『グラビア美女画報～女子のためのグラビア講座』第35回 ゆうちゃみ、あかせあかり、高梨優佳、荒牧理沙、鶴嶋乃愛――新成人女子たちの姿に見る“アップデートされる水着グラビアの価値観”

グラビアライター・とりとグラジャパ！スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第35回はゆうちゃみ、あかせあかり、高梨優佳、荒牧理沙、鶴嶋乃愛――新成人女子たちの姿に見る“アップデートされる水着グラビアの価値観”。

TikTok世代は“撮られる”ことに慣れている

とり　成人式の季節ですけど、金髪さんは成人式の思い出、何かありますか？

金髪　うーん、……全くないなぁ。

とり　あら。そうなんですか？　とか言っておきながら、実は私も、特に楽しかった思い出ってないんですよね（笑）。

金髪　成人式に”行ってよかった派”と”行かなくてもよかった派”って分かれますよね（笑）。私の場合、久々に体感した地元のノリに全然ついていけなかったし、正直、行かなくてもよかったなって思っちゃいましたよ。

とり　分かります。結局のところ、そのあとの同窓会よりも、よく会っている親しい友達と食事に行く方が楽しいんですよね。とまぁ、成人式を楽しめなかった私たちですが（笑）、成人自体はめでたいことじゃないですか！

金髪　そ、そうですね（笑）！　週プレに出てくれた女のコで、今年新成人を迎えるのって、誰になるんだろう？

とり　今年の新成人は、2001年4月2日生まれから2002年4月1日生まれの人たちですね。週プレに出てくれたコだと、ゆうちゃみさんとか、あかせあかりさんとか……。

金髪　そっかぁ。そのふたり、同級生なんですね。他には、高梨優佳さんや荒牧理沙さんも同級生なんだって。何となく共通点を探ってみると、TikTokのフォロワー数が多いコたちだなって印象です。世代的にも、やっぱりTikTokが必須ツールだったりするんだろうね。

とり　最近は、おしゃれな飲食店や新作コスメを調べるのにもTikTokを使う人がいるらしいですよ。動画投稿するしないにかかわらず、今年新成人を迎える世代の人たちはみんな、TikTokに馴染みのあるコたちばかりなのかもしれないですね。

金髪　私はTikTokを見るにしても、かわいい女のコを調べるときしか使わないなぁ（笑）。どういう投稿がバズっているか、ちょっと見てみようよ。

ゆうちゃみ『ギャルと清楚の二刀流!!』（撮影／佐野円香）より

とり　フォロワー数約79万人のゆうちゃみさんは、同じ『egg』専属モデルのコとコラボした動画がよくバズっているみたいです。あとは、「はじめて選挙に行った感想」なんかも動画にされていますね。さすが、若者代表としてテレビにもたくさん出られているインフルエンサーだなぁ。

あかせあかり『バーチャルか人間か!?』（撮影／岡本武志）より

金髪　2.2次元コスプレイヤー・あかせさんのTik Tokのフォロワー数は、なんと約120万人！　投稿は、コスプレして踊っている動画がほとんどですね。「あかせあかりちゃんみたいな顔になりたい」って女のコからのコメントも多く見られるし、クオリティの高いコスプレとかわいいルックスに魅了されているファンがいっぱいいるんだろうなぁ。

高梨優佳『ほっぺをツンツンしてもいい？』（撮影／田口まき）より

とり　「Ms.超十代オーディション2020」モデルプレス賞出身の高梨優佳さんは、TikTokで流行っているダンス動画をよく投稿しているみたいですね。フォロワー数は約110万人！　俳優の方とコラボした動画がきっかけとなって、約1年間で一気に10倍以上もフォロワーが増えたんだとか。ちなみにYouTubeでは、メイク動画やダイエット動画など、女のコ向けの動画を多く投稿されていますね。

荒牧理沙『あざとエロい。』（撮影／桑島智輝）より

金髪　荒牧さんは、TikTokで“あざとかわいい”動画がバズったことから、グラビアでも“あざとさ”をテーマにして撮影されていました。フォロワー数約47万人のTikTokの投稿でも、露出多めの衣装だったり、顔のどアップだったり、あざとさを意識した動画が多いですね。

とり　こうして見てみると、みなさん個性のある投稿をされていますよね。私自身、TikTokは完全に見る専門なので、自分で動画を撮ったことが一度もないのですが、みなさん、表情や踊り、動画の見せ方が上手くて驚きます。

金髪　私も自分で投稿したことはないなぁ。でも、例えばインスタグラムだと、流行りのお店やフォトスポットに行って、いかに“映える”写真を撮るかだけど、TikTokは自分の部屋や学校、公園など、場所を選ばずに撮れる良さはありますよね。その分、その子自身の見せ方がフォーカスされるというか。

とり　だからなのか、何が自分の武器になり得るのかを自然とキャッチしているコが多い気がしますね。荒牧さんも、最初は水着に抵抗があったものの、TikTokでの反響が良かったことから、水着グラビアに挑戦しようと思えたと週プレのインタビューで話されていました。

TikTokが流行り出した頃、今年新成人を迎えるコたちはちょうど高校生くらいだったと思うと、将来について考えたり、自分の強みを模索したりしはじめる時期に、遊び感覚ではじめたTikTokから、“自分に何ができるのか”を見出していった世代とも言えそうですね。

金髪　そうですね。TikTokでいろんな人から反応をもらえると、自信に繋がっていく。そうして生まれた、それぞれの自己表現。単純な動画に見えて、TikTokも奥が深いツールですよね。

とり　それに、TikTokとグラビアは、動画と静止画の違いから見え方が異なるものではありますが、やはりみなさん、“撮られる”ことに対する慣れがあるように見えます。

多少の緊張はあったとしても、写真で写るとものすごく堂々とされていて、グラビア経験の有無にかかわらず、自然な笑顔、魅惑的な表情をサラッと出していて。心の内には、きっと大なり小なり悩みごともあるだろうけど、カメラの前では華やかな表情を見せてくれているんですよね。

TikTokを見ていても、グラビアを見ていても、この世代特有の“写る意識”を感じます。それは、なかなか真似できるものじゃないですよ。本当にみなさん、写ることを楽しまれているようで、こちらも楽しい気持ちになります！

“かわいさ”や“カリスマ性”よりも“自己発信力”

金髪　水着グラビアに対するイメージも変わってきていますよね。私たちが子どもだった2000年代のグラビアは、ほしのあきさんとか、主にグラビアアイドルを本職とする方たちが活躍されていたから、いま以上に“エッチなコンテンツ”ってイメージが強かった。でも、国民的アイドルグループのAKB48が、毎週のように雑誌でグラビアを飾るようになってから、その認識が変わっていった実感があるんですよね。

とり　その後は、馬場ふみかさんや内田理央さんなど、グラビアから火が着いたモデルさんも誕生しました。逆に、川津明日香さんのように、モデルからグラビアに挑戦される方もいて、必然的に、グラビアファン以外の方がグラビアに触れる機会が増えてきましたよね。

鶴嶋乃愛『生まれながらにして女優。』（撮影／笠井爾示）より

金髪　何よりビックリしたのは、今年新成人を迎える鶴嶋乃愛さんが週プレからデジタル写真集を出したとき、女性ファンからのコメント数がダントツで多かったこと。週プレにしては、珍しすぎる現象です。もちろん、女性から反響の多かったグラビアは他にもたくさんあるんですが、男性からのコメントを遥かに上回る女性ファンの多さは、私が知る限りは、後にも先にも鶴嶋さんだけ。

とり　それだけ、絶対的なファンがたくさんいらっしゃると。スゴいですね。

金髪　鶴嶋さんは最近、ファッションブランドのプロデュース業をはじめられましたしね。同世代の女のコから人気が高い証拠ですよ。それでいうと、先ほど紹介したゆうちゃみさんやあかせさん含め、今年新成人を迎えるコたちは、グラビアをやりつつも、同世代の女のコから高い支持を集めているコが多い気がするなぁ。そして、支持されるかどうかの基準は、“かわいさ”や“カリスマ性”というよりも、“自己発信力に長けているかどうか”なのかなぁ、とも。

とり　確かに。今は、TikTokしかり、YouTubeしかり、個人の発信力が求められる時代ですもんね。実際、なりたい職業ランキングに“インフルエンサー”がランクインしているくらいです。自分の意思をしっかり持って、独自の表現で自己発信ができる。将来、そんな大人になりたいと感じているコは多そうですよね。

私の世代でいうと、同世代から支持される存在ににこるん（藤田ニコルさん）がいるんですけど、以前、約700万円のベンツを購入する動画をYouTubeにあげていて。ベンツがほしいなんて思ったこともなかったのに、自分で稼いだお金で高額な買い物をしている姿には、やっぱり胸を打たれました。

金髪　確かに、自立した女性を目指すコは、十数年前に比べると明らかに多いだろうね。それに、いつの時代にも、同世代の女性が憧れるファッションアイコン的な人がいて、今10代～20代のコたちからしたら、鶴嶋さんやゆうちゃみさん、あかせさんもそういう存在にあたるんだろうけど、ファッションアイコン的な人が率先してグラビアをやってくれているのもまた、今どきらしい現象だと思いました。

とり　にこるんも、2年前に最初で最後の写真集を出されたものの、グラビア活動自体はやっていないですもんね。

金髪　そうそう。もうひとつ上の世代には、アムラー（安室奈美恵のファッションを真似る人）と呼ばれる人たちがいたくらいカリスマ的な存在だった安室奈美恵さんがいましたけど、安室さんもグラビアはやられていません。最近、私たちのようなグラビア好きの女のコが増えているのも、同世代に影響を与えるファッションアイコン的な人が、楽しそうにグラビアをやってくれている影響が大きいんじゃないかな。

とり　それはありそうですね！　となると、若い世代の“グラビア観”もどんどんアップデートされていくんだろうなぁ。SNSでグラビアを見る機会も多いだろうし、露出の多い格好も自分でおしゃれにディレクションして、セクシーかつフォトジェニックに仕上げている投稿者も多いです。

そもそもグラビアは、ストレートに時代が写る表現ですから、時代の流れとともに価値観が変わっていくのは、実にグラビアらしいことでもあります。今後、どう表現が動いていくか見当が付かないですね。とてもワクワクします。

金髪　まとめると、今年新成人を迎えるコたちは、“グラビア新世代”と言っても過言じゃない。まだ20歳。既に何度も登場してくれているコも、まだ登場していないコも、これからたくさんグラビアでの自由な表現を楽しんでもらって、同世代のコたちにいい影響を与えていってほしいなぁ。何はともあれ、新成人のみなさん、おめでとうございます！！

（構成／とり）

【デジタル限定】ゆうちゃみ『ギャルと清楚の二刀流!!』撮影／佐野円香　価格／880円（税込）

ファッション誌『egg』の専属モデルを務めるかたわら、バラエティ番組に出演したり、情報番組でコメンテーターを務めたりと、同世代から絶大なる支持を集めるゆうちゃみさん。こちらのグラビアでは、普段のギャルメイクをナチュラルに抑え、清楚な雰囲気を披露してくれています。ギャルは見た目ではなく、マインドだ！　そう思わせてくれるほど、ポジティブなオーラに溢れた笑顔は、見ていて楽しい気持ちになりますよ～♪

【デジタル限定】あかせあかり『バーチャルか人間か!?』撮影／岡本武志　価格／1320円（税込）

2.2次元コスプレイヤーとして活躍中のあかせあかりさん。昨年はドラマに出演し女優デビューを果たしたほか、今年2月には1stシングル「恋ノ行方」で歌手デビューも果たす予定。ますます活躍の幅を広げております！　かわいすぎるバーチャルチックなビジュアル。しかしグラビアでは、素朴で無垢な表情をたっぷり見せてくれているのです。こちらのデジタル写真集は、そんなあかせさんの素朴さの傑作！　最近あかせさんが気になり出した方にもおすすめです！

【デジタル限定】高梨優佳『ほっぺをツンツンしてもいい？』撮影／田口まき　価格／880円（税込）

「Ms.超十代オーディション2020」でモデルプレス賞を受賞したインフルエンサーの高梨優佳さん。TIkTokのフォロワー数はなんと約110万人！　こちらは、同世代女子から高い人気を得る高梨さんの初水着グラビアを収めたデジタル写真集です。タイトルの通り、ついついツンツンしたくなるもっちりほっぺがとってもキュート！　普段の活動ではなかなか見られないナチュラルな高梨さんをお楽しみください～！

【デジタル限定】荒牧理沙『あざとエロい。』撮影／桑島智輝　価格／880円（税込）

バラエティ番組『幸せ！ボンビーガール』の恋愛リアリティー企画「幸せボンビーLOVE～私を好きになってくれますか？」に出演し話題を集めた荒牧理沙さんの初水着グラビアを収めたデジタル写真集です！　あざとい動画がバズったTikTokにちなんで、グラビアでは“あざとエロい”をテーマに、色っぽい衣装や表情に挑戦してくれています。SNSでもグラビアでも“あざとい”を追求する荒牧さんに、ぜひ釣られちゃってください！

【デジタル限定】鶴嶋乃愛『生まれながらにして女優。』撮影／笠井爾示　価格／880円（税込）

2019年放送の『仮面ライダーゼロワン』で女優デビュー。昨年1月には、WEGOから自身プロデュースのファッションブランド 「Romansual（ロマンシュアル）」を立ち上げるなど、女優、ファッションモデルとして注目を集める鶴嶋乃愛さん。週プレにしては珍しく、グラビア登場時は、圧倒的に女性ファンからのコメントが多かったのだとか！　カッコよくて、かわいくて。当時19歳とは思えぬ色っぽさと存在感に引き込まれてしまうデジタル写真集です。