『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第47回 仲良し? ライバル? それとも…? コンビグラビアから浮かび上がる、ふたりのリアルな関係性。

華村あすか&北向珠夕『夏、駆ける、青春。』(撮影/岡本武志)


グラビアライター・とりとグラジャパ!スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を女子目線で語るコラム。第47回は、仲良し? ライバル? それとも…? コンビグラビアから浮かび上がる、ふたりのリアルな関係性。


週プレ酒場・看板娘同士の物語


とり この『グラビア美女画報』では、よくデジタル写真集を見ながらひとりの女のコについて深く考察していますけど、コンビで登場しているグラビアから女のコ同士の関係性を楽しむのもまたひとつですよね。


金髪 コンビグラビアって、カメラマンさんと一対一で撮るより撮影中の会話も増えそうだし、女のコとしても、気持ち的にリラックスできそうですよね。


とり と言いつつ、もし自分がグラビアアイドルだったら、ひとりの方が集中して撮影に臨める気はするんですけどね。誰かと一緒だと、どこかで気が緩んじゃいそうで。


金髪 いや、それが狙いでしょう! 読者的には、気の緩んだ素の姿が見られた方がうれしいだろうし。


とり そ、そうか……。私、絶好のカモでしたね(笑)。


金髪 そうだね(笑)。コンビグラビアでいうと、個人的には、新宿歌舞伎町にあった週プレ酒場のオープニングメンバーで、今はグラビアアイドルとして活動中の青科まきちゃんと御子柴かなちゃんのグラビアを見てもらいたいですね。そもそもこのふたりは、事務所にスカウトされるくらいの美人さんだったから、週プレ酒場のポスターにもよく写真が使われていたし、「まきかな」としてお客さんからも親しまれていたんですよ。普段の芸能活動はそれぞれソロで頑張っているから、「まきかな」コンビが通るのは、週プレ(週プレ酒場)だけなんですよね。


とり おぉ~、週プレ限定コンビなんですね!


金髪 一緒に週プレ酒場で働いていた私から見ても、ふたりはちょー仲良し。多分、笑いのツボが似ているんですよね。例えば、夜中にまきちゃんが「今、この音楽聞いてるー」ってインスタグラムのストーリーに載せると、かなちゃんが「私も今、同じ曲聞いてたんだけど!」って。それだけで盛り上がれる関係性なんですよ(笑)。


とり へぇー。とりとめのない話で盛り上がれるのは、仲の良い証拠ですね(笑)。


金髪 ただ、まきちゃんの方がひとつ学年が上なのもあって、かなちゃんといるときのまきちゃんは、たまにツッコミ役になるんですよね。お互い、あまりしっかりしているタイプじゃないんですけど、かなちゃんの方がもーっと天然だから(笑)。


とり なるほど(笑)。ふたりのやり取り、面白そうだなぁ。


青科まき&御子柴かな『青科まきと御子柴かな』(撮影/矢西誠二)


金髪 週プレ グラジャパ!にあるデジタル写真集『青科まきと御子柴かな』は、まだ週プレ酒場がスタートしたばかりの頃に撮ったグラビアです。久々に見返して、ふたりの幼さにビックリしましたよ(笑)。当時はもっと、年齢以上に大人っぽい印象だったのになぁ。


とり このときはまだ、タレントさんというよりも居酒屋の看板娘だったわけですもんね。


金髪 そうそう。初々しさが残っていますよね。特にまきちゃんは変に身構えちゃう性格だから、かなちゃん以上に緊張しているのが伝わってきました(笑)。ふたりとも、成長したなぁ……。


週プレ プラス!「+グラビア」より、青科まき&御子柴かな『故郷に錦を飾る。』(撮影/井上たろう)


とり デジタル写真集にはなっていませんが、『青科まきと御子柴かな』から約4年後に撮り下ろされたこのグラビア(2021年2月15日発売『週刊プレイボーイ7号』に掲載)と見比べると、あきらかに表情が違いますね。ふたりの関係性もより深くなっただろうし、キャリアと年齢を重ねられた分、金髪さんが命名されたタイトル「故郷に錦を飾る」の通りのグラビアになっている気がします。


金髪 まきちゃんはミスヤングチャンピオンのグランプリに、かなちゃんは9代目ミスマリンちゃんに。『青科まきと御子柴かな』を撮った頃にはなかった“肩書きになるほどの結果”を残せたことが自信に繋がった結果だと思いますよ。その後、ちょくちょくテレビにも出演しているしね。


とり 週プレ酒場に来ていたお客さんからすれば、成長した姿をグラビアで見られるのはうれしいでしょうね。ただ仲が良いだけじゃなく、互いに切磋琢磨しあって成果を出しているなんて、感動モノのエピソードじゃないですか。


金髪 ふたりともポワーンとしているから、切磋琢磨しあっているかは分かりませんが、幅広く活躍している姿が見られるのは、私も友達としてうれしい限りですよ。中身は4年前から何も変わっていないけどね(笑)。


とり 具体的な関係性を知ると、グラビアの見え方も変わってきますね。オフィシャルなコンビって「プライベートでも仲良しなのかな?」と、どうしても勘ぐってしまう部分があるじゃないですか。週プレ酒場出身のおふたりとはいえ、あまり関係性やキャラクターを知る機会がなかったので、ふたりと身近な金髪さんから話を聞いて、なんだかほっこりしましたよ。


金髪 週プレ酒場に来たことがない人からすれば、どんなふたりか分からないですもんね。でも安心してください。仲の良さだけは断言できますよ。友達代表として!


一緒にいるからこそ気がつく自分


とり コンビグラビアで見られる関係性は、“仲睦まじさ”だけではありません。女のコ同士の共通点と相違点を感じることから、ソログラビアでは知り得なかったそのコの新しいキャラクターに触れられるのも醍醐味といいますか。


金髪 というと?


とり 個人的にいちばんそれを実感したのは、華村あすかさん。事務所が同じで年も近い北向珠夕さんと一緒に、スポーツをテーマに撮られたデジタル写真集『夏、駆ける、青春。』での明るく活発な姿がスゴく印象的だったんですよね。以前、このコラムでもお話ししましたが、華村さんは初グラビアから雨に打たれていたり、雪のなかで水着になっていたりと、わりと過酷なシチュエーションでのグラビアが多かったじゃないですか。


金髪 みんなが順を追って目指す場所である週プレの表紙を芸能界デビューと同時に飾ったのは、ある意味、芸能人生において十字架を背負うようなものだよねって話をしましたよね。そんな境遇もあり、真面目で大人しそうで、少し近寄りがたい印象を持っていましたけど、実際は、おしゃべり好きな素朴な女のコなんですよね。


華村あすか『その涙を超えて。』(撮影/丸谷嘉長)


とり そうそう。でも、真面目な性格は当たっていると思います。この前、本誌のインタビューではじめてお話しさせてもらったとき、グラビア含めひとつひとつのお仕事に対して、良くも悪くも考えすぎてしまうところがあるコなんだろうなぁと感じたんですよね。私も無駄にいろいろ考えすぎちゃう性格なので、華村さんの言葉の節々にとても共感してしまって。


華村あすか&北向珠夕『夏、駆ける、青春。』(撮影/岡本武志)


金髪 そう思うと『夏、駆ける、青春。』は、いい意味で華村さんの真面目さが出ていないグラビアですよね。学生時代はバスケ少女だったそうですけど、グラビアのイメージからは爽やかな笑顔でスポーツをしている姿が想像できなかったので、私もこのグラビアは新鮮だなぁと思いましたよ。


とり 体を動かしていることに加えて、これからともに女優として芸能界を駆け抜けていこうとしている同世代の北向さんと一緒だっていうのが大きいんですよね。私もコロナ禍でつくづく体感しましたけど、ひとりで考える時間が増えれば増えるほど、どんどん自分の内側を掘り進めてしまっては「自分の中身は案外空っぽなんだなぁ」と、かえって自分が分からなくなってしまうんですよね。その点、誰かとコミュニケーションをとることで見つかる“自分すら知らなかった自分の一面”も確実にあるわけで。


金髪 そうですねぇ。


とり 他人との違いを知ることは、自分の強みを知ることでもあります。華村さんと北向さんは、事務所、年齢、東北出身、元スポーツ少女……と、共通点は多いものの、根本的な性格というか、物事の捉え方やお仕事をするうえでの考え方は真逆だと思うんですよ。


北向珠夕『令和のアマゾネス』(撮影/岡本武志)


金髪 分かります。対する北向さんは迷いがない感じですよね。何を言われようとも、疑うことなく100%で打ち返してくれそうな真っ直ぐさがあって。だからなのか、華村さんとのコンビグラビアを見ても、ソログラビアで抱いた印象が変わることはありませんでした。スポーツをしている姿は自然と想像できていたし、いいプレーができるよう率先してチームを引っ張ってくれそうな親近感もありましたしね。


とり 何事にも動じないブレのなさと頼り甲斐のある精神力を再実感しましたよね。何せ北向さんは、学生時代にバレーボールの県代表に選ばれたほどのスポーツマンですから。グラビアでも、狙いを定めて確実に点を取る姿勢で挑んでいるのかも。


金髪 逆に華村さんは「こう言われたはいいものの、どういう意味なんだろう?」と考え込んで、戸惑っちゃうタイプなんじゃないかなぁ。その反面、現場で華村さんなりの答えが見つかったときに、誰も描いていなかった意外なドラマが生まれる面白さもあるんだろうね。


とり 友達同士のまきかなちゃんとは違って、華村さんと北向さんは、互いに夢を追う同志みたいな関係性。ふたりが熱を注いできたスポーツとグラビアが融合した場所で、共通点と相違点が感じられるのは、ふたりをよく知る大きな手がかりになりますね。似たもの同士だったり、性格的に凸凹だったり。ふたりの関係性なくしてコンビグラビアは語れませんよ。ところで金髪さんは、北向さんと華村さん、どちらのタイプに近いですか?


金髪 断然、北向さん寄りですね。私も基本的に、仕事で迷うことってないから。即決、即レス、即行動!迷って迷惑かけちゃう方がいやなんです。


とり おぉ、仕事人ですねぇ。私は迷いすぎて迷宮入りするタイプなので、お仕事するのに向いていないんですよねぇ……。


金髪 向いてないことはないでしょ!


とり それに金髪さんは、誰といてもテンション感が変わらなさそう。


金髪 そうですね。9割は変わらないかなぁ。


とり えっ、残りの1割は?


金髪 普段はわりと周りに合わせるんですけど、男の人と付き合うと、全部自分のしたいようにしたいと思っちゃいますね(笑)。あらかじめ自分が決めたことに対して、あとから「やっぱこっちがいい」とか言われたくないんです。友達だったら多少は平気なんですけどね。とりさんは変わる方?ひとりでいるときと、誰かといるときとで。


とり 変わりますねぇ。ひとりだとめちゃくちゃ気分屋なので、誰かといるときは、あまり振り回さないように気をつけています。金髪さんと違って、事前に計画を立てるのが苦手なんですよ。「この日、なに食べたい?」と聞かれても、その日にならないと分からないのが本音で……。だから私がお付き合いするなら、一緒に気まぐれを楽しんでくれるひとが理想です。


金髪 えぇ~、めんどくさっ!


(構成/とり)


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99年生まれ、東北出身、女優志望の華村あすかさんと北向珠夕さん。同じ夢を追いかける同世代のふたりによる貴重なコンビグラビアです! 学生時代、バスケに打ち込んだ華村さんと、バレーボールの県代表選手に選ばれた北向さんのスポーティかつ爽やかなグラビアから、おふたりの共通点と相違点を感じてみてください!


【デジタル限定】華村あすか写真集「その涙を超えて。」 撮影/丸谷嘉長 価格/880円(税込)

「丸谷さんから『もっと来い!』と心をノックされているようで、気づいたら涙が流れていて......。」インタビューでこう語られているように、華村さんのグラビアに対する真剣さ、表現にぶつける思いが伝わるグラビアです。思わず流れた涙の先には何があるのか。ぜひ、コンビグラビアと対比してお楽しみください。


【デジタル限定】北向珠夕写真集「令和のアマゾネス」 撮影/岡本武志 価格/1320円(税込)

"強い女性"を意味する「アマゾネス」という言葉がピタリとハマる北向さんの熱きグラビア。度胸。信念。根性……。バレーボールで培われた精神はグラビアでも輝きます。特に、夕景に照らされた海での逆光カットは圧巻です!自然の光をも味方につける真っ直ぐな熱量。北向さんにしか表現できない「アマゾネス」な姿をとくとご覧あれ!


【デジタル限定】青科まき/御子柴かな写真集「青科まきと御子柴かな」 撮影/矢西誠二 価格/880円(税込)

グラビアアイドルと飲める店として話題となった新宿歌舞伎町・週プレ酒場でアルバイトをしていた青科まきさんと御子柴かなさん。まさか、店員さんまでグラビアアイドルになるなんて!? ミスヤングチャンピオンのグランプリ、9代目ミスマリンちゃんとそれぞれ肩書を手にし、今も活躍中のおふたりの初々しい表情をぜひご堪能ください。ちなみに、女子グラの金髪りさも週プレ酒場出身です☆

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