『初グラビア物語~My First Gravure Story~』第9回後編 志田友美

「週刊プレイボーイ」の誌面を彩り、現在、さまざまな分野の第一線で活躍する女性たち。彼女たちの人生で一回きりとなる「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。


今回は、「週刊プレイボーイ」の2013年37号に初登場した女優・モデルの志田友美さん。


決して物おじすることなく、週刊プレイボーイのグラビアへ堂々と登場した志田さん。大きな反響を得た彼女は、その勢いのままファースト写真集を週プレから出すこととなります。念願だった沖縄で撮影を行い、そしてリリース。一体、彼女はどんな思いで撮影に臨んだのか。また志田さんが考えるグラビアの面白さとは。今回もさまざまに振り返ってもらいます。


「週刊プレイボーイ」2013年37号(撮影/唐木貴央)より


ーー掲載誌が出る前はどんな心境でした?


志田 やっぱりドキドキしました。日付が変わった瞬間、コンビニに行きましたもん! で、出ているのを見つけて「これが全国に並んでるんだなー」って、なんだかしみじみしながら買って。


ーー中身を見た時の感想は?


志田 めっちゃいい写真ばっかり! すごい盛れてるな!って感激しました。胸もちゃんとある(笑)。あと、最初のページのスカートのひらひら具合が「うわー、まるで漫画みたいだなー」とか、そんな感じかな。私、このカットは好きでしたね。


ーープールの端に立って、満面の笑顔を浮かべているカットですね。


志田 そう。この次の瞬間、さっき言った通り、プールに飛び込むんですけど、この笑顔と楽しい感じは友美っぽいなって。見た瞬間撮影中、ずっと笑っていました。


ーー初グラビアの反応は?


志田 すごいありましたね。それまでは女性ファンが多かったんですよ。でもこれが出た瞬間、男性の新しいファンが一気に増えて。それまでのファンからは「どれも友美らしいね」とか「大人っぽい表情が新鮮でよかった」とかたくさん褒めてもらいました。自分もすごい気分よくなって、また週プレに出たいなって思いましたね。



ーー実際、その後、現在に至るまで継続して志田さんには週プレのグラビアに出ていただいています。特に印象に残っているグラビアはありますか?


志田 やっぱり初めて表紙になった時の号ですね(2014年37号)。当時、何冊か買っていまでも自分の部屋に飾っています!


ーー初めてのソロ写真集『YUUMI』の秘蔵カットを掲載した号ですよね。


志田 そう! 写真集の話は撮影の度に週プレの編集さんに言ってたんです。しかも沖縄で撮りたい!って。だから沖縄ロケで写真集が決まった時は、その願いがかなったというか。とにかく感激しましたよ! あー沖縄の海はきれいだったよなー(しみじみ)。あと食べ物も美味しかったし、すべてが最高で! すぐに沖縄で家を買いたい! って思っちゃいました。


ーーこの時の撮影で覚えてることは?


志田 初めてスク水を着たんですよ。それはすごい可愛いなって思いましたね。あとビーチやホテルで撮るだけでなく、イカダとかバナナボートに乗ったりもして。特にバナナボートは担当編集さんにも乗ってもらって、「えい!」ってちょっかいだして海に落としちゃいました(笑)。「やめてくださいよ!」とか言われて。


ーー志田さんには敵わないですね(苦笑)。いずれにせよ、相当楽しんだと。


志田 めっちゃ楽しみました! さんざん動き回って疲れたから、大人っぽいアンニュイな表情も自然と出せたし(笑)。


ーー担当編集によれば白い下着風のシーンでは、志田さんが衣装を着るのを恥ずかしがって、控室に閉じこもったそうで。いつも楽しんでるイメージなだけにちょっと意外ですね。


志田 あー、そうだったかな。今はあまりよく覚えてないですね(笑)。衣装見た瞬間、「え! これ、着るの?」ってその時はなったんだと思いますよ……。でもすぐにマネージャーさんと話して、納得しましたけど。う~ん、いまの自分からしたら考えられないですね。そんな衣装で恥ずかしいなんてことほぼないですから。


あと覚えてることといえば、この時は地元・岩手の高校にも行って撮影したんですよ。制服の衣装を着て。そうしたら窓から在校生に見られたり、校長先生に見られたり。あれは本当に恥ずかしかった! 逃げ出したくなったもん!


ーーちなみに写真集の秘蔵カットは何号か掲載されたんですが、その時々のインタビューで志田さんは名言を連発していて。特に「オススメは?」と聞かれた時「最終ページです」って即答してました。グラビアより先にクレジットをオススメするとは志田さんらしいなと。


志田 え? そんなこと言ってましたっけ? あははは(突然、笑いだす)。でも夢だったんです。自分の写真集で「special thanks」って載せるのが。そこにお母さんの名前を入れたり、「母校の先生方」って入れたりして。とにかく嬉しかったんでしょうね。


ファーストソロ写真集『YUUMI』(撮影/唐木貴央)


ーー感謝は大事です。ついでに言うと、別のインタビューではこの写真集を嬉しそうに「念願のワンスト写真集発売です」的なことを言ってましたよ。それも志田さんらしいなと。


志田 ワンスト写真集? あー、ファーストか(笑)。確かにずっと言ってました、ワンスト。ちなみにセカンドはツーストです。やっぱりせっかくの写真集ですから楽しくやりたいなって。撮影も撮影が終わった後も。まぁ、いちいち盛り上げようと思ってそういうことは言ってるわけじゃないけど(苦笑)。


ーーいやいや、そういう天然の明るさがつくづく読者やスタッフに元気を与えてくれます。志田さんは、現在も第一線でグラビア活動を続けていますが、グラビアの何が楽しいですか?


志田 自分の努力した姿を見られるところですね。ジムに行ったり、筋トレ動画を見て追い込んだり。あと食事にも気をつかうし、表情やポージングを研究したりもするし。それらが写真になると「やった!」って達成感を味わえる。あと自分がどんどん大人になってきた過程を見られるのもまた楽しいし!


ーー言ってみれば、自分の成長記録みたいな。


志田 そう! 残せるのがいいんですよね! もし子供を産んだら「お母さんはこういうことをやってきたんだよ」って絶対に週プレのグラビアをいっぱい見せるもん!


ーーこれはみなさんに聞いてるんですが、志田さんはこの初グラビアを見返すことはありますか?


志田 たまに見ますよ。私、普段からよくSNSを見るんですけど、週プレのグラビアはしょっちゅう出てくるので。でもこの時の写真、「ザ・子供」って感じがすごいしますよね。顔もまんまるだし。


ーーいまこの時の表情はできます?


志田 いやー、こんなに純粋な表情はもう絶対にできないと思う。とにかく若いもん!


ーーいまだってまだ24歳じゃないですか!


志田 いやいや! 最近はなんだか疲れやすくなっちゃって(泣)。肌のお手入れもデパコスとか使ってますもん!

 だから年取らないように努力し続けるためにもグラビアはこれからもずっとやりたいですよね! モチベーションあげたいので。16歳で撮り始めていただいたので、この先、30歳、40歳、いやできるならその先もお願いしたいです! 週プレの担当編集さんに言っておいてくださいね! 絶対に約束ですよ!!


「週刊プレイボーイ」2013年37号(撮影/唐木貴央)より


*第10回前編は、11月3日(水)配信予定です


* * *


カメラマン・唐木貴央が語る志田友美の初グラビア


志田友美さんと最初にお会いした時の印象は、「美少女」の一言です。黒髪で愛嬌のある顔立ちに、手足が長くバランスのよいスタイル。立っているだけで絵になる。しかもまだ16歳! ものすごくキラキラして見えたのを覚えています。


撮影は千葉のハウススタジオです。別荘のような建物で、緑が生い茂っていて、プールもある。初めてのグラビアということで、開放感があって遊びながら撮れるような場所を選びました。


撮影中はとにかく楽しいの一言。志田さんは初グラビアとは思えないくらいはしゃいで終始、笑顔を見せてくれていました。特に印象に残っているのはプールのシーン。カメラを抱えているにも関わらず、志田さんに引っ張られ、水の中に落とされそうになって(笑)。あんな風にキャッキャッと騒ぎながら撮った初グラビアは珍しい気がします。


好きなカットは……全部なんですけど、すました表情のカットは気に入っています。彼女はめちゃくちゃ明るいキャラクターなんですけど、突然、大人っぽい表情を見せてくれることがあって。シャッターを押した瞬間、すごくドキッとするんです。誌面でも真顔のカットが多めに使用されていますけど、担当編集の方もきっと思ったんじゃないですかね。


彼女の魅力? やっぱり「無敵感」じゃないでしょうか。底抜けに明るくて、怖いもの知らず。周囲にいる人たちを巻き込んで、何でもやり遂げてしまいそう。見ているとワクワクしてしまう無尽蔵のパワーを感じます。この初グラビアでも、その魅力は十分に表れているんじゃないでしょうか。


「週刊プレイボーイ」2013年37号(撮影/唐木貴央)より


志田友美(Yuumi SHIDA)

1997年2月11日生まれ 岩手県出身

身長161㎝ 血液型=AB型

公式Twitter【@Yuumi_Shida】

公式Instagram【@yuumi_shida】

志田友美official FC【https://fanicon.net/fancommunities/4004】

おすすめコラム

関連サービス