『初グラビア物語~My First Gravure Story~』 第18回前編 RaMu

「週刊プレイボーイ」の誌面を飾り、現在、さまざまな分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。


今回、登場するのはタレント・YouTuberのRaMuさん。彼女は『週刊ヤングジャンプ』2016年12号(3月3日号)で初水着を披露。幼さの残る表情とアンバランスなHカップバストで話題に。その後、週刊プレイボーイ2016年14号(4月4日号)に登場するとこちらも大反響を呼び、一躍、人気者となりました。


高校時代、動画サイトVineに投稿し、たちまち10万人ものフォロワーを獲得。現在はグラビアにとどまらず、テレビタレント、YouTuberとしても幅広く活躍中。今回はそんなRaMuさんのデビューのきっかけから、初グラビアに至るまでの経緯を聞きました!


「週刊プレイボーイ」2016年14号(撮影/小塚毅之)より


ーーRaMuさんは、小さい頃からタレントというよりは、お笑い芸人になりたかったんですよね。


RaMu あははは。よくご存知で(笑)。もともと大の目立ちたがり屋だったんです。中学の頃から小藪さんに憧れて、NSC(吉本総合芸能学院)に入りたいと思ってました。でもある時、「高校生お笑い甲子園」というイベントを行ったら、びっくりしちゃって。高校生でこんなハイレベルな人がたくさんいる世界なんて、自分には無理だ! と挫折しました。


ーー挫折? まだ中学生でしょ。早すぎません(笑)?


RaMu いえ、私は先を見据えるタイプなので。ただ、その頃からVine(6秒動画をループ再生するSNS)に投稿していたんです。フォロワーもいて反応もよかったので、それであわよくば芸能界に入れたらいいなと思っていました。


ーーVineって、TikTokのはしりみたいな感じでしたよね。どんな動画を?


RaMu 口の中でクラッカーを鳴らしたり、頭突きでチョコレートの塊を割ったりとか、体を張った動画を投稿していました。周りのコは「どこどこなう」とか日常的な動画を投稿していたけど、私は芸人志望だったし、あと小学生の頃からSNSをやってたのでフォロワーが増やせるとしたらこっちだろうと。


ーー小学生でSNSを? ケータイはいつから持っていました?


RaMu 幼稚園からです。まだキッズケータイがなかったので、ガラケーを持ってましたね。小学生でモバゲーとかグリーのチャット、Twitterを始め、中学からはスマホでニコ動やツイキャスで生配信するようになって。生配信で真冬に水風船を投げ合うとかやってたら、知り合いにVineを勧められ、フォロワー集めも意識するようになりました。



ーーフォロワーはどれくらいいたんですか?


RaMu 気づいたら高3の時点で10万人、Vineの総再生数は1億回に上っていましたね。日本だけでなく、海外の人も見てくれていていたようです。


ーーすごい! だからですかね。当時、RaMuさんは「教祖」と呼ばれていたとか。


RaMu あー、そうです。ファンの方が呼称が欲しいって話になって、「RaMu教の教徒」って自分たちを呼びだしたんです。なので私は教祖です。いま思うと、すごいですよね(笑)。


ーーすごいと言えば当時、Twitterのプロフィール写真を「白目」にしていましたよね。


RaMu はい(笑)。動画で白目になることが多かったし、可愛いだけの写真を載せるよりインパクトあるかなって。


ーーさらに自分のこと「ワシ」って言ったり。


RaMu あははは。言ってました! 私、早口で、自分のこと「わたし」って上手に言えないんです。それに「ワシ」のほうが媚びてないし、かっこいいなって。いやー本当に黒歴史を製造してましたね。正直、これ以上思い出したくないですよ(笑)。


ーーそれにしてもVineの総再生数は1億回はすごい! 道を歩いていたら顔バレとかしませんでした?


RaMu しました。原宿の竹下通りを歩いてたら、ざわざわするので振り返ったら、私の後が大行列になってたことがあったりして。あとよくサインを求められました。でも、途中で我に帰りました。


ーー我に帰った、というと?


RaMu ある日、道端でサインを断ったことがあったんですけど、自分は芸能人でもなんでもないのに断るなんて変じゃないか、いや、そもそもサインするのがおかしくない?って。高校生だったし、天狗になりかけてたんです。まだスタートラインに立ってもいないのに、それはヤバいだろうと。そこからは自戒するようになりました。


ーー立派です。アイドルもやっていましたけど、それも芸能界に入るきっかけを模索してですか?


RaMu そうです。Vine関係の知り合いにアイドルのプロデューサーをやってる人がいて、誘われたんです。勉強になるし、人前に立つ練習にもなるからやってみようって。でもアイドルにしては破天荒キャラすぎて、ファンの方に快くは受け入れてもらえなかったですけど(笑)。あと私、本当は団体行動になじめなくて。練習やライブはいいんですが、その後の女子会みたいなのが苦手だったんです、で、そうこうしていたら、いまの事務所の社長から声をかけてもらい、アイドルを卒業し、ひとりで活動していくことになりました。その最初のお仕事がグラビアです。高3の後半くらいですね。


「週刊プレイボーイ」2016年14号(撮影/小塚毅之)より


ーーグラビアはどういう経緯でやることに?


RaMu 社長からの提案です。正直、グラビア自体、あまり見たことがなく、どんなものなのかよくわかってなかったんですけど、やってみようって。


ーーRaMuさんはバスト90センチのHカップ。タレントさんの中には学生時代、大きな胸がコンプレックスで最初、グラビアに抵抗があったと言われる方もいますけど、RaMuさんは?


RaMu 確かに胸はコンプレックスでした。特に中学~高校と野球、ソフトボールをやっていたんですけど、どんどん大きくなっていくのがイヤで、いつもサラシまいてやっていました。でも周りの反応を見て、胸が大きいのは決して悪いことじゃないってのもわかってきて。一度、プールサイドで、胸を強調した服を着たらどうなるか動画を撮って、Vineにあげたことがあるんです。そうしたら予想通りバズって。それで、よし! 自分の殻を破って、これを武器にしようって決めました。


ーー編集部に顔見せは行きました?


RaMu はい。最初に「ヤングジャンプ」さん、続いて同じビルの週プレさんに行ったのかな。


ーー緊張はしました?


RaMu いやもう緊張しかなかったです(笑)。「趣味は?」とか「フォロワー数多いの?」とか聞かれ、言い間違えないようしなきゃと考えてたのを覚えています。両方から「思ってたのと違う」と言われましたね。


ーーというと?


RaMu 私、もともと体育会系なんで、挨拶はきちんとするし、なんでもハキハキ答えるんですよ。その時も元気よく話すことを意識してたし。でもTwitterの「白目」と「ワシ」のせいか、そんなタイプのコだと思ってなかったみたいで。「もっとヤバいコだと思った」って。あー、ガッカリさせたかなってちょっと落ち込みましたね。


ーーまぁ、そう思うかも(笑)。


RaMu あと芸能界って地味というか、ちゃんとした「社会」なんだなとも思いましたね。名刺交換から始まって、挨拶して、打ち合わせして。もっとパッパッと決まるものだと勝手に思ってたんです。それこそネットだと、その場で撮って、すぐに出したりできるじゃないですか。


ーーあーなるほど。


RaMu 今までやってたのは「お遊び」で、芸能界は「お仕事」なんだなって。顔見せの帰り道は、学校の同級生たちよりも一足先に大人の世界に入り込んだ気がしました。なんでだかよくわからないけど、すごくワクワクした気持ちになったのを覚えています。



RaMu(ラム)

1997年7月31日生まれ 埼玉県出身

身長148㎝ B90 W58 H80 血液型=A型

グラビアはもちろん、YouTuberとしても活躍中!

公式Instagram【@dpandaramu】

公式Twitter【@dpandaramu】


3月10日(木)「ダウンタウンDX」(日本テレビ)に出演

3月20日(日)13thDVD「転生したらRaMuだった件」(ラインコミュニケーションズ)発売

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