2022年3月23日 取材・文/大野智己、撮影/山上徳幸
「週刊プレイボーイ」の誌面を飾り、タレント、女優、アイドルなど各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。
今回、登場するのは女優・モデルの高崎かなみさん。彼女は2018年より『サンスポGoGoクイーン』のオーディションを経て『ヤングマガジン』2018年47号(11月3日号)で雑誌初水着を披露。全身からみなぎる透明感とバランスのとれたスレンダーボディが話題に。『週刊プレイボーイ』には2019年13号(4月1日号)に初登場し、こちらも大きな反響を呼びました。
中学時代から芸能活動を開始。『サンスポGoGoクイーン』『ミスジェニック』『週刊プレイボーイソログラビア争奪戦』などのオーディションやショーレースですべてグランプリを獲得し、「無敵のグラドル」の称号を手にグラビアで大活躍。現在は女優としても活動し、広く注目を集めています。今回はそんな彼女のデビューのきっかけから、『サンスポGoGoクイーン』でグランプリを獲得するところまで。「無敵」と呼ばれた彼女の素顔に迫ってみました。
『週刊プレイボーイ』2019年13号(撮影/LUCKMAN)より
ーー聞いた話だと、高崎さんは小学校3、4年頃にアニメ『きらりん☆レボリューション』を観て、芸能界に入りたいと思ったそうですね。
高崎 そうです。『きらりん~』は主人公の女のコがアイドルを目指していくお話で、それを観てキラキラした世界に憧れました。その後、中1の時にオーディション雑誌を見て、芸能事務所が運営している養成所のオーディションを受けました。
ーーご両親は最初から応援を?
高崎 いいえ。「芸能界は大変な世界だから」って反対されました。でも何度か話をして「養成所のオーディションに受かったら」と理解してもらって。結果は合格! そこからはずっと応援してくれるようになりました。
ーー晴れて養成所に通い、芸能事務所にも所属。芸能界への第一歩を踏み出したと。
高崎 そうですね。学校に通いながら毎週、演技やダンスなどのレッスンを受け、たまにドラマや映画のエキストラなどのお仕事をしていました。高校生に入ってからはファッション誌『CHOKiCHOKi girls』の専属モデルを務めました。だけど仕事を始めて数ヵ月後、雑誌が休刊しちゃって(泣)。しかもそれと同時に事務所も退所することになったんです。ちょうど高校卒業前だったからすごいショックでしたね。
ーーまさに「これから!」って時に……。
高崎 それでも知り合いのヘアメイクさんに教えてもらっていまの事務所のオーディションを受けて所属することになりました。でも仕事はほとんどなし。お金がないから演技レッスンも頻繁には行けないし、オーディションを受けてもダメ。正直、ずっとヘコんでましたね。
ーー芸能のお仕事を諦めようとは思わなかったんですか?
高崎 いえ。芸能のお仕事以外にやりたいことが見つからなかったんです。もっと頑張ろうと思っていました。で、入所から一年が経った頃、マネージャーさんに「『サンスポGoGoクイーン』のオーディションがあるから、受けてみない?」って言われて。何かを変えるキッカケになるのならと思って、グラビアに挑戦することを決めたんです。
ーーグラビアは見たことはあったんですか?
高崎 グラビアってコンビニの「18禁コーナー」に並んでいる雑誌のイメージ(笑)。まったくなかったです。でも水着になること自体、抵抗はなかったですね。以前、週プレさんで顔見せを兼ねてテストシュートをしていただいたことがあって。その時、初めて人前で水着になったんですけど、ほとんど平気だったので。しかも待ち時間では、水着姿のまま自撮りもしていたし(笑)。
ーーちょっ!? テストとはいえ、週プレで撮影していたんですか? 知らなかった!
高崎 じつはそうなんです(笑)。ただその時はそのままグラビア撮影には至らなくて。残念といえば、残念でしたけどね。
週刊プレイボーイのテストシュート・2018年5月(撮影/薮下剛士)
高崎 『サンスポGoGoクイーン』のオーディションは4月に最初の面接があって、結果発表が11月と期間が随分と長かったんです。ひたすら撮影会、SNS、生配信など頑張りました。
ーー撮影会は最初、どうでした?
高崎 7月スタートの予選からファン参加型になって、西武園・ゆうえんち(埼玉県)で行われたんですけど、やっぱり緊張しました。カメラを持った男性がずらっと並んでいるんですけど、そんな経験それまでないですから(笑)。あとグラビアのポーズがわからないから、見よう見真似でやるしかなくて、それも緊張したし。でも途中から「イエー!」とか「わー!」とかはしゃぐポーズをやったんですけど、そのうちなんだか楽しくなってきて緊張が解けました。その後も月イチペースで撮影会があって、次第になれていきましたね。
ーー撮影会はチェキを撮ったりとか?
高崎 ありました。撮影後はよかったコの名前を投票してもらうんですけど、チェキの数と投票の数も選考ポイントになるんで必死でした。だけど毎回、いろんなお客さんとお話できるし、楽しくやっていましたね。
ーー撮影会は他のタレントさんもいるでしょ。それはどうでした?
高崎 最初はちょっと不安になりました。みんな胸が大きいんですけど、自分はそんな体型じゃないですから(笑)。でもありがたいことに私を目当てに来てくれる人もいたし、世の男性が全員、胸の大きなコが好きってわけでもないと気付いていました。なのであまり周りを気にせず、自分に集中しましたね。
ーーなるほど! しっかりしていますね。生配信のほうは?
高崎 インスタライブは何度かやってましたけど、仕事としてちゃんとやるのは初めてで。最初は話してる途中、ネタが尽きたらどうしようって不安もありましたけど、コメントは多かったし、すべて順調だったかな。オーディション期間中は1日も欠かさずに毎日やりました。大体いつも21時からスタートして、1時間半くらいかな。終わった後は毎日ヘトヘトになったけど。
ーー毎日はすごい! でもなぜそこまで一所懸命になれたんです? どれも大変だったでしょう。しかもプレッシャーだって、相当あるだろうし。
高崎 オーディションに受かりたかったというのはもちろんですけど……う~ん、なんでですかね(笑)。周りにはメンタルやられるって言うコもいましたけど、私は逆に「燃えるじゃん!」と思っていたし。
ーー燃える!
高崎 私、一人っ子だし、ずっと家でも学校でも誰かと争うってことがなかったんです。なので大勢の人たちと競い合うっていうことが楽しかったのかもしれません。あとやっぱり性格ですかね。マイペースで楽観的なんですよね。
ーーオーディションをとにかく楽しめたと。ちなみにオーディションの合間に『ヤングマガジン』2018年11月5日号に初登場しています。これが雑誌としては初めてのグラビアですよね。
高崎 それまでサンスポさんの紙面やネットには出させていただきましたけど、やはり雑誌は特別というか。お話が決まった時はすごく嬉しかったです。千葉のハウススタジオでの撮影で、スタイリストさんとヘアメイクさんについてもらったのは、この時が初めて。それまではいつも自前の大きめな水着を着ていましたけど、グラビア用のすっきりした三角ビキニを用意していただいて。一体、どんな感じになるんだろうって。
ーーやっぱり緊張しました?
高崎 しましたね。ただ、カメラマンさんが細かく指示してくれたので大丈夫でした。そのうち慣れてきたので、この時も「イエー!」「やー!」って道端で飛びました(笑)。
ーーつくづくメンタルが強いというか。そしていよいよ『サンスポGoGoクイーン』の結果発表を迎えるわけですけど、当日はどんな思いで迎えましたか?
高崎 いやー、朝から本当にドキドキしました。品川のイベント会場でファイナリスト10名を呼んで発表式が行われ、5位の審査員特別賞から順々に名前が呼ばれるんです。自信過剰かもしれないけど、私は2位か3位だと思っていたんです。
ーー自信満々だったんですね!
高崎 いえ(苦笑)。というより、サンスポで中間発表されていた時、いつも上位3位内に入っていたんです。なので、そのままいってくれるんじゃないかなって。だけど2位まで名前が呼ばれないんです。「あれ? ダメだったのかな……」と思っていたら、まさかの1位! さすがに1位は想像していなかったから本当にびっくりしました。「コメントをどうぞ」って言われた時も頭が真っ白すぎて、何を話しているかわからなくなったし。
ーーエントリーされた中にはキャリアのあるグラドルのコだっていたわけですよね。その人たちを押し退けての1位!
高崎 いやー、本当に信じられなかったです。ただ嬉しい反面「もう終わっちゃうんだな」って寂しさもあって。すごく残念な気持ちになったんです。そうしたら、その後すぐにマネージャーさんから「また別のオーディションがあるけど受けてみる?」って言われて。気づいたら「出たいです!」と言っていました。
高崎かなみ(Kanami TAKASAKI)
1997年7月14日生まれ 神奈川県出身
身長160㎝ B82 W58 H80
2018年にグラビアデビューし、「サンスポGoGoクイーン」「ミスジェニック2019」でグランプリに。"無敵のグラドル"としてグラビア誌を席巻中!
公式Twitter【@Kanami_Takasaki】
公式Instagram【@kanami_takasaki】