2022年1月29日 取材・文/とり
グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第37回は、藤木由貴をピックアップ! 元・最強レースクイーン、藤木由貴のグラビアを見ると、なぜ誰もが幸せな気分になってしまうのか?
決して見飽きることのない笑顔
とり やっぱり、藤木由貴さんのチャームポイントと言ったら笑顔ですよね。先日発売された『WPB 藤木由貴デジタル写真集~特装合本版~』の表紙を見てくださいよ。最高じゃないですか?
金髪 藤木さんといえば、もともとレースクイーンとして活動されていて、現役時代は、3年連続レースクイーン大賞を受賞、2017年には同賞で大賞含む5冠を受賞とかなりスゴい記録を達成されています。グラビアでは、いつも屈託のない笑顔を見せてくれていて……。本当に、藤木さんらしい、いい表紙ですよね。
デジタル写真集『WPB藤木由貴デジタル写真集 特装合本版』書影(撮影/前康輔)
とり 合本版に収録されている最初のデジタル写真集『恋する笑顔。~ちょっと、水着になってみました~』は、なんと2017年のリリース。今から約5年も前ですよ。
金髪 5年前の作品から6作品を収録。つまり、年に1回ペースで週プレ グラジャパ!からデジタル写真集を出してくれているってことですよね。デジタル写真集になっていない撮り下ろしもあると考えると、本誌登場回数はさらに増えます。なかなかいないですよね。ここまで、コンスタントに登場してくれる人も。
とり しかも、毎回わりとシンプルなグラビアを披露されていますよね。これだけ出続けていたら、一度は泥に塗れていたっておかしくないのに(笑)。清潔感があって、爽やかで。笑顔たっぷりのグラビアをずーっと貫いています。
デジタル写真集『ゆずれない』(撮影/Takeo Dec.)より
金髪 唯一『ゆずれない』は、“今までにない藤木由貴”をテーマに、露出度の高い衣装やキリッとした表情をたくさん見せていますが、柔らかい笑顔のカットもちゃんと入っていますね。この安定感じゃ、例え泥に塗られたとしても、爽やか笑顔の明るいグラビアになりそう(笑)。
とり きれいなお姉さんが優しく微笑みかけてくれる明るいグラビア。王道要素を漏れなく押さえ、スタンダードなグラビアを披露し続けているにもかかわらず、見飽きたと思うことが一度もないのは不思議ですよね。毎回、安定感があるのに新鮮味もあるというか。
金髪 人気があると言っても、何年も出続けていたらマンネリが生まれるはず。それでも、変化球を投げずにストレートで人気を保ち続けているのは、藤木さん自身にそれだけの魅力があるってことですよね。
とり 明るい笑顔は、いつ誰が見てもいい気分になれてしまう、無敵の万国共通言語ってことなんですかね?
金髪 笑顔の力に加えて、藤木さんの丁寧な人柄が影響しているかもしれないね。私たちもYouTubeの「女子グラ」で何度か藤木さんの写真集を取り上げたことがあったじゃないですか。藤木さんは、そのたびにTwitterで反応してくださっているんですよね。
その丁寧さがグラビアの魅力に直結するとは言い切れないものの、そういう人柄だからこそ、また一緒にお仕事がしたい、さらなる活躍を応援したいって思われている部分は大きい気がするなぁ。
とり 丁寧に感想をもらえると、私たちも嬉しいですしね。
金髪 それに、週プレ酒場で何度かお会いしたことがありますが、とてもお話しやすい方なんですよ。分かりやすく言うと、歯医者にいる懇切丁寧な歯科助手さんのイメージ。
とり 治療後に、わざわざ毎日の歯磨きのコツを教えてくれるような?
金髪 それもあるし、別に聞くほどではないけど気になる症状があるとするじゃない。最近、何となく歯が染みやすくなったような……?みたいな。そんな何気ない心配ごとでも、一応聞いておこうかなって思える人なんですよね。藤木さんって。
とり そういう方がいてくれるとありがたいですよねぇ。私も、直接お話させていただいたことはないですが、藤木さんに対して、いつどんなときでも、丁寧にお話を聞いてくれそうな印象があったんですよね。
もう寝ようとしているところ、友達から相談の電話がかかってきたとしても、相手に眠気が伝わらないよう配慮しつつ、気が済むまで一緒に解決策を考えてくれそうだなって。
金髪 夜は早めに寝てそうだけどね(笑)。
とり 規則正しい生活を送っていそうですよね。朝からちゃんと一汁三菜のご飯を作って、笑顔で家を出て……と、これだけ妄想が膨らむのは、藤木さんがスタンダードなグラビアを披露し続けてくれているからでは?
金髪 どういうことですか?
とり いくら楽しいとは言っても、毎日パーティーだと忙しない。きっと、何でもない1日ができるだけ長く続く方が幸せじゃないですか。藤木さんのグラビアも同じで、その笑顔には、何気ない日常こそ楽しいと感じさせてくれる普遍的な明るさがあるのかなって。
だから、定期的に本誌に登場しては、スタンダードなグラビアでその時々の笑顔を見せてほしいと思ってしまうのかもしれないですね。
金髪 なるほどね。ちなみにデビュー作となる『恋する笑顔。』は、もともと”史上最高にかわいいレースクイーン”としてネットで注目を集めていたうえに、YouTubeにアップされた「恋ダンス」の動画がかわいすぎる!と編集部内で話題になったことがきっかけで、実現したんですよね。
つい最近まで、Twitterでは「#藤木由貴に褒められたい」動画を投稿していたし、見る人を癒す才能を持った方だとつくづく思いますよ。
とり 5年分ものグラビアが収録された特装合本版は、まさしく思い出のアルバム。この間、藤木さん自身にはいろんな変化があっただろうけど、その笑顔の明るさは、何も変わっていない。この安定感。引き続き、いいペースで週プレ読者の日常に笑顔を届けに来てほしいですね(笑)。
“癒してくれる”から“癒しあう”関係へ
とり 私、藤木さんのデジタル写真集のなかだと『ハニートラップ』と『温泉旅情』が好きで。まず『ハニートラップ』の妄想を話させてください。
金髪 『ハニートラップ』は、白を基調とした清潔感のあるホテルと、海やプールを行ったり来たりするリゾートチックなグラビアですね。
とり はい。私の妄想での設定は、日当たりが良く、風通しも良い部屋で、藤木さんに軟禁されている状況で……。
金髪 それだけ環境の良い部屋、自らの意思で出ていかないだけでしょ(笑)。
とり まぁ、そうなんですけど(笑)。一応、舞台のリゾート地は、簡単に人が出入りできない自然の奥地にあると思ってください。電波も届かず、テレビもスマホもラジオも動かない。外の音が完全に遮断された空間。だんだん、軟禁っぽくなってきましたよね(笑)?
金髪 続けてください(笑)。
とり この情報化社会。一切、情報が入ってこない空間にい続けるのは不安です。ただ、逆に言えば、今の人は流れてくる情報を受け取りすぎているんですよね。それゆえに、目の前にあるものを大切にする気持ちを忘れかけている。
光が差し込む真っ白な部屋のなか、布団のシーツに包まれながら、近い距離で笑顔を見せてくれる藤木さんの様子を見ていると、遠くから流れてくる情報に一喜一憂するのではなく、すぐ傍にある出来事を面白がる方が健康的で豊かなんだと、ハッとさせられました。
金髪 “ハニートラップ”というと、女性が男性に色仕掛けを使って、罠に嵌(は)めるって意味だけど、罠に嵌められて、見失いかけていた大事なことに気づかされた。それが藤木さんの“ハニートラップ”だったと。
デジタル写真集『ハニートラップ』(撮影/唐木貴央)より
とり はい。そして次に、部屋を出て海へと向かいます。すると、“ハニートラップ”からの開放を感じてか、いつも以上に自然の偉大さが五感に届いてきて。足元を波打つ水や遠くに見える木々、広い空など、そこに写るもの全てに目がいったんですよ。
外から流れてくる情報を受け取りすぎていたら、目の前にある景色のひとつひとつを、ここまで感じられなかったかもしれない。忙しない日々のなかで見落としがちな感覚を養い、体の疲れも癒してくれる、まさにリゾートなグラビア。それが、私が解釈した『ハニートラップ』です。
デジタル写真集『雨上がりに、泳ぐ。』(撮影/前康輔)より
金髪 確かに、藤木さんのグラビアってヒーリング効果がありますよね。私は『雨上がりに、泳ぐ。』というデジタル写真集が好きなんですが、この森でのカット、まさしくヒーリングじゃない?
とり うわぁ、ヒーリングだぁ……。スマホで写真を見ているだけなのに、どうしてこんなに気持ちが良いんでしょうね。ってか、そりゃあ定期的に藤木さんのグラビアを見たくなるわけですよね。これだけ自律神経を整えてくれるんですから。
金髪 もうひとつの好きなデジタル写真集『温泉旅情』もヒーリング効果があって?
デジタル写真集『温泉旅情』(撮影/ 桑島智輝)より
とり ヒーリング……。あるにはあるんですけど、どちらかと言うと、読者である私自身が藤木さんの癒しになれたんじゃないかと思えるグラビアでしたね。こんな感覚になれたのは初めてで、すごく嬉しくて。
というのも、ここまでお話ししてきた通り藤木さんは、笑顔やヒーリング効果を読者に”与える側”の存在だったわけですけど、『温泉旅情』に見る笑顔は、ほかの作品と種類が違って見えたんですよね。
金髪 笑顔の種類?
とり 多分、ずっとレースクイーンとして全力で頑張ってきた分、グラビアで見せる笑顔も表向きになりがちだったと思うんですよ。でも『温泉旅情』では、決して表向きではない、弱さも孕んだ笑顔になっているように感じられて。温泉という地がそうさせたのか、何度も週プレのグラビアに登場することで読者との関係性が構築されたからなのか……。
あるいは、カメラマンの桑島さんの演出もあるでしょう。何にせよ、写真を通して視線を介し、藤木さんにヒーリングを与えられた実感を持てたことで、ようやく一緒に幸せになれたと、より絆が深まった気がたんですよね。
金髪 藤木さんの内側で、そういった心情の変化はあったのかもしれないね。受け取るだけじゃなく、読者側も与えてこそ、女のコも活動が続けられるという意味では、お互いに癒しを与え合えるのは理想的ですし。
とり 実際に、藤木さんも同じように感じていたとしたら、読者との間で素晴らしい関係性が出来上がっていると言えますよね。お互い、身も心もヘトヘトになったら、ここ(グラビア)に集まれるなんて。それだけで救いですよ。はぁ……、話をしているだけで癒されてきました(笑)。
(構成/とり)
『WPB藤木由貴デジタル写真集 特装合本版』撮影/西條彰仁、唐木貴央、Takeo Dec.、桑島智輝、前康輔 価格/7076円(税込)
『恋する笑顔。~ちょっと、水着になってみました~』『マーメイドライン』『ハニートラップ』『ゆずれない』『温泉旅情』『雨上がりに、泳ぐ。』ーー藤木由貴のデジタル写真集、全6作品を1冊にまとめた合本版。彼女のことが気になった人は、是非この一冊を。
ヒーリング効果抜群!むしろ自らかかりにいきたいくらいの極上ハニートラップです。自然のなかでも笑顔たっぷりの藤木さん。空間を感じながら、近い距離で会話を楽しんでいるような。そんな写真が続きます。洗練されたホテルの一室と壮大に広がる自然を行き来し、日常から離れた至福のひと時を体感しましょう!
『ゆずれない』撮影/Takeo Dec. 価格/1320円(税込)
”今までにない藤木由貴”をテーマに、露出度の高い衣装に挑戦。表現力を駆使して、笑顔のみならず、クールな表情もたくさん見せてくれています。けれどもやはり、藤木さんの笑顔は特別ですね。キリッとした表情の合間に見ると、なおさら癒しを感じます。いつもと違う雰囲気の藤木さんが見たい方におすすめの一冊!
心温まる温泉グラビアです!待ち合わせからワクワクしちゃう旅館デート。着くやいなや、ぬくぬくのお風呂に浸かり、客室で一服。卓球も楽しんじゃいます。いつも笑顔を届けてくれている藤木さん自身も癒されているご様子で、一緒に幸せな気持ちになれるデジタル写真集です。ぬくもりたい冬の時期にぜひ!
昨年夏に出たばかりの最新デジタル写真集です!特装合本版のラストを飾るグラビア。当然ながら、どの一冊よりも大人っぽい藤木さんが見られるので、ますます癒されたいと思ってしまう自分がいます(笑)。涼やかな川辺、静かな縁側、西日が差し込む誰もいないプール。夏の風情とともに、やっぱり笑顔が眩しい藤木さんに癒されてください!