『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第41回 自由奔放すぎるグラビアを魅せ続ける永尾まりやが、「いまが幸せのピーク」と語る理由とは?

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第41回は永尾まりやをピックアップ! 自由奔放すぎるグラビアを魅せ続ける永尾まりやが、「いまが幸せのピーク」と語る理由とは?


誰もが恋に落ちる目の色気


とり 私、グラビアの女のコにガチ恋してしまったかもしれません。あの、お相手は永尾まりやさんなんですけど……。


金髪 えー!?


とり きっかけは、とあるグラビアの撮影現場でご一緒したとき。色気溢れる佇まいとあまりに魅力的な目力に、本気でドキドキしてしまったんですよね。もともと緊張しいな性格ではあるものの、女のコ相手に胸キュンしたことはさすがになかったので、自分でもビックリでした(照)。


金髪 確かに、色っぽい目をしていますよね。グラビアを見ていても、やっぱり目に惹きつけられますもん。


とり グラビアの撮影中って、横からオフショットを撮るじゃないですか。私がスマホを構えたとき、永尾さんがそれに気付いてニコッと笑いかけてくれたんですよね。もうそれだけでキュンキュンしちゃって……! 別に、私に笑いかけてくれたわけではないと分かってはいるんですけど、それ以降グラビアを見るたびに、その瞬間の胸のときめきを思い出しちゃうんですよね。


金髪 あら~、それは恋ですね(笑)。


デジタル写真集『ガチすっぴん』(撮影/佐藤裕之)より


とり 永尾さんの瞳に宿る力はスゴいですよ。タイトル通り、ガチのすっぴんを披露しているデジタル写真集『ガチすっぴん』を見てみてください。メイクをしていないのに、この目力です。めちゃくちゃ視線を感じますよね?


金髪 スゴい! すっぴんとは思えないですね。


とり 目は口ほどに物を言う、とはよく言いますが、永尾さんの目力はグラビアに物語を描いてくれている気がするんですよね。そこに写っているのは永尾さんだけなのに、同じ空間に自分の存在までもが見えるというか。


金髪 本当に見つめられている気持ちになるってことですか?


とり そうです! 液晶を飛び越えて、グラビアを見ている自分の瞳にまで、永尾さんの視線が飛び込んでくるんです。ふふふ、ドキドキしますよね(笑)。週プレのインタビューでも答えていましたが、永尾さんは、毎回編集の方からグラビアのテーマを聞いたうえで、撮影に臨むらしいんです。


テーマに沿って対面する相手を想像し、その相手に向けた感情を視線に乗せて、レンズにぶつける。きっと、永尾さんがカメラのレンズを相手の目として見つめてくれているから、永尾さんのグラビアを見ているときに、自分の存在を意識してしまうんじゃないかなぁ。


デジタル写真集『この惑星の何処かで……』(撮影/佐藤裕之)より


金髪 そういう見方もあるんですねぇ。私は、永尾さんのデジタル写真集のなかだと『この惑星の何処かで……』が好きなんですけど、どちらかというと、独特な世界観やユニークな衣装に目がいっちゃっていたから、あまり永尾さんの感情までは想像しなかったなぁ。


とり 写真からあれこれ考察しては、女のコの気持ちを想像してしまう私に対して、金髪さんは、女のコのかわいさがどう引き出されているかに注目されているところがありますもんね。


金髪 そうなんですよね。純粋に、女のコのかわいさだけに没頭していたい!ってときもあるから(笑)。特に『この惑星の~』は、異国で出会ったふたりが、限られた時間のなかで恋に落ちていく設定のもと、台湾で撮影されたグラビア。その設定に則って見てみても、感情が見えない方が、あとぐされなくていい気もしましたしね。


とり なるほどなぁ。私は、限られた時間のなかで愛を育もうとする抑えられない気持ちや、一緒にいられる今の時間を楽しもうとしている気持ち、その裏側にある寂しい気持ちなど、いろんな心の揺らぎを感じましたよ。まぁ、全部妄想ですけど(笑)。


金髪 やっぱり目からなんですか?


デジタル写真集『この惑星の何処かで……』(撮影/佐藤裕之)より


とり そうですね。感情に合わせて表情を作るんじゃなく、楽しさと切なさという相反する気持ちを、同時に目で訴えてくれているような印象を受けました。目に感情を乗せるって、結構難しそう。でも、永尾さんは自然とそれをやられているんですよね。だから、ふとした表情でも、目に色気が出ているんだろうなぁ。こんな目で見つめられたら……、誰でも恋に落ちちゃいますよね(照)!


国民的アイドルグループに入って見つけた我が道


とり 永尾さんって、AKB48卒業生のなかでも、比較的珍しいセカンドキャリアを歩んでいますよね。


金髪 私は、AKB48にいた頃の永尾さんをほとんど知らないから、永尾さんといえば、完全にグラビアアイドルのイメージです。私みたいな認識の人、わりと多いんじゃないかな。


とり 永尾さんが在籍していた頃のAKB48は、いわゆる人気絶頂期。モデル活動やドラマ出演など、外仕事の多かった永尾さんですが、表題曲の選抜メンバーに選ばれたのは一度しかありませんでした。


にもかかわらず、卒業後は紙の写真集を4冊も出すほど(1stは卒業直前のリリース)グラビアの世界で活躍されています。しかも、デコトラに乗ったり、広大な土地で緊縛に挑戦したり、昭和のオンナをリアルに再現したりと、どれも奇抜なコンセプトばかり。


金髪 おしゃれなお顔立ちをしているから、色味の濃い衣装も似合うし、奇抜なグラビアをやってもらいたくなる気持ちも分かるけどね(笑)。永尾さん自身はどう思っていたのかな?


デジタル写真集『Femme fatale~悪女~』(撮影/桑島智輝)より


とり 楽しんでやられていると思いますよ。実際、緊縛と昭和のオンナは、永尾さん発信で実現したそうですから。それと、私がいちばん好きなデジタル写真集『Femme fatale~悪女~』を見てください。


洗面所や鏡台など、ところかまわず寝そべっては、このカットのように、ヒールを履いたまま足をソファに乗せて、だらしない姿勢でステーキを食べていて、ものすごくお行儀が悪いんですね(笑)。もう、めちゃくちゃ自由奔放なんですよ。


金髪 葉山のリゾートホテルを舞台に、ベッドのうえで乱れたり、海辺で突然シャツを脱ぎ出したり。永尾さんが、男性を惑わせる魔性の女っぷりを存分に披露してくれているグラビアですね。これもなかなか奇抜だよなぁ。


とり このグラビアって、AKB48を卒業して約1年経った頃に撮られているんですね。そのタイミングを踏まえると、この自由奔放さは、元アイドルの常識にとらわれず、自由に楽しいことだけをやっていこう!といった意識の表れのように見えて。


何といっても、あれだけ個性的なメンバーが揃ったAKB48で約6年半も活動されていたんです。同期には、表題曲で何度もセンターを務めた島崎遥香さん、AKB48の2代目総監督に就任した横山由依さんもいますし、自ずと、自分のポジションや見え方を、俯瞰的に考える瞬間がたくさんあったと思うんですよね。


金髪 それはあっただろうね。


とり 国民的アイドルグループに加入し、キャラの強いメンバーに揉まれ、辿り着いた自身の在り方。それは、爽やかな笑顔を見せる王道アイドルではなかった。そんななか、『Femme fatale~』で自由奔放な姿を見せられたのは、永尾さんにとって、ひとつ居場所を見つけた感覚になったんじゃないかなぁ。


ちょいと唇をとがらせて、目で感情を訴えて。こんなにも伸びやかに自分らしくいられる場所があるのかと。AKB48にいた頃もグラビアはやっていたはずですけど、卒業後はより、グラビアでやれることの幅も広がったでしょうしね。


金髪 実際、永尾さんにしかできないグラビアも多いですよね。昭和のオンナをコンセプトにした4th写真集で、バブル期にいたスナックのママ風の衣装を着ていたけど、あそこまで当時にいそうなママ感を出せる人、永尾さん以外に誰もいないよね(笑)。


とり 大人な顔つきと色気のある目が、ママの哀愁を感じさせてくれていましたよね(笑)。あともうひとつ。『Femme fatale~』の時系列がバラバラな構成にも注目してもらいたくて。衣装が変わったかと思えば、何ページか先に進むと、また同じ衣装で登場するから、ストーリーを想像して読むのが難しいんですよね。でも、その構成が永尾さんらしくて。


金髪 ど、どういうことですか?


とり 最近、別の媒体(※)で永尾さんにインタビューをさせてもらったとき、「歳をとらず、一生このままの生活が続いたらいいのに」が口癖になっているくらい、今が幸せのピークだと言われていたんですよね。


いろんな方をインタビューさせていただきますが、ここまで清々しく「幸せだ」と言い切る人も珍しいから、すごく印象的で。この言葉の裏には、誰かが引いた王道レールではなく、自分らしくいられる居場所(グラビア)を見つけたよろこびも含まれている気がしたんです。


金髪 それが、『Femme fatale~』の構成とどう関係があるの?


とり 王道のレールに乗りたい人はたくさんいる。グループアイドルで言えば、みんなセンターに立ちたいでしょうし、競争もあれば、焦りも生まれます。でも、自分らしくいられる居場所にいる分には、必要以上に誰かと競うことも、焦ることもないじゃないですか。となると、時間の概念は、永尾さんにとって、さほど重要じゃないんですよ。


金髪 なるほどね。「歳をとらず」と言っているくらいだから、むしろ時間の経過を感じたくないわけでしょうしね。


デジタル写真集『Femme fatale~悪女~』(撮影/桑島智輝)より


とり もうひとつ言えば、時系列がバラバラなだけでなく、前半には手首を縛ったカットが、後半には目隠しをしたカットが並んでいるんですよね。自由奔放なグラビアに見えて、最初と最後に、自由とは真逆の縛りの表現があるのは、きっと、自分らしさを存分に発揮できる居場所がある幸せな“今”を、ずっとここに縛りつけていたいから。


「できることなら、このまま時間を止めて、ずっとここでシャッター音を聞いていたい」。全体を通して、そんな永尾さんの気持ちを示唆している構成だと考えてしまったんですよね。


金髪 AKB48を卒業して約1年経った頃が、今に続く幸せの入り口だったのかもしれないね。それにしても、『Femme fatale~』は5年近くも前のグラビアですけど、永尾さんのおきれいさは今も全然変わらないね。……もしかしたら、本当に時間が止まっていたりして(笑)!?


(※)「元AKB48 永尾まりや、9期生を語る『次は誰が最初に結婚する?って話になるんでしょうね』」2022/02/03、ENTAME next、https://entamenext.com/articles/detail/15883(参照日 2022/02/26)


(構成/とり)


『Femme fatale~悪女~』撮影/桑島智輝 価格/2200円(税込)

舞台は、葉山のリゾートホテル。下着姿で色っぽく乱れる永尾さんに、誘惑されちゃう200ページです! 特に、コラムでも紹介しているステーキを食べているカットは必見です。お皿のうえをぐちゃっと汚すソースと赤身の断面にも、永尾さんの存在を感じるのですから。近づいて、一歩引いて。いろんな距離感で過ごす永尾さんとの甘い時間を、ゆったり堪能してみませんか?


『ガチすっぴん』撮影/佐藤裕之 価格/1320円(税込)

シンプルに“ガチすっぴん”なグラビアです。お化粧せずとも美しい永尾さん。改めて、華やかなお顔立ちと色っぽい目力を実感します。しかしながら、すっぴんだと普段以上に幼く見えて、また違ったかわいらしさも感じられるのです。心地良さそうな昼間の光。ほのぼのとした柔らかい雰囲気に癒されます~。


『この惑星の何処かで……』撮影/佐藤裕之 価格/1650円(税込)

偶然、異国の地・台湾で出会ったふたり。互いに惹かれあい、笑いあい。限られた時間のなかで、一生懸命に愛を育む健気な物語。もうこの先、会うことはないかもしれない。寂しい現実に直面しつつも、笑顔で見送ってくれる永尾さんに、何とも言えない感情が湧き上がってきます。勢いではじまり、事情が終わらせる恋愛も運命的ですよね!? ショートフィルムのような世界観。ぜひ、展開を妄想しながらお楽しみください!!

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