週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー『7日間の女神たちへ!!』~2004年の原幹恵③

“週プレ”の華はいつの時代も、その時代に生きる日本中のオトコたちの心と体をつかんだ、他の雑誌よりページ数が断然多い、そのとき日本で一番のオンナたちが彩る「グラビア」ページだった!


そんな各時代の誌面に登場してくれた“伝説のオンナ”たちに会いに行き、グラビアの魅力を改めて紐解くインタビュー連載企画。


その第5回目にはオフィシャルなメディアへの登場が数年ぶりとなる原幹恵さんが登場! その端正な顔立ちと豊かなバストでグラビア雑誌を席巻したレジェンドは、当時をどう振り返ってくれるのだろうか?


取材・文・インタビュー写真/大村克巳


* * *


 私、普通の人なんです。初めて会った人とかに全然、芸能人っぽくないとか言われます。私はそれを褒め言葉だと思ってますけど。


――僕は「普通」ってのが一番怖いですね。


 どうしてですか?


――だって、オーラとか圧とか感じたら、わかりやすく警戒しますから。「普通」ってそこを感じさせないってことだと思うんですね。だからこちらも気を許してしまう。で、たまにアレって思う「気」を感じて、この人やばいかもって(笑)。「そうは見えないけど実は芸能人」ってほうが、奥行きがある気がするんですね。


 なるほど。


週刊プレイボーイ2009年15号より(撮影/熊谷貫)


――普通に見られるってことは、常識が通用するってことですから。妙な圧をかけないに越したことはないですよね。本当に強い人は優しいですから。


 そうか、そういう人でありたいですね。


――原さんもいろんな経験をして、ご自分を磨いてこられたから「普通」って思われるんですよ。


 そうですかね。


――「普通」って表現をあえて原さんの場合に置き換えると、「素直さ」ってことだと思うんですね。これは僕の感じ方なんですけど、家庭環境もあるかと。きっと愛情をいっぱいかけられて育ってきたからだと思うんですね。


 そうなんですかね。本当に両親、兄弟、感謝しかないです。


週刊プレイボーイ2009年39&40号より(撮影/熊谷貫)


――原さんのこれまでのキャリアを今後どう活かしていくか、楽しみな年齢にきたと思うのですが、今、やってみたいこととかありますか?


 今まさに自分のブランドを作ろうと思って会社を設立しましたまして。


――それはどんなものですか?


 バストとか女性のボディーケアに特化した商品を作りたいと思って、今準備してるんです。


10年ぐらい前からなのですが、下着のブランドを作りたいって夢があったんですね。お休みしている間にいろいろな人と出会って、いろんな経験をして。女性のために何かできることはないかと考えて、これまでの経験を活かして、できることはないかと。


それで、女性に夢を届けたいって考えて行動しました。私自身が胸の大きさで10代の頃コンプレックスを持っていましたから、そこが原点で。その悩みがなくなることで気持ちが前向きになることを、実感しているんですね。


年齢を重ねればスタイルも変わりますし、お肌の質感も変わってきますから。特にバストに関してもっとケアの仕方とか提案ができれば、って思ってます。グラビアをやっていて、美しく見せる技は知ってますから、姿勢ひとつでも全然変わることとか、伝えたいですね。


週刊プレイボーイ2010年39号より(撮影/熊谷貫)


――なるほど、女性の美に関わるモノ。特にバストに特化したものを世に送り出したい、とお考えなんですね。


 トータルビューティーアドバイザーになりたいです。マインドも含めて、女性に向けて発信していきたいです。


――僕としては、表現者としての原さんをもっと見たいですね。これまでが人生の第一章なら次の物語を見てみたいです。心にいろんな揺らぎがあっていいと思います。お楽しみはこれからじゃないでしょうか?


 ですかね。楽しみです。



★第4回は、12月5日配信予定です


●原 幹恵(はら・みきえ)

2003年、全日本国民的美少女コンテストにて、グラビア賞受賞しデビュー。

2007年には『キューティーハニー THE LIVE』(テレビ東京系)にて連続ドラマ初主演。

その後も2009年『嬢王 Virgin』(テレビ東京系)にて主演を務めるなど、映画、ドラマ、CM、舞台、バラエティーなど数多く出演。

Instagram【https://www.instagram.com/mikie_hara.official/】

YouTube『オトナを楽しめ!』【https://www.youtube.com/channel/UC8jr2pVwyvXBXurvbANU5bg】


●大村克巳(おおむら・かつみ)

1965年、静岡県生まれ。写真家。

1986年にJPS展金賞受賞し。99年ニューヨーク・ソーホーでギャラリーデビュー。

2002年日韓交流事業「済州島」を日本と韓国で発表し、

2009年から2017年より毎年「NEWS ZERO展」を開催する。

個展、グループ展の開催多数。

著書に写真集『伝言 福山雅治』(集英社)、

『はだしのゲン 創作の真実』(中央公論新社)など。


スタイリング/設楽和代 ヘア&メイク/大和田京子

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