『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第2回 週プレから生まれたヒロイン・華村あすかのグラビアに、表現に向き合うピュアさと肝っ玉を見た。

グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。今回、紹介するのは女優・華村あすかさん。グラビア好き女子が見る彼女の魅力とは?



とり 『週刊プレイボーイ』36号(2017年8月21日発売)の表紙巻頭を飾って芸能界デビューした華村あすかさん。この初表紙は印象的でしたよね。ちょうど私が週プレを購読し始めた頃だったので、とても鮮明に覚えています。


金髪 まだ無名のコがいきなり表紙でデビューしたから、業界内でも騒がれたらしいですよ。それにしても、いきなり週プレの表紙って、十字架を背負うようなものですよね。同世代には「何であのコが」って妬む人もいただろうし。


とり みんな、まずは週プレに出たいって思いますもんね。表紙はその次。それが、華村さんはスタート地点がひとつの到達点になってしまった。普通だったら、初仕事が週プレの表紙なんてプレッシャーを感じますし、怖いですよね。今まで無名だったのに、急に全国に顔と名前が知れ渡るわけですから。


金髪 華村さんは山形県出身で素朴な女のコって感じだったから、当時は、無名で週プレの表紙を飾ることの凄さを実感できていなかったんじゃないかな。


とり 高校生になるまでスマホも持っていなかったらしいですし、芸能界への興味も薄かったのかも。それでいきなり表紙に抜擢されたんだから、無名の頃から目を引く存在感があったってことですよね。


金髪 編集部に来ていたのをチラッとお見かけしたことがあるけど、華村さんの周りだけ温度が1℃下がっていそうな憂いを帯びていたというか……。小顔でスタイルもよくて、とてもオーラを感じました。でも本人はポカーンとしていて、自分のかわいさやスタイルのよさに無自覚そうだったんですよね。


とり 憂い、分かります。華村さんがいちばん最初に出したデジタル写真集『ゼロの18歳~デビュー~』に雨に濡れたカットがあるんですけど、まさに憂いを帯びていますよね。デビューしたてのグラビアですよ?これから頑張っていくはずなのに、哀愁に満ちていて、めちゃくちゃ雰囲気ありますよね。


『ゼロの18歳~デビュー~』 撮影/佐藤裕之


金髪 確かに、デビュー作とは思えないほど、憂いに満ちていますね。だけど、田舎から出てきたばかりの素朴さが出ているようにも見えますね。


とり デビューから約1年後のインタビューで「丸谷さん(カメラマンの丸谷嘉長氏)は誰よりも難しい。ぶつけられた気持ちを受け止めて、はね返すにはどうしたらいいのか」って語られていて。私、一度だけ丸谷さんの現場に行かせていただいたことがあって、嘘を許してくれない厳しさと熱い優しさを感じたんです。だから、華村さんが言っている「難しい」が、なんとなく分かるんですよね。


金髪 インタビューでこういう話をするのも珍しいですよね。


とり そうなんですよ。「本当に悔しかった」「丸谷さんの狙いや思いを表現しきれない自分が写っていた」とも語っていて、グラビアに全力で食らいついているんだって感じました。


金髪 私は、華村さんのデジタル写真集だと『そめる。』が好き。偶然にも、カメラマンは丸谷さんです。ピンクやブルーのライティングは肌の色が消えてしまうから、グラビアとしてどうなの?って思うんですけど、華村さん自身がピュアで真っ白だからなのか、この写真集はグラビアとしてちゃんと成立しているんですよね。かわいさやスタイルのよさが際立っています。


『そめる。』 撮影/丸谷嘉長


とり まさしく、色に染まっていますよね。私も、華村さんの写真集では同じく『そめる。』が好きで、この歩道橋でドレスを着ているカットがお気に入りです。


『そめる。』 撮影/丸谷嘉長


金髪 かわいいですよね。フワッとしたドレスだけど、実はお尻がガッツリ見える衣装になっていて。


とり そうなんです。デジタル写真集を見ていただくとより分かりやすいと思うんですけど、歩道橋で純白のドレスを着てお尻を出すというシチュエーションが謎すぎるんですよ(笑)。でも、このよく分からない感じがグラビアっぽくないですか?


金髪 グラビアは「この場所でこの衣装!?」みたいな、ツッコミたくなるシチュエーションが多いですよね。絶対にあり得ない場所で水着になっていても、グラビアだったら「それもアリかな」って思えるし、アンバランスさもかわいいなって思います。


とり そうなんですよね。それにこの華村さんを見たとき、お姫さまのようだけど、守られる姫ではなく、自分の足で立って駆け抜けていくヒロイン(主人公)だって思ったんですよ。華やかな衣装で、どこにでもありそうな歩道橋に立っているというシチュエーションに、華村さんは選ばれしヒロインではあるものの、自らの足で高い場所まで昇っていかなければならない使命を負わされているような印象を受けたと言いますか……。


金髪 華村さん自身にストーリー性がありますよね。もともと芸能界を目指していたわけでもないし、山形でスカウトされていきなり芸能活動を始めることになったから、最初は与えられたことに応えるので必死だったんじゃないかな。


とり 雪のグラビアもやっていましたよね。東北出身だし、雪には慣れっこかもしれないけど「なんでこんなに寒いなか水着にならなきゃいけないの!?」って普通なら思っちゃいますよ(笑)。特に華村さんは、芸能界で生き抜いてやるって気持ちでグラビアに飛び込んだコではないから、なおさら過酷な撮影が嫌になっても不思議じゃないと思います。


『あしたへ。』 撮影/栗山秀作



金髪 そうですよね(笑)。こうして見ると、華村さんのグラビアって、かわいいイメージよりもガッツを感じる撮影が多い気がします。それでも、ずっと芸能活動を続けていて、何度も週プレの表紙を飾っているし、じつはすごく肝が座っていますよね。


とり それに、どれほど過酷なグラビアに挑戦し続けても、デビュー当時のピュアさは失われていないんですよね。そこが華村さん特有の魅力だと思います。


金髪 山形から出てきて、いきなり週プレの表紙を飾って芸能界デビューなんて、その胸中は全く想像できないですよね。でも、表現に真面目に向き合うピュアさと肝っ玉があったからこそ、ここまで頑張れたんだと思います。週プレから飛び出した素朴なヒロイン。これからは与えられることだけでなく、自分なりの夢や目標も出てくると思うから、週プレの表紙デビューをも上塗りする勢いで頑張ってほしいですね!


(構成/とり)


【華村あすかの絶対、見るべきデジタル写真集】


<週プレ PHOTO BOOK> 華村あすか「ゼロの18歳~デビュー~」 撮影/佐藤裕之 価格/1320円(税込)

無名で週プレの表紙を飾った華村さんの貴重なデビュー作。表情に固さがあるものの、キラリと光る瞳や抜群のプロポーションに、華村さんの逸材っぷりを感じます。雨中のカットで見せる哀愁は、デビュー作とは思えません!(とり)


<週プレ PHOTO BOOK> 華村あすか「あしたへ。」

 撮影/栗山秀作 価格/1320円(税込)

雪が残る北海道での撮り下ろし。寒そうな雪中から、暖かそうな温泉や客室まで、のんびり冬旅を楽しんでいる柔らかい笑顔の華村さんが見られます。個人的には、チョンマゲ前髪の華村さんがかわいくておすすめです!(とり)


【デジタル限定】華村あすか写真集「そめる。」

 撮影/丸谷嘉長 価格/1320円(税込)

着用衣装は7種類。思わずドキリとしてしまう衣装や大胆ポージングも多く、華村さんの手足の長い抜群のスタイルをいろんな角度から堪能できます。色鮮やかなライティングにも負けない存在感にも圧倒されること間違いなし。(金髪)

関連サービス