『初グラビア物語~My First Gravure Story~』 第20回前編 鈴木ふみ奈

「週刊プレイボーイ」の誌面を飾り、タレント、女優、アイドルなど各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。


今回、登場するのは最近は女優としても活動する鈴木ふみ奈さん。彼女は2009年より撮影会を通じ、グラビアアイドルとしての活動を開始。また「週刊プレイボーイ」2009年49号(12月7日号)の企画ページ登場を皮切りに雑誌やDVDの分野で活動。2011年2月にミスFLASHグランプリを獲得してからは活動も本格化し、人気グラビアアイドルとしての地位を不動のものとしました。


今回はそんな彼女のデビューのきっかけから、「ミスFLASH」受賞、週プレでの初グラビアなど、その長いキャリアのスタートについてたっぷり語ってもらいました!


週刊プレイボーイ2011年21号(撮影/矢西誠二)


ーーグラビアアイドルとして10年以上のキャリアを誇る鈴木ふみ奈さんですが、小さい頃の夢はなんだったんですか?


鈴木 私、なりたいものがこれといってなかったんですよ。幼稚園の頃からピアノを習っていたので、聞かれたらとりあえず「ピアノの先生」と言ってました。あとは「ケーキ屋さん」「美容師」とか。


ーー芸能関係ではなかったんですね。


鈴木 そっちはまったくです。ただ目立ちたいという気持ちは小さい頃からあったのかな。学級委員とか運動会の応援団長をやったりしていたし。でも芸能関係のオーディションを受けるとか、そこまではなかったですね。


ーーずっと芸術系の学校に通って、サックスをやっていたとか。


鈴木 そうです。中学入学早々に、サックスを吹いている先輩に憧れて吹奏楽部に入って。その後、高校・大学と専門的にサックスを学んでいました。特に高校は吹奏楽では知られた強豪校で、全国大会には行けなかったけど関東大会で金賞をもらったこともあります。



ーーすごい。でもそんな鈴木さんが、一体どんな経緯でグラビアの道へ?


鈴木 小学校からの親友が先に事務所に入っていて。そのコが私服ですけど撮影会をやっていて、楽しそうだったので、私も一緒にモデルをやるようになったんです。で、ある撮影会の時、着替えていたら、いまお世話になっているマネージャーさんが更衣室に間違えて入ってきちゃって。で、私の下着姿を見て「キミ! 水着の仕事をやったらどう!」って。


ーーいきなりですか(笑)。


鈴木 すごくびっくりしたんですけど、冗談か本気かはわかるじゃないですか。その時のマネージャーさんは、目をまん丸にして衝撃を受けた!って顔をしていたんです。なので「これは本気だな、じゃあ、ちょっとやってみようか」って気持ちになって。その後、事務所近くの写真屋さんで水着の宣材を撮ってもらい、撮影会など水着のお仕事をすることになりました。それが大学一年の時ですね。


ーーマネージャーさんにそこまで言わせるとは、当時からスタイルが抜群。特に胸が大きかったんですね。


鈴木 どうなんでしょうね(笑)。でもそれまで自分の胸が大きいってあまり意識したことなかったんですよ。


ーーいや、それはうそでしょ!?


鈴木 本当です(笑)。学生時代、ダボダボのジャージが流行っていたから、外見的に何か言われた覚えはないし、あと高校は女子校だったから、あまり言われなかったし。


ーー女子同士触ったりするってよく言うじゃないですか? それで「わ!大きい!」みたいに言われたり。


鈴木 確かに触られたりはしました。でも大人になってからの「パイコミュニケーション」がものすごかったので、昔、どれくらい触られたか、もうあまり覚えてないんですよね(笑)。


ーー胸はともかく人前で水着になることに抵抗は?


鈴木 最初の頃から撮影会がすごく楽しくて、お客さん方とも仲良くなってたんです。だから衣装が私服から水着に変わっても抵抗はなかったですね。ただ意識はちょっと変わりました。私服の頃はアルバイトというか、遊びみたいな感覚だったけど、水着を始めてからは“私の本職”って気持ちに変わっていました。「水着の撮影会を始めます」って告知した瞬間、予約の埋まり方がすごかったんです。そういう反応を見るととても嬉しいし、また来てくださる方々をたくさん喜ばせたいって気持ちが強くなったんです。


ーーその後、「週刊プレイボーイ」2009年49号(12月7日号)の「IDOL ZOOM UP!!」という、アイドルを体の部位にわけて紹介する1ページの連載企画に登場します。雑誌掲載はこの時が初めてだったとか。


週刊プレイボーイ2009年49号(撮影/山形健司)


鈴木 はい。雑誌に載るなんて考えたことなかったから緊張しました。撮影会で使ってる水着で出たんですけど、あっという間に終わった印象です。そういえばこの時、スタジオで杉原杏璃さんとすれ違ったんですよ。この企画の第一回目が杉原さんで先に撮影したらしくて。杉原さんを見て、美人だし、スタイルのよさに衝撃を受けました。


ーー先輩グラビアアイドルを目の当たりにしたと。その後、「ヤングマガジン」「ヤングアニマル」の企画グラビアを中心に、雑誌掲載が増えていきます。特に印象に残っているグラビアはありますか?


鈴木 「漫画アクション」さんの表紙・巻頭ですね(2010年12月21日号)。ちゃんとしたグラビアはこの時が初めて。しかもいきなり表紙で、ものすごく嬉しかったですね。しかも一泊二日で旅館に泊まる本格的なロケで。ただ最後のシーンの撮影で、半分寝ちゃって(笑)。


ーー事前に張り切りすぎて、疲れたとか!


鈴木 だと思います。でもそんなふうに雑誌の表紙を飾ったことがとにかく嬉しくて。青年誌の漫画は買ったことがなかったから、発売日「大丈夫だよね? 年齢制限とかないよね?」なんてドキドキしながら買いに行きました(笑)。あと大学の友達が「ふみにゃん、買ったよ!」って言いながら雑誌を持ってきてくれたのも嬉しかったです。あとグラビアといえばやはり「ミスFLASH」ですよね。2011年2月にグランプリを頂いたんですけど、自分の人生で転機にもなりましたし。


ーー半年かけて撮影会、生配信、読者投票で競い合う、サバイバル形式のオーディション。業界内でも高い注目度ですよね。


鈴木 最初、50人くらいから始まって、徐々に減っていくのでめちゃくちゃ緊張感がありましたね。撮影会で仲良くなったアイドルが突然いなくなっていたりとか。思い出しただけで緊張してきました!(笑)


ーー当時、グランプリを獲る自信は?


鈴木 ありました(きっぱり)。


ーーおーっ!


鈴木 ただの思い込みですけどね(笑)。絶対に、グランプリを獲るぞって。でもだからこそ勝ち残れた気がします。この時はグランプリが4人いたんですけど、ミスFLASHというタイトルをいただいたことで、やっとグラビアアイドルとして認められた気がしました。あとそれまで吹奏楽でいい演奏をして、団体として評価してもらったことはありましたけど、私自身を評価してもらったのはこの時が初めて。グラビアを自分の仕事として今後、一所懸命頑張っていこうっていう決心がつきました。


ーーそして、週刊プレイボーイには2011年21号(5月23日号)に登場します! タイトルは「禁断の魔乳」。すごいタイトルですね。


鈴木 確かに(笑)。(誌面を見ながら)メイクも濃いし、すごく強い感じです。この時期のグラビアは割とこういう大人っぽい雰囲気のものが多かった気がします。この時の撮影で覚えているのは、黒ワンピースでお風呂に入る撮影があったこと。それまで水着でなく、衣装のままお風呂に入ったことがなかったんです。グラビアってそういう撮影もあるんだって驚きました。


週刊プレイボーイ2011年21号(撮影/矢西誠二)


ーータイトル通り、このグラビアは胸推しですね。


鈴木 ミスFLASHのオーディションで自分でセールスポイントを持つことがとても大事なんだなとわかったんです。そこまで胸をアピールするポーズはとってないですけど、見せようという意識はあったんじゃないかなー。この時はもう、「自分はグラビアアイドルなんだぞ」って自覚を持って撮影に臨んでいました。



鈴木ふみ奈(Fumina SUZUKI)

1990年7月5日生まれ 埼玉県出身

身長167㎝ B96 W60 H93

日本大学藝術学部音楽学科卒業。「ミス・ワールド・ジャパン2018」審査員特別賞。グラビアアイドル、女優として活動中。

4月23日(土)~5月1日(日)に公演予定の舞台『冤罪執行遊戯ユルキル the stage』(東京ニッショーホール)に出演。

公式Twitter【@suzukifumina】

公式Instagram【@fuminasuzuki】

おすすめコラム

関連サービス