『初グラビア物語~My First Gravure Story~』第2回前編 藤木由貴

グラビア界で活躍する女のコたちにとって、人生でたった一回きりとなる「初グラビア」。その瞬間を、彼女たちは一体どんな思いで迎え、そしてカメラの前で何を思ったのか。そんな初グラビアにまつわるエピソードを聞いていく連載シリーズ。


今回は、現在女優・タレントとして活動する藤木由貴さん。彼女は週刊プレイボーイ2017年4月17日号に「史上最高にかわいいレースクイーン」として初登場。そのまぶしすぎる笑顔とスレンダーな肢体はたちまち読者を魅了し、二ヶ月後には表紙を飾るほどの大反響を呼びました。

果たしてそんな彼女は人生初となるグラビアで一体何を思っていたのか。インタビューで迫ってみました!


ーー藤木さんが週刊プレイボーイで人生初のグラビアを披露してくれたきっかけは、YouTubeにアップした一本の動画だったそうですね。


藤木 そうなんです。当時、私のマネージャーに「動画チャンネルをやってる知り合いがいるから、何かやらない?」って誘われ「恋ダンス 踊ってみた」の動画を撮って出したんです。そうしたら90万回再生するほどバズってくれて。それを見た週プレのスタッフさんが声をかけてくれたんです。


ーーただ最初は、撮影のお話をお断りされたとか。


藤木 それまでレースクイーン関連の撮影会などで水着にはなっていたけど、グラビアのお話は全部断っていたんです。そこまで自分に自信が持てなかったんですよね。だって決して胸が大きいわけでも、スタイルがいいわけでもないですから。それに週プレさんは有名な全国誌じゃないですか。自分には無理だなって。でもしばらくして考えが変わって、こちらから「やってみたいです」と編集部にご連絡させていただきました。


ーー何かあったんですか?


藤木 ご連絡いただいたのが確か2017年の2月だったと思うんですけど、その直前の1月に私、レースクイーン大賞で大賞を含む五冠をいただいたんです。それでここからはレースクイーン以外のお仕事もどんどんやっていきたいと思うようになって。悩んだけどここは思い切って挑戦してみようと思い直したんです。


ーーもともと芸能界志望だったんですか?


藤木 ずっとモデルになりたかったんですよ。レースクイーンになったのも受けていたモデルレッスンの講師が、たまたまレースクイーンのマネージャーをやっていて、勧められたのがきっかけなんです。だからいつかは芸能のお仕事をと思っていました。



ーータイミングがよかったんですね。でも少し意外です。レースクイーン大賞で五冠も獲ったんですからすべてにおいて自信満々かと。


藤木 いやいや。とんでもない。今もそうですけどレースクイーン大賞はファンの方など周りの方々に獲らせていただいたものだと思っているんです。自分の力なんて微々たるものというか。だから自信を持つというよりは、自分はまだまだだな、皆さんの期待に応えるため頑張らなきゃなと、そればかり思っていました。


ーー初めて編集部へ打ち合わせに行った時のことは覚えてます?


藤木 週プレさんの編集部って、廊下にアイドルとかいろんな方の等身大ポスターがたくさん貼ってあるんですよね。それがすごくかっこよくて。それを見た瞬間「わーっ! 芸能界だ! 私もこの世界に入れるのかな」ってワクワクしました。あとはすみません。覚えてないです。すごく緊張していたので(笑)。


ーー藤木さんの初グラビアは、編集部の期待も大きくて、「週プレnet」(現+スペシャル)との連動企画となり、ロケも沖縄で行いました。


藤木 お話を聞いたときは驚きました。ネットで大きく扱ってもらってその上「沖縄」じゃないですか。当時はそれがい特別なことか理解できてなかったんですけど、それでもすごいことなんだなとはわかりました。「絶対に頑張ろう!」って思いましたね。


「史上最高にかわいいレースクイーン」(週刊プレイボーイ2017年4月17日号)撮影/西條彰仁


ーーロケ当日はどんな気持ちで迎えました?


藤木 やっぱり不安でしたね。何がどうなるのかまったく予想がつかないですから。あとグラビアのロケってすごく朝が早いんだなと(笑)。5時過ぎに集合して、朝一番の飛行機で向かうわけですから。そういえば空港でスタッフ全員にご挨拶したら、いきなりヘアメイクさんが私の顔をじーっと見て、困ったな~って顔をするんですよ。え?何か変かな?ってものすごく不安になっちゃって。


ーー何だったんですか?


藤木 私の肌が想像以上に黒くて、持ってきたファンデーションが違ってたみたいで。現地に着いて薬局で黒い肌用のを買われてましたけど、レースクイーンって炎天下でもサーキットに立つから、ケアしても黒くなっちゃうんですよね。そのヘアメイクさんの困った顔が可愛くて、ちょっと和みました(笑)。


ーー週プレの担当編集者によるとその時の撮影テーマは「笑顔」。スタッフは藤木さんの自然な笑顔をいかに可愛く撮るかに尽力したそうですね。


藤木 最初にスタッフさんから「普段通りの自然な感じでいいですよ」って言っていただきました。あと堅苦しい感じでなく、みんなでワイワイ楽しんでいる様子を撮っていくからって。でも最初は、ものすごく緊張しましたけどね。


ーーものすごく、ですか?


藤木 もうガチガチです。本誌の扉ページが最初に撮ったカットなんですけど、これぎこちないと思いません(ページを見せる)? 同じ笑顔でもその後に撮った、別ページのと比べるとよりわかるというか。


ーーなるほど、言われてみれば。


藤木 カメラの前でまるで動けないんです。前日までに週プレやいろんなネットをみてイメージを作っていったんですけど、何も思いつかない。あとレースクイーンではいつもキメ顔とかキメポーズをすることが多かったので「自然な感じで」と言われても逆にわからなくて。本当に頭が真っ白になっちゃいました。


*第2回後編は、6月23日(水)配信予定です


* * *


週刊プレイボーイ・担当編集が語る、藤木由貴さんの初グラビア


藤木さんに最初、オファーした時は、お断りされたんですよ。グラビアに対して抵抗があったみたいで。だけど少し経ってから「やっぱりやってみたいです」とご連絡をいただき、撮影が決まりました。何があったか? いや、それは自分にはわからないです(笑)。


でもお会いした瞬間からノリノリでしたよ。断られたことなんて忘れるくらいやる気に満ちていて。きっと一度、決意したことには全力を出す方なんでしょうね。


グラビアのテーマは「笑顔」です。最初に会った時から、笑顔が本当に素敵だと思って。初グラビアは彼女の自然で、魅力的な笑顔をたくさん収めたいと思いました。


「史上最高にかわいいレースクイーン」(週刊プレイボーイ2017年4月17日号)撮影/西條彰仁


撮影で印象に残ってること? やっぱり最初のシーンですかね。緊張していたので、リラックスしてもらおうと星野源さんの「恋」をBGMにかけたんです。そうしたら急に雰囲気が変わって。一気にスムーズにいきました。それ以降も随所で緊張していたのかもしれないけど、最後までいい雰囲気で撮影できましたね。


この時は2泊3日の沖縄ロケだったんですけど、あまり天気がよくなかったんです。晴れ間を探して、沖縄本島の端から端まで移動して。しっとり撮ったりもしたんですけど、その中にもいいカットがたくさんあります。藤木さんは笑顔じゃない表情も魅力なんですよね。


初グラビアのアザーカットで編集されたデジタル写真集

【デジタル限定】藤木由貴ファースト写真集「恋する笑顔。~ちょっと、水着になってみました~」 

撮影/西條彰仁 価格/2016円(税込)


藤木由貴(Yuki FUJIKI)

1989年9月27日生まれ 静岡県出身

身長160㎝ B81 W58 H84

2015年にレースクイーンデビューし、2018年をもって卒業。その間、「日本レースクイーン大賞」を3年連続で受賞。"史上最高にかわいいレースクイーン"としてグラビアなどで高い人気を獲得。

公式Twitter【@yukichii927】

公式Instagram【@yuki.grm】

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