『グラビア美女画報〜女子のためのグラビア講座』第72回 2023年は薄顔ショートカット&笑顔のパワー!? 今年のグラビアトレンドを女子ふたりが大予測!

グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。第72回は、2023年のグラビアの動向を二人が予測する!


■ちょっとトゲトゲしいくらいがアリ?


金髪 あけましておめでとうございますっ! 2023年、今年も美女画報をよろしくお願いします。


とり よろしくお願いしますー! 早速ですが、金髪さん。週プレ最新号(2023年1月4日発売3・4合併号)の表紙はご覧になりましたか? ウサギ年にちなんで、雪平莉左さん、志田音々さん、村島未悠さんが最高にキュートなバニーガール姿を披露されていて、スゴくかわいかったですよ。


2023年1月4日発売『週刊プレイボーイ』3・4合併号表紙(撮影/笠井爾示)


金髪 見た見た! 最高だったね。しかもこの3人は「グラジャパ!アワード2022」で各賞を受賞した、昨年のヒットガールたち。オーラが眩しかったなぁ。


とり うんうん。みなさんのご活躍は今年も期待大ですね、ってところで新年にふさわしい話題を。金髪さん的には、今年、どんなグラビアが流行ると思います?


金髪 そうですねぇ。“ショートカットで、目鼻立ちがさっぱりした薄顔の女のコ”がたくさん登場しそう、かな? というのも、TikTokやInstagramなどのSNSでおすすめにあがってくるコって、大体が“ショートカットで薄顔”なんですよ。昨年は週プレ本誌で「グラビア丸ごと一冊憧れのショートカット号(2022年3月14日発売13号)」があったように、確実にショートカットの需要は高まりつつあると思いますし。


とり ほうほう。確かにそうかもしれませんが、“ショートカットで薄顔の女のコ”って、例えば誰でしょう?


金髪 真っ先に思いついたのはね、船井美玖ちゃん。というのも、“ショートカットで薄顔の女のコ”が増えつつあると実感したきっかけのひとつに、「ミスマガジン2021」のベスト16があって。船井ちゃんもそこに選ばれていたんですけど、ショートカットはともかくとして、薄顔な女のコが多いなというのが印象的だったんですよね。


船井美玖『The night is long that never finds the day.』(撮影/細居幸次郎)より


とり 数年前までは、いわゆる“タヌキ顔”のイメージが強かったのに! では、金髪さんが思う“ショートカットで薄顔の女のコ”の魅力って?


金髪 私が思うに、男性視点で、すっぴんでもかわいいというのが大きな要素なんじゃないかな。ゆるっとオーバーサイズのパーカーを着ているだけでもかわいい感じがするというか。


とり 男性視点とか考えたことなかったです。


金髪 そもそもバブルの頃は、化粧とか服装が派手なタイプの女のコの方が人気だったと思うんです。それこそ髪型もロング派が多かったんじゃないかな? でも最近は、女子が苦手な男子が増えている気がするから、化粧とか服装に無頓着に見える“ショートカットで薄顔の女のコ”の方が接しやすくて、魅力的に映るんじゃないでしょうか。


とり そういう好みの変化があるのかぁ。面白いですね。それに船井さんは、自ら「グラビアをやりたい」と公言し、活動されている女のコ。好きだからこそオタク心理が分かるという点は、読者的に嬉しいポイントですし、グラビアから感じられる身近さもより高まるのかもしれませんね。


金髪 親しみやすさでいうと、「グラジャパ!アワード2022」で話題賞を受賞したYouTuberのいけちゃんの話題も欠かせません。彼女もまた“ショートカットで薄顔の女のコ”だと思うんですけど、受賞のお礼ツイートに「みんな水着好きすぎやん、きっしょ(ありがとう)(原文ママ)」と書いてあって(笑)。このファンとの絶妙な距離感は、令和時代ならではのスタイルだなぁ〜と思いましたね。


いけちゃん『ありふれない。』(撮影/横山マサト)より


とり ええっ! 親しみやすさはいいとして、そんなちょいとトゲトゲしいコメントもアリなんですか!?


金髪 トゲトゲしいというより、信頼関係が築きあげられているファンとだからできるやりとりなんですよね。分かりやすく言うと「きっしょ」みたいな冗談を言い合えるくらい気軽に話せる友達っぽいノリの方が親しみやすいうえに、好きになっちゃうんだと思います。


とり なるほど。勉強になります、金髪先生!


金髪 せ、先生……!? うん、まぁ、なんでもいいけど(笑)。実際にSNS全体を見渡しても、友達に話しかけるようなテンションのツイートの方が反応されている印象があります。2023年は、間違いなくフレンドリーな美女のグラビアが増えるはずですよ!



■みんな心のどこかで笑顔を求めているんだ!


金髪 逆にとり先生は、今年、どんなグラビアが増えると思いますか?


とり 私は先生なんてタイプじゃないんですけど……、そうですね。笑顔の需要が増えるんじゃないかなと思っています。


金髪 えっ、どういうこと? もともとグラビアって笑顔が多いですよね?


とり そ、そうなんですけど、これは自分の心境も関係しているというか。以前までは、笑顔ばかりのグラビアにあまり共感がなかったんです。そもそもタレントさんは、みなさんに笑顔をお見せするのが仕事じゃないですか。だからグラビアの中では、その“見せるための笑顔”は必要ない。もっとありのままの表情でいてほしいと感じていたどころか、グラビアでしか見られないような気の抜けた表情や表現に苦悩している表情が見られた方が、人間味が伝わってきて好きだったんです。


金髪 ふむふむ。そんなとりさんに、一体どういう心境の変化が?


とり 昨年の夏、ふと夜の散歩をしている時に工藤美桜さんのデジタル写真集『夏の扉』を読んだんです。その時、発売したばかりでグラジャパ!のビューアアプリの一番上にあった作品をたまたま開いただけだったんですけど、目まぐるしく変わる工藤さんの表情に魅了されるとともに、なぜか、この笑顔のカットを見た瞬間、涙が出てきちゃって……。


工藤美桜『夏の扉』(撮影/岡本武志)より


金髪 夜の散歩道でグラビアを見て泣くって……、大丈夫!?


とり あはは。怖いですよねぇ(笑)。でも何というか、誰かに笑いかけられるのってこんなに気持ちが満たされることなんだなぁって、心が温かくなったんです。もう3年以上もコロナ禍が続いて、みんなずーっとマスクをしながら生活しているじゃないですか。仕方がないとはいえ、面と向かって人の笑顔に触れる機会が減ったのは、自分の自覚以上に寂しいことだったというか。


金髪 あー、それは誰もがどこかで感じていることかもしれないね。


とり 何なら、コロナ禍以降に知り合った人とは、どんなふうに笑うのかを知らないままコミュニケーションを取り続けているわけです。それは、相手にも自分の表情を知られていないってことでもあって。普通だったら、もう少しスムーズにコミュニケーションが取れていたところ、口もとが見えないだけで、どんな人柄なのか、何を考えているのか、些細な部分が伝わりきらず、マスクの分厚さほどの小さな距離感が生まれやすくなっているようにも感じています。


金髪 なるほどね。長くマスク生活が続く中で、笑顔の重要性に気づかされたからこそ、今年はさらにグラビアで見られる笑顔の需要が増えるかもってことですね。


とり それに加えて、この笑顔にグッときたのは、工藤さんに対する思い入れも関係しています。まず工藤さんは、内向的で人前に立つのが苦手な自分を変えたいと、スカウトをきっかけに10歳の頃から芸能活動をされているんですね。23歳にして芸歴13年のキャリアです。スゴいですよね。


金髪 人前に立つのが苦手だったコが、今こうして堂々と自分を表現されていると思うと、勝手に親心が働いて感慨深い気持ちになりますね(笑)。


とり そうなんですよ! 特に昨年は、連ドラにも多数出演されていましたし、女優として自信がついた1年だったと想像します。幼い頃から芸能活動を続けていれば、辛い局面も多々あったはず。もともと内向的な性格だったら尚更です。それが今では、コロナ禍で笑顔に飢えた人たちに明るさを届ける存在になっている。少なくとも私は、工藤さんのチャーミングな笑顔にパワーをもらいましたから。ただかわいいだけでは収まりきらない説得力がありますよね。


金髪 工藤さんの笑顔、私も好きです。週プレのグラビアでお見かけするたびに、どんどん柔らかく、素の感じが出てきているなって思っていました。無理に笑っていない、自然な笑顔ってところもポイントかもね。ちなみに今年、笑顔で読者にパワーを与えてくれそうだと注目しているコはいる?


とり みんなの笑顔が見たい! っていうのが本心ですけど(笑)、注目のコを挙げるとしたら豊田ルナさんですね。豊田さんもまた子どもの頃(5歳)から芸能活動をされている方で、私も何度かインタビューをさせてもらいましたが、悔しい経験もたくさんされてきたのだとか。その反面、学校では特待生に選ばれるほど学業に励むほど自立心の強い一面もあって、2021年にはついに『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』のヒロインに抜擢され、注目を集めました。グラビアにも一生懸命だし、今年は何か、さらなる自信をひっさげた笑顔を届けてくれるんじゃないかと期待しています!


豊田ルナ『夏の魔法。』(撮影/熊谷貫)より


金髪 豊田さん、いいですねぇ! 常に前向きなイメージがあるし、グラビア以外の活動でも飛躍しそうな勢いを感じますよ。


とり それから、西葉瑞希さんも気になります。最新の本誌インタビューによると、昨年は、休みなく舞台やミュージカルに出演され、お芝居にひたすら向き合った1年だったのだとか。もともと素敵な笑顔を見せてくださる方だなぁと思ってはいましたが、「(今年は)映像も舞台も声優も歌も、全ジャンルを制覇したい。知らない世界を知っておなかいっぱいな一年にしたい」と語られていることから、その経験がグラビアにどう活かされるのか、密かに楽しみにしているんですよね。


西葉瑞希『さいばをみてほしい。』(撮影/前康輔)より


金髪 笑顔の話をしていると何だか楽しくなってきましたよ。とりさんも、今年はマスク越しでも関係ないくらいとびっきりの笑顔を見せてくださいよ!


とり そ、そうですねぇ(ニッコリ)。夜の散歩道でグラビアを見て泣くんじゃなく、一緒に笑える年にできたらなぁと思います。頑張ります!


金髪 夜、ひとりで笑っているのも怖いけどね!?



『The night is long that never finds the day.』船井美玖 撮影/細居幸次郎 価格/1100円(税込)

ミスマガジン2021ベスト16にも選ばれた船井美玖ちゃんのグラビア。誤魔化しの効かないシンプルisベストな衣装で構成されており、船井ちゃんの素材のポテンシャルの高さを感じられる一冊になっています。今にも消えてしまいそうな尊い透明感に心掴まれること間違いなし!(金髪りさ)


『ありふれない。』いけちゃん 撮影/横山マサト 価格/1100円(税込)

初水着グラビアにして大ヒットを記録したデジタル写真集! テーマは「Vlog旅行」で、YouTuberいけちゃんとの疑似デートを堪能できるはず。全然目が合わない感じがリアルで、良きポイント。スレンダーなのに胸はしっかりあるバランスの良いボディにも注目です。(金髪りさ)


『夏の扉』工藤美桜 撮影/岡本武志 価格/1650円(税込)

工藤さんの中にある少女性と少年性に迫ったグラビアです。ジャケットを羽織り短い髪を揺らす少年。真っ白なワンピースに麦わら帽子をかぶり草原を寝そべる少女。ギャップのある表情から女優魂が感じられる反面、本コラムで紹介したような無垢な笑顔には、工藤さんの素の人柄が詰まっている印象を受けます。ドラマを感じる一冊。笑顔って、サイコーだよね!(とり)


『夏の魔法。』豊田ルナ 撮影/熊谷貫 価格/1100円(税込)

夏生まれの夏少女。ギラギラの太陽のもと、20歳を迎えたばかりの豊田さんを撮り下ろし。スイカにかぶりついたり、黒のビキニ姿で突然の夕立に濡れたり。大人になる過程の中で見られるクールでワイルドな表情がたくさん収録されているところがポイントの一冊です。暑ければ熱いほど気持ちがいい納涼感……。夏が待ち遠しくなります。(とり)


『さいばをみてほしい。』西葉瑞希 撮影/前康輔 価格/1100円(税込)

緑溢れる長閑(のどか)な景観で、ナチュラルな笑顔をパシャリ。女優として数々の舞台やミュージカルに出演し、いろんな役を演じる西葉さんの“ありのままの佇まい”に思わずときめいてしまうデジタル写真集です。大人っぽいようで、時に無邪気で。簡単には掴み切れないからこそ見応えがあるのです。2023年は、“さいば”に注目ですよー!(とり)

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