2022年4月20日 取材・文/大野智己、撮影/山上徳幸
「週刊プレイボーイ」の誌面を飾り、タレント、女優、アイドルなど各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。
今回はタレント・モデルの吉澤遥奈さんが登場。彼女は2019年「ミスマガジン2019」においてミスヤングマガジン賞を受賞し、芸能界デビュー。『週刊ヤングマガジン』2019年35号(8月12日号)にミスマガジン受賞者たちとともに初グラビアを披露しました。
『週刊プレイボーイ』には2020年47号(11月23日号)に初登場し、その超絶ボディが大きな話題に。今回はそんな彼女のデビューのきっかけから、ミスマガジン2019に挑戦し、初めてのグラビアを撮影するところまでの話。幼い頃は「内気だった」と語る彼女。それが一体どのように変化していったのか。秘蔵エピソードとともにご紹介します。
ーー吉澤さんは幼い頃から、芸能のお仕事に就きたいと思っていたんですか?
吉澤 いえ。映画やテレビドラマを観て「キラキラして素敵だな」と思っていた程度です。中学に入ってからは、ファッション誌『セブンティーン』を買うようになり、中条あやみさん、三吉彩花さんのようなモデルさんに憧れました。でも彼女たちのようになりたいなどとは思わなかったです。当時はパン屋さんやパティシエになりたかったんですよね。
ーーそこまで目立ちたがり屋な性格ではなかったとか?
吉澤 むしろ逆です。ものすごく内気な性格でした。教室ではいつもすみっこにいましたし、友達と打ち解けるのもやたら時間がかかるような女のコでしたね。
ーーではそんな吉澤さんが芸能界入りを目指すようになったのは、どんなきっかけがあったんですか?
吉澤 中学2年の時、お母さんが勝手に『セブンティーン』のオーディションに応募したんです。そうしたらどういうわけか残ってしまって(笑)。半信半疑で最終審査を受けるため、お母さんと上京したんですけど、その前日に原宿に立ち寄ったんです。すると何社かのスカウトさんから声をかけられて。そこで初めて「もしかして芸能界に入れるかも!?」と思うようになりました。
ーー最終審査で印象に残ったことはあります?
吉澤 カメラテストがあるんですけど、そこでメイクをしてもらったことですね。私、それまでメイクをしたことが一度もなかったんです。だから自分がどんどん変わっていくことに感動しちゃって。まつ毛を上げてもらう時とか、本当に目の前がキラキラして見えました。ただ現場には可愛いコがものすごくたくさんいて。浮かれながらも圧倒されちゃいましたけど。
ーー残念ながら合格までは辿り着けませんでしたが、その後「ミスマガジン2019」(以下ミスマガ)のオーディションを受けました。これはどういう思いで応募をされたんですか?
吉澤 大学受験前だったんですけど、自分の将来について考える時間があったんです。そこで改めて芸能関係のお仕事をやりたいなと思って。そこでまたオーディションを受けようと思った時、友達から「ミスマガ」を教えてもらいました。水着審査がメインなんで自分の長所が生かせるかなと思って。
ーー長所っていうと、スタイルの良さですか?
吉澤 はい。昔から着替える度に視線を感じていましたし、しょっちゅう「スタイルいいね」って言われていたんです。あ、女子校だったんで女のコに、ですけど(笑)。そのうち「本当にいいのかな」と自覚するようになりました。私は決して超絶美人ってわけじゃないけど、みんなが認めてくれるスタイルの良さを武器にできたらと思ったんです。そうしたら嬉しいことに、どんどん審査を通ることができました。
ーーただミスマガは水着グラビアが活動のメイン。もともと内気な性格の吉澤さんにしては随分と思い切りましたよね。
吉澤 いや実は、ガッツリ水着のお仕事があるって知らなかったんです(笑)。応募前にミスマガ出身者をチェックした時は、倉科カナさん、北乃きいさんら女優さんの名前が並んでいたので、まさかそこまでとは思ってなくて。あとヤングマガジンも読んだことがなかったですし。途中で気づいてびっくりしました。
ーー棄権しようとは思わなかった?
吉澤 最終審査の時、スタッフさんから「(グラビアのお仕事がたくさんあるって)知らなかったでしょ? 辞めた方がいいんじゃないですか?」って言われたんです。でもせっかく最終まで選んでいただいたんだし、やりたくても落ちてしまった人のことを考えると失礼かなと思って。「いえ、頑張ります!」と最後まで受けることを決めました。
ーーその結果、見事「ミスヤングマガジン賞」を受賞しました。
吉澤 塾の休み時間に、担当編集さんから電話がかかってきたんです。そうしたら受賞のお知らせで。とびあがるほど嬉しかったです。 単純に受かったこともそうですけど、新しい何かが始まる予感がして。ずっとワクワクしちゃいました。その日はほとんど勉強にならなかったですね(笑)。
ーーさて、いよいよグラビアデビューとなるわけですけど、最初はグランプリの豊田ルナさんをはじめミスマガ各受賞者総勢6名での沖縄ロケでしたね。
吉澤 ちゃんとしたのはそうなんですけど……水着の撮影自体は、審査の時のカメラテスト(テストシュート)が最初でした。
ーー確かに。失礼しました(笑)。そのカメラテストの時はどうでした? やはり緊張しました?
吉澤 ものすごくしました。白い水着を着ての撮影だったんですけど、普段、プールに行ったりしないから水着を着慣れていないんです。だから恥ずかしいし、あとカメラに向かって一体どうしていいかわからないし。ただただ違和感しかなかったですね。審査では2回、カメラテストがあって、その時は水色の水着で撮影したんですけど、やっぱり慣れなくて。自分なりに一所懸命やりましたね。それでもヘアメイクをしていただいたり、スタイリストさんが水着を着させてくれたりとか、グラビア撮影の舞台裏が見られて少しだけ面白かったですけど(笑)。
ーーじゃあ、その初グラビアでみんなと撮影した時も緊張したんじゃないですか?
吉澤 いえ、それがものすごく楽しかったんです! 2泊3日の沖縄ロケで、しかも女のコ6人一緒に撮影ですから。仕事なんだけどなんだか修学旅行みたいな感じでしたね。夜なんて毎日、一緒にお風呂に入ったりもしたし!
ーー初グラビアだけど沖縄だし、グループだったから開放感満点で撮影できたと。
吉澤 そうなんです。あとその時のカメラマンがLUCKMANさんだったのもよくて。ものすごくテンションの高い方なんですよ。シャッターを切る度に「オー! グレーイッ!」「ファンタスティック!」って英語で声を上げながら盛り上げてくれて。あと歌いながら撮影して、途中で「よかったら合いの手入れてね!」なんて声をかけてくれたりとか。面白すぎて、緊張どころじゃなくなっちゃいました(笑)。
ーーLUCKMANさんは業界きってのハイテンションカメラマンさんですからね(笑)。同世代の女のコたちと一緒にいるってことで仕事の上でも刺激にもなったんじゃないですか?
吉澤 なりました。特にびっくりしたのは豊田ルナちゃん。撮影を見ていたんですけど、笑顔が50種類くらいあるんです! 私はまるで表情を作れないのでびっくりしちゃって。撮影後、ホテルに戻って鏡の前で表情の練習をしているのも見たんですけど、すごく勉強になりました。ロケから帰る頃には、みんなに負けないよう、自分ももっと頑張るぞって強い気持ちになっていましたね。
吉澤遥奈(Haruna YOSHIZAWA)
2002年3月20日生まれ 愛知県出身
身長165㎝ B86 W56 H86
血液型=O型
オスカープロモーション所属。「ミスマガジン2019」のミスヤングマガジンを受賞し、その後、グラビアを中心に活動中。
公式Twitter【@no13haruna】
公式Instagram【@_haru.0320】
OFFICIAL FANCLUB『サウナクラブ』【https://harunayoshizawa.com】