週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー『7日間の女神たちへ!!』~2006年のほしのあき③~

“週プレ”の華はいつの時代も、その時代に生きる日本中のオトコたちの心と体をつかんだ、他の雑誌よりページ数が断然多い、そのとき日本で一番のオンナたちが彩る「グラビア」ページだった!


そんな各時代の誌面に登場してくれた“伝説のオンナ”たちに会いに行き、グラビアの魅力を改めて紐解くインタビュー連載企画。


第2回目に登場するはゼロ年代のグラビアを常にリードし続けた正真正銘のレジェンド・ほしのあきさん。なんと公の場には約8年ぶりの登場となる彼女は、数ある雑誌の表紙をジャックしていたあの頃、一体何を考えながらグラビアに登場していたのだろうか?


取材・文・インタビュー写真/大村克巳


* * *




――週プレに掲載されているパブリシティの写真が、2005年の作品です。初登場から4年の月日が流れています。大学生が入学して卒業そして社会人へと、それ位の時間がたてばいろいろと変わってきますよね? ほしのさんはどうです。何か変わりましたか?


ほしの どうでしょう? 写真的には相変わらず「笑顔」がないですね(笑)。


――いまはなき赤坂プリンスホテルで撮った写真がありますが、覚えてますか?


ほしの 赤プリに行ったのは覚えてます。懐かしいです。


――ある意味バブルの象徴的な場所でしたね。で、珍しく弾けた笑顔のカットがありますね。


ほしの これ、自分でも珍しいと思って。


週刊プレイボーイ2005年37号より(撮影/三輪憲亮)


――次に2006年のグラビアなんですが、僕はこの写真で「ほしのあき」がグラビアアイドルの女王たる所以がわかりました。この作品は唸ります。女性の艶かしさが実にうまく表現されている。偶然という奇跡ですよ。股間が光ってますもの。


ほしの たまたまです(笑)。


――カメラマンが試される時なんですが、際どいところを狙いに行く。それをセンスのない言葉で注文するとシラけるでしょ。そういう点でもこの作品はお見事ですね。現場で無理な注文をつけられて、揉めたりはしませんでした?


ほしの 私はないです。マネージャーさんが全てチェックしてくれていたので。


――信頼できるマネージャーさんが戦って、ほしのさんを守っていたわけですね。


ほしの そうですね。私のいないところで戦ってくれていたんだと思います。仕上がりのチエックまで、全部です。


――ほしのさんの体の細部まで一番知っている。当時はポジフィルムをライトボックスの上で、ルーペで見てましたから、大変な作業ですよね。


ほしの ほんとですね。


――そして、ついに次の号で表紙を飾ります。


ほしの とても嬉しかったです。


――この号の表紙がいいですね。「連れて逃げたいほしのあき」ってキャッチがね。現場がノっているって感じで、活版記事の見出しが「イチローが本誌だけに打ち明ける」とある。連続して読むとね、「イチローが本誌にだけ打ち明ける、連れて逃げたいほしのあき」となる。いったい、イチローとなんの関係があるんだって(笑)。そこはインパクトをちゃんと計算しているんですね。表紙が読者を引き寄せる。撮影は奄美と聞いています。


ほしの 覚えています。楽しかった。撮影後にゴハン屋さんでみんなで歌ったり踊ったりしてました。この時の水着は手作りのものが多くて、肩ひもがまったく伸びなくて痛かったのを覚えています(笑)。


――スタイリストさんも気合いが入ったんでしょう。


ほしの 素敵な写真を撮ってもらうことが一番でしたから。


週刊プレイボーイ2006年15号より(撮影/今村敏彦)


――この頃からもう引っ張りだこでしょ。カメラマンも競い合うように撮影している。カメラマンは自分のオリジナルを残したい。で、これまでのほしのさんの写真をチェックして撮影に挑む訳です。さらにグラビアの仕事の回転数が上がると、飽きてきたりとかはなかったですか?


ほしの 全然、飽きなかったです。撮影場所も衣装も変わるし、毎回、楽しくできました。


――素晴らしいことです。2005年39号で再び表紙ですね。


ほしの 透けでますね。すごくかわいい。


――だんだん大人の顔になっていく感じ? あまり変わっていないように見えるけど。


ほしの メイクが変わって、少し雰囲気が変わったように見えますね。


週刊プレイボーイ2006年39号より(撮影/藤代冥砂)


――これまでのグラビアを追ってきて、特に印象的だったことはなんですか?


ほしの やはり初登場の時ですね。胸元を開けたカット。初めて週プレに出ることができて……ノーとか言えないですから。


――戸惑いがあって当然ですね。


ほしの でもどれも懐かしいな。


――さらに企画物も増えてきましたね。ほしのさん、工藤理紗さん、リア・ディゾンさんの3人でのコラボ表紙ですね。創刊月間のアドボードと連携しています。他の人とコラボするってどんな感じですか?


ほしの 嬉しかったですね。普段はひとりでの撮影が多かったので、コラボで撮影できたのは楽しかったです。イエローハットのCM的な感じで、洋モノ感満載です。


――ほんと、そんな感じですね。この頃に昭和の匂いを意識した撮影もしています。「オー、モーレツ」的な感じとか、ハイレグとかね。2007年38号で表紙を飾ってますね。


週刊プレイボーイ2007年13号より(撮影/松田忠雄)


ほしの 大人の表情、顔つきになってる。髪も伸びてね。すごく気に入ってます。


――これまでの仕事が充実していて、それがいつまで続くか不安になったりしませんでしたか?


ほしの なかったです。ずっとやっていく。私は生涯グラビアアイドルだって。モデルとか女優とかタレントっていう肩書きじゃなくて、職業欄は「グラビアアイドル」にしておいてと、事務所とかにも言っていたと思います。自信持っていましたね。グラビアアイドルという職業に。この頃からイベントに来てくれるファンの人に女性が増えたと思います。



★第4回は、6月20日(日)配信予定です


●ほしのあき

1977年3月14日生まれ。東京都出身。

高校時代にティーンズ誌『プチセブン』の専属モデルとしてデビュー。

2001年頃よりグラビアで人気に火が付き「最年長グラビアアイドル」として数々の雑誌の表紙をジャック。

その活躍は雑誌だけにとどまらずバラエティ番組でも大活躍した。一児の母。


●大村克巳(おおむら・かつみ)

1965年、静岡県生まれ。写真家。

1986年にJPS展金賞受賞し。99年ニューヨーク・ソーホーでギャラリーデビュー。

2002年日韓交流事業「済州島」を日本と韓国で発表し、

2009年から2017年より毎年「NEWS ZERO展」を開催する。

個展、グループ展の開催多数。

著書に写真集『伝言 福山雅治』(集英社)、

『はだしのゲン 創作の真実』(中央公論新社)など。


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お問い合わせ先 株式会社フィルム TEL 03-5413-4141

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