『初グラビア物語~My First Gravure Story~』 第21回後編 吉澤遥奈

「週刊プレイボーイ」の誌面を飾り、タレント、女優、アイドルなど各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。

 

今回、登場してくれたのは、タレント・モデルの吉澤遥奈さんが登場。彼女は2019年「ミスマガジン2019」においてミスヤングマガジン賞を受賞し、芸能界デビュー。以降「ヤングマガジン」をはじめさまざまな媒体でグラビアを中心に活躍。『週刊プレイボーイ』は2020年47号(11月23日号)に初登場し、以降6度にわたって誌面を賑わしてくれています。


今回はそんな「週刊プレイボーイ」のグラビアを中心に、彼女自身のグラビアへの意識やこだわりを語ってもらいました。


週刊プレイボーイ2020年47号より(撮影/熊谷貫)


ーー記念すべき、初グラビアが掲載された「ヤングマガジン」が発売された時、ご家族や友達の反応はどうだったんですか?


吉澤 お兄ちゃんは何も言わなかったけど(笑)、親は喜んでくれました。「自分がやりたいのならしっかり頑張りなさい」って。学校の友達は、誰も触れてくれなかったですね。


ーー女子校だし、みんな知らなかったんですかね?


吉澤 いや、ネットニュースになってたから知ってたと思います。


ーーちょっと拍子抜けですね。


吉澤 そうですね。正直なところ、「え? なんで?」と思いました。でもみんなびっくりしたんだと思います。「え? グラビアとかするんだ?」「何かあったのかな?」って。きっとどうリアクションしていいかわからなかったんでしょうね。私も自分からは、何も言わなかったですし。


ーーみんな、気をつかってくれたんでしょうね。


吉澤 そう思います。私自身は掲載誌を手にした時、もちろん不安もありましたけど、それ以上に新しい何かが始まったなって、ワクワクした気持ちになりましたね。


ーーその後、グループだけでなく、ソログラビア撮影も経験し、いよいよ「週刊プレイボーイ」2020年47号に登場します。


吉澤 編集さんが私に興味を持ってくれたみたいで、顔見せに行ったのが最初です。でもその時、ちょっと失敗しちゃって。


ーー何かしたんですか?


吉澤 気合を入れすぎました(苦笑)。赤いリップを塗ったりとかメイクをバチバチにして、カラコン入れて、真っ赤な服を着て……という格好で行ったんです。そうしたら編集さんは「え? どした?」みたいな。すごく戸惑ってる様子が伝わってきました。



ーーあははは。ちゃんとお話はできたんですか?


吉澤 はい。今後の目標とか、ベーシックなことを聞かれたので、それはちゃんと答えて。でも終始、微妙な空気でしたけど(笑)。


ーー撮影当日は緊張しました?


吉澤 しましたね。すでに何度か撮影の経験があるとはいっても、ちょっと間隔が空いちゃって。でもこの時に撮ってくれたのが、熊谷貫さんだったんです。それはすごくよかったです。


ーー熊谷さんは「どう撮られたらいいか」を先生みたいにわかりやすく教えてくれると定評があります。


吉澤 そうなんですよ。その上で「自然体で笑ってくれたらいいから」っておっしゃってくれて。それで随分気持ちが楽になりました。


ーーこの時の撮影で印象に残っていることはあります?


吉澤 週プレさんの撮影なので、事前に頑張って体重を落としたんです。最初の撮影から比べると5キロ近く違っていたんじゃないかな。ウエストも2センチは違ったと思います。それもあって、撮影中「スタイルがいいね」って言われると、すごく嬉しかったです。


ーー撮影に向け、かなり努力されたんですね。この時のグラビアで最も好きなカットは?


吉澤 チェックの水着を着て、座っているカットですね。一番スタイルが良く見えるので(笑)。こうして改めて見るとわずか1年半しか経ってないですけど、すごく初々しいですね。


週刊プレイボーイ2020年47号より(撮影/熊谷貫)


ーーその1年半に吉澤さんのグラビアは6回ほど掲載させていただいています。その中で転機となったのはどのグアビアですか?


吉澤 転機かぁ。う~ん。現時点で、自分自身はまだまだだと思うんですよね。これまではずっと迷走し続けてきたような気もするし。


ーー迷走、ですか?


吉澤 はい。自分の見せ方に関して間違った方向に走ってたというか。眉毛を細くしてみたり、髪の色を少し変えたりとか。もっと垢抜けたい、もっとキレイに見せたいみたいな気持ちが強すぎたんですよね。結果、どれも空回りしちゃった気がして。


ーー確かにこれまでのグラビアの中には、眉毛がキレイすぎるものとかありますね。


吉澤 だから転機といえば、一番新しいのかな。いままでになく強い思いのこもったグラビアなので。


ーー『吉澤遥奈、大人になる前の一大決心』(週刊プレイボーイ2022年16号掲載)ですね。20歳の誕生日目前、長かった髪をバッサリ切り、ショートヘアになった姿を撮り下ろしたグラビアです。


デジタル写真集『吉澤遥奈、大人になる前の一大決心』(撮影/前康輔)より


吉澤 はい。いままで髪の毛が首より短いってことはなかったので、実は切るかどうするかすごく悩みました。でも20歳だし、このままじゃいけない、新しい自分に変われたらと思って切りました。グラビアはその気持ちごと撮ってもらったんです。


ーー言い換えれば「ここから新しい自分を見せるぞ」という決意のグラビアだと。


吉澤 そうなんです。これまで自分の思っていること、考えていることを上手に表現できないし、人にも伝えられない。グラビアにしても殻を破れないというか、どこか思うように表現できない自分がいたんですよね。それを変えたいなって。


ーー以前、週プレの編集者から「カメラの前では堂々としたほうがいいよ」と言われたそうですね。


吉澤 そうなんですよ。自信がなさそうだって言われました(笑)。それは他の方にも言われるんですけど、自分の内面がそうさせてるんだと思うんですよね。


ーーただそういう悶々とした吉澤さんの様子は、この『大人になる前の~』では見当たらない。これまでになく無駄な力が抜けて、ナチュラルな魅力にあふれています。


吉澤 ありがとうございます。髪を切った自分もそうだけど、すごく穏やかに笑っているところとか見たことのない自分を発見できて、最初に見た時はすごく嬉しかったです。



ーーこれまでのグラビアと特に変わったと思うことは?


吉澤 表情のバリエーションです。かなり増えた気がします。前まではいろんな表情を見せることは本当に苦手だったんですよ。でもこの時は編集さんや、あとファンの方からも表情をすごく褒められました。毎日、スマホに自分の顔を写して、表情を変える練習しているんですけど、その成果がでてきたのかもしれません(笑)。


ーーこれは皆さんに聞いているんですが、吉澤さんは初グラビアや過去のグラビアを見返したりしますか?


吉澤 実家に帰るとこれまでの掲載誌が全て揃っているので、いつも見返します。その度に見た目だけでなく、当時の生活や気持ちが蘇ってきて、また頑張ろうという気持ちになりますね。


ーー吉澤さんはキラキラする世界に憧れ、自分もまたキラキラする存在になりたいと思った。そしてその手段としてグラビアを選びました。今の自分はなりたかった自分に近づいていると思います?


吉澤 正直に言うと、それはわからないです。近づいている気もするし、まだそんなレベルでもないのかなとも思います。でもいまはとても幸せな環境の中でお仕事をさせていただいています。悩むこともまだあるけれど、ひとつひとつ積み重ねて前に進んでいければいいなって。特にグラビアを見返すと少しずつ進んでいる気がするのでもっともっと自信をもってやっていきたいですね。



吉澤遥奈(Haruna YOSHIZAWA)

2002年3月20日生まれ 愛知県出身

身長165㎝ B86 W56 H86

血液型=O型

オスカープロモーション所属。「ミスマガジン2019」のミスヤングマガジンを受賞し、その後、グラビアを中心に活動中。

公式Twitter【@no13haruna】

公式Instagram【@_haru.0320】

OFFICIAL FANCLUB『サウナクラブ』【https://harunayoshizawa.com】


【デジタル限定】吉澤遥奈写真集「自分史上最高ボディ」撮影/熊谷貫 価格/880円(税込)


【デジタル限定】吉澤遥奈写真集「吉澤遥奈、大人になる前の一大決心。」撮影/前康輔 価格/1100円(税込)


『週刊プレイボーイ』の担当編集者が語る、吉澤遥奈の週プレ初グラビア

 

吉澤遥奈さんは最初、事務所の紹介で顔見せに来ていただきました。「ミスマガジン2019」で「ミスヤングマガジン」を受賞した現役女子大生。清楚で素朴な顔立ちからは想像もつかない、ボンキュッボンの迫力あるスタイルがいい意味でのギャップ。不思議な魅力があって、私自身も以前から気になっていたんです。


編集部にいらっしゃった時は相当、気合が入っていたのか、真っ赤なリップに濃いアイシャドーとド派手なメイクで。素朴なコだと思っていたので、「本当に吉澤遥奈さんですか?」って聞いてしまったくらいです(笑)。でも、話してみたら素直で愛らしいコだなと思いました。


初めての撮影の時(週刊プレイボーイ2020年47号)は、最初かなり緊張していたと思います。それでも必死になってカメラマンの指示に応えようと頑張っていました。撮影当日は思っていた以上に完璧なスタイルに仕上げてきてくれていて。水着を着替える度に、スタッフ全員が見入ってしまうほど、文句のつけようのない圧巻のプロポーションで、これは人気出るなって思いました。


この時のグラビアでどれが一番か? 私自身は海を背景にタンクトップを脱いでいるカットが好きですね。ものすごく自然に笑っているじゃないですか。それまでの彼女のグラビアって、慣れていなかったからか自然に笑っているカットが少なかった気がして。彼女の自然体のかわいらしさが伝わってきます。またデジタル写真集『自分史上、最高ボディ』の表紙にもなった、海に浸かっている笑顔のカットも同様に本気で笑っている感じがして好きですね。


彼女の魅力はやっぱりひたむきなところでしょうね。今のコって自分を表現するのが上手だけど、彼女はそれほど得意じゃないと思うんです。最初に会った時のメイクもそうだし、それ以降もお会いすると妙に眉毛が整いすぎていたり、髪を染めていたり。決して似合わないわけじゃないけど、背伸びしようと無理している感じがあって(笑)。


それでも自分をよく見せて、いいグラビアを撮りたい、スタッフみんなの思いに応えたいって気持ちが伝わってくる。私たちも彼女をなんとかしてあげたいって気持ちになってしまうんですよね。今後もそのひたむきさを決して忘れることなく邁進してほしいです。


「週刊プレイボーイ」2020年47号より(撮影/熊谷貫)

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