る布団のなかに潜り込んだり、朝の支度中のくりえみさんに甘えたりできちゃう衝撃作。ネコ相手に見せる甘い表情や、ちょっと無防備な姿を、独特なアングルから楽しむことができます。誰もが一度は描いた「かわいい女のコの飼いネコになる」夢。いざ叶えるときです!!

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