『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第11回 “グラドルYouTuber”RaMuの時代をサバイブする発信力

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第11回は、RaMuさんに注目! “グラドルYouTuber”RaMuの時代をサバイブする発信力とは?


動画投稿にこだわり続けるグラビアアイドル


とり グラドルYouTuberとして活躍しているRaMuさん! 最近はいろんなグラビアアイドルの女のコがYouTubeで動画投稿を始めていますが、やっぱりRaMuさんはその先駆けという印象がありますよね。


金髪 そもそもRaMuさんは、まだ高校生だった2015年頃から、当時流行っていた動画共有サービス・Vineに動画を投稿していましたからね。そのとき既に、10万人もフォロワーがいたらしいですよ。


とり Vineかぁ。6秒の短い動画のなか、スピーディーにオチに繋がる感じが面白かったなぁ。金髪さんは、Vineとか見ていました?


金髪 見ていましたよ。懐かしいですねぇ。


とり インターネット時代の今や、YouTuberやTikTokerなど、ネットから有名になる人がたくさん増えましたが、Vineが流行っていた5〜6年前は、ネットで有名になる人もほんの一握りだったような記憶があります。それこそRaMuさんのように、ネットで活動している人がグラビアに出る流れもあまりなかったんじゃないでしょうか。


デジタル写真集『18歳ズキドキ』(撮影/小塚毅之)より


金髪 そうですよね。これは2016年、RaMuさんが週プレに初登場されたときのグラビアを収録したデジタル写真集『18歳ズキドキ』からのカットですが、わりと”普通のグラビア”ですしね。


とり ”普通のグラビア”というと?


金髪 RaMuさんはネットから火がついた人なのに「Vineでバズった」とか「YouTubeで動画投稿している人」とか、そういう肩書きが全く見えないグラビアじゃないですか。いわゆる、誰がやってもハマりやすい王道なグラビアというか。

それに、当時の週プレを遡ると、和地つかささん、天木じゅんさんとともに「“爆乳ちびっ子”グラドル」として特集されている記事があります。グラビア人気が高い”低身長ロリ巨乳”のくくりで語られているのは、まだYouTuberという肩書きへの注目度が低かったからじゃないかな。


とり 確かに直近のグラビアを見ていると、例えばあざといTikTokがバズったコだったら、TikTokでのキャラクターをそのまま活かして、あざとさ全開のグラビアになっていることが多いですし、肩書きに「SNSで何万人フォロワー」とか「動画が何万回再生」と書かれているのをよく見かけますね。


金髪 そうそう。そういう意味では、最新作のデジタル写真集『無人島サバイバル』は、YouTuberっぽいグラビアになっていますよね。RaMuさんのYouTubeチャンネルとの連動企画として、撮影のメイキングだけでなく、実際にキャンプに挑戦する動画を撮影されていたのもグラドルYouTuberらしいし、そもそも「無人島に行ってキャンプしてみた」ってコンセプトがYouTubeの企画っぽい。

先日、週プレの公式YouTubeチャンネルで公開されている「本人が語ってみた」シリーズでRaMuさんにインタビューさせていただいたとき「Vineでバズる前の中学生時代から、ずっと動画にこだわってやってきた」と話されていたんです。それを思うと、時代の変化もありますが、RaMuさんが貫いてきたこだわりが報われたような気がして、嬉しい気持ちになりましたね。


とり 自分が輝ける場所として動画制作を続けたこと、それが肩書きとして力を持つようになったこと。時間はかかっても、何事も継続することに意味があると考えさせられるお話ですね。


金髪 例えば、新人のグラビアアイドルのコたちも、最初は王道を求められることが多いですよね。本当はもっと奇抜に、自分の個性を活かした表現がしたいと思っていても、需要を考えると清楚でかわいらしい雰囲気を求められがちになってしまう。それはそのコのためでもあるから、難しいところではあるんですけどね。

でもRaMuさんの場合は、動画投稿という自分のスタイルを貫きながら、グラビアアイドルとしてもコンスタントに活動を続けてこられました。その結果、自分らしさを表現したグラビアに繋がったわけですよね。


とり 続けることで自分のやりたい表現に近づけるというのは、グラビアに限った話ではないですし、見習いたいですね。どの仕事でも、ある程度経験を積んで実力がつけば、やりたいようにやらせてもらえる機会が増えていくはずだから。


金髪 まぁそうなる頃には、女優やタレントに転身して、グラビアから卒業しているパターンが多いのかな?ただグラビアの世界で考えると、RaMuさんがその成功例を打ち出してくれたと言っても過言ではない気がします。これが、今グラビアでやりたい表現ができていないと感じているコたちにとっての希望になるといいなぁ。


将来の目標は、あの国民的アニメ!?


とり 金髪さんの考察、めちゃくちゃ腑に落ちました。この流れから話すのは少し気が引けますが、RaMuさんのデジタル写真集『無人島サバイバル』でまた私なりに妄想解釈をしてみたので、聞いてもらってもいいですか?


金髪 どうぞ(笑)。


とり まずRaMuさんは、Vineに投稿した動画から人気を集めましたよね。そして、2016年にVineのサービスが終了してからは、YouTubeに移って動画投稿を続けています。しかし、特にネットの流行は移ろいやすいですから、今主流となっているYouTubeも10年後はどうなっているか分かりません。

「RaMu」としての活動を続けていくには、ネット上の流行り廃りを見極めながら、自分を発信できる場所を常に探していく必要があります。そう思うと、RaMuさんの活動スタイルってリアルにサバイバルチックじゃないですか? 本作の設定がピタリとハマっています。


金髪 流行りに敏感に反応していかないと活動が続けられなくなる可能性は高いですからね。


デジタル写真集『無人島サバイバル』(撮影/藤木裕之)より(以下、同)


とり そうなんです。そこで、こちらを見てください。


金髪 このカット面白いですよね。水着とノコギリって、絶対危ないやんって思いました(笑)。


とり 純粋にサバイバルとして見ると、そこら辺に落ちている木を拾っていいサイズに切断し、何かしらの道具に利用しようとしている瞬間です。それを私は、木をVineやYouTubeなどのサービスに置き換えて考えました。

つまりRaMuさんは、ネットという無人島で生きるために、ネット上で流行っている(そこら辺に落ちている)VineやYouTubeといったサービス(木)を使って(拾って)、生きるための手段(道具)としているわけです。……サバイバル術とネットの世界で生き延びる術を重ねて妄想解釈してみたんですが、伝わってますか(笑)?


金髪 伝わってますよ。重ねるって発想がとりさんらしいですよね。映画でいうメタファー(暗喩)みたいな感じですか?


とり その通りです! ただグラビアは、映画と違って意図されていない部分もたくさんあるだろうから、完全に妄想による解釈なんですよね。正解はないと思っています(笑)。



金髪 では、この焚き火のカットはどう解釈します?


とり 私は、RaMuさんの”息の長さ”と捉えました。ネット用語を加味すると、シンプルに”炎上”と考えることもできます。炎上商法なんて言葉がまかり通っているくらい、ネット上での炎上は注目を集めますし、炎上がきっかけで有名になった人もたくさんいますしね。

でもRaMuさんは長くネットでご活動されているにもかかわらず、今まで目立った炎上話を聞いたことがない。面白い動画を投稿して、実際に面白いから指示され続けているんです。この事実を焚き火に置き換えると、あまりに炎が燃え盛っていれば、すぐに火消しがやってきますが、このカットに写っている程度のパチパチっとした炎なら、むしろ美しくてずっと見ていたいと思いますよね。RaMuさんの息の長さは、この焚き火と同じなんです。



金髪 なるほど。じゃあ最後に、このドラム缶はどうですか?


とり ……ツメが甘くてすみませんが、これは『サザエさん』のエンディングに出てくるタマをイメージしているとしか思いませんでした(笑)。


金髪 多分そうなんじゃないかな? RaMuさんもそれっぽいことを言っていたような……。


とり やっぱり、そうなんですかね? あ、今思いつきました! 『サザエさん』って私たちが生まれるずっと前からお茶の間に親しまれてきた国民的アニメですよね?


金髪 え、そこに繋がるの!?


とり RaMuさんの今後の活動が、国民に長く愛されている『サザエさん』のようにずっと続いていくと願いを込めた一枚なんじゃないでしょうか。RaMuさんはきっとこの先も、新しく誕生する動画共有サービス(木)を使い(拾い)ながらサバイバルに生きていく。この写真集は、その決意表明的な作品なのかもしれないですね。


金髪 そうくるか〜。無理やり感は否めないけど、まとまったってことでいいのかな(笑)?


とり まとまったということにしましょう(笑)。妄想解釈は自由でいいんです!


*第12回は、6月26日(土)配信予定です


(構成/とり)


<デジタル週プレ写真集> RaMu「18歳ズキドキ」

撮影/小塚毅之 価格/1320円(税込)

2016年、18歳のRaMuさんが週プレに初登場した際の撮り下ろしをまとめた一冊。セーラー服で駆け抜ける砂浜から、畳の部屋で見せる水着姿、抜群のプロポーション。学生生活が終わる寂しさにより胸がズキズキと痛むけれど、大人へと成長していく姿にドキドキもします。


【デジタル限定】RaMu写真集「無人島サバイバル」

撮影/藤木裕之 価格/880円(税込)

本誌キャンプグラビア号(2021年4月26日発売)に掲載されたRaMuさんのサバイバルグラビア。焚き火をしたり、ドラム缶風呂に浸かったり……。活発かつセクシーな新感覚サバイバル。豊かな自然とRaMuさんのスタイルにただただ癒されます。キャンプの様子はRaMuさんの公式YouTubeチャンネルにて!

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